Nobody knows 9.11

そういえば今日はアメリカに(そして世界に)とって
あまりにも特別な日付けとなってしまった9.11だ。
あの、テレビで不意に流れた映像に釘付けになった夜から
もう3年も経つような気がしない。

例えば草の根レベルでいうと、デザインの素材写真を貸し出してる
ライブラリーフォト。仕事柄N.Y.の写真を借りる事が少なくないんだけど、
WTCの入った写真は軒並みもう使えない。また多いんだこれが。
リバティ島並みに多い。打撃といえば打撃。
いろんな傷つきかたが世の中にはある。

もちろん、もっとも傷ついたのは9.11当日の犠牲者とその遺族にちがいないが、
「当事者」ではない我々はひとつの教訓をいま一度得たといえる。
それは「あらためて、いつ何が起こるかわからない」という一見当たり前のことだ。
人は失って初めてそのものの大切さに気づくことがおうおうにしてあるが、
ある巨大な死に触れたなら、いまここにある「生」を大切にしなれければならない。
人の死、喪失というのはそうしてフィードバックされるべきものと思う。
生き残ったものは前を向いて歩いていかなければならないのだ。

マイケル・ムーアのメディア的台頭を待つまでもなく、
あれからアメリカの内部で、また世界中で、
アメリカという国のあり方、イデオロギーは揺れに揺れた。
ながらく世界の価値観はアメリカの価値観だったわけであるが、
そういった意味でのパクス・アメリカーナ的な世界はもはや随分と疑わしい。
恥ずかしながらここ数年まで「アメリカの正義炒めおせっかいソースかけ」に
ここまではっきりと拒否反応を表すイスラム世界の実情を理解していなかった。
アメリカ内部でも「恐るべき自省の無さ」ブッシュJr.叩きがはじまり、
対抗馬としての大統領候補にケリーが名乗りを挙げてるが、ちょっとなあ。
「非ブッシュ派」のなかには「ブッシュじゃなければ誰でもいいのよ」
なんて言ってる人もいたが、政治に不真面目な日本人と違って、
アメリカ人は自分とこの大統領をそんなアンチ的な理由では選ばないと思うけど。
日本の総理大臣とアメリカの大統領は同じレベルの意味合いじゃないし。
まあブッシュを良しとするってんじゃなくて、ケリーが弱いというだけですが。
ブッシュは愛嬌があって人気がある(あった)のもわかるけど、
あの顔見てると話が通じない人っぽくて怖いんだよね。

9.11に「華氏911」を観に行くというのはちょっとベタで面白いんだけど、
今日は予定通り「誰も知らない」を観に行ってきます。
起きれたし。
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Tracked from 日々雑感 at 2004-09-12 21:56
タイトル : 911
2001年9月11日 スタートまで2ヶ月を切った新システムの準備に追われていた日々 この日は「たまには早く帰って疲れを取ろう」と珍しく9時には家にいた 風呂上り、グラスに氷を入れた後 アイスコーヒーにするか、アイスティーにするか 或いはグラスの氷は捨てて、残り少なくなった買い置きのビールにするか・・・ などと冷蔵庫のドアを開けたまま、しばし黙考した 「ねぇ、これって何?」 家人の声にカウンターキッチン越しに声のするリビングに顔を向けると ”あの映像”が目に飛び込んできた。 ん?どこだここ?高層ビル火災? ニューヨークからLIVEだって? え~~...... more
Tracked from ߥ̿ݡ椬٤ȤϡΤߤΤ at 2004-09-13 04:07
タイトル : 155 911ġ
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Commented by kuro 1 at 2004-09-11 12:24 x
そうですね。3年ですね。世界中の人々がそれぞれな場所で、それぞれ人生最大級の衝撃を受けた、911。
ぼくもパスポートに、当日のアメリカの入国スタンプが押されてあったり。
シカゴでしたが。
WTCの1機目と2機目の間くらいのタイミングでオヘア空港に着いてました。

パレスチナや、こないだのロシアもそうですが、
宗教が根底にある対立や、民族自決を求める争いや、よく考えると大昔から争っている基本的構造ってあんまし変わっていないような。
大規模な戦争はなくなってきたのかもしれないけど、テロや紛争は、むしろ身近になった。「こっち側」がボーダレスになった分、「あっち側」もボーダレスになった。
超大国アメリカとしては、その維持・一層の繁栄のためには、より世界の安定が必要になってきた。そこで、多方面に(人命を含め)甚大な影響を及ぼす様々な行動に出ているのだろうけど。
Commented by kuro 2 at 2004-09-11 12:25 x
で、そこを司る人物、チーム、というか一団?一味?が、どんな考えなのか。
アメリカはもちろん、世界に対して、言うまでもなくもんの凄く影響がデカい。
アメリカも広いし様々な人種もいるけれど、
世界はもっと広いし、様々な文化的社会的背景が、歴史が複雑にからんでる。アメリカが考えるほど、単純明快ぢゃない。
そこのギャップを、何とかして越えていける理解力とイマジネーションとコミュニケーション能力がないと、
どんな未来が待っているのか。

先日、世界35カ国に対する調査で、30カ国がブッシュ No だった、というのがありましたが。アメリカの人々、どう感じてくれるのか。
911の悲劇は繰り返しちゃいけないし、感傷的にならないわけにはいかないくらいの出来事だけど、もっと世界に目を向けて、考えて投票して欲しいと思う。

2回に分けちゃったりして、長文大変失礼。
Commented by shinobu_kaki at 2004-09-11 14:55
くろさん、ありがとうございます。

このままアメリカがなんとかして持ち直さないと、
「超大国」アメリカ自身の権威が失墜して、
世界的に「戦国時代的群雄割拠」な方向に進んで行くのだろうか、
とすると、「世界の警察」はどこがやるのだろうか、
国連か、国連つったって国連がはたしてどこまで機能するのだろうか、
いろいろと考えてしまいます。
まだまだ世界はアメリカの影響下にありますし。

でも「今のアメリカの正義」では、
世界を治める事は無理だとはっきりしてしまったわけですからねえ。

ところでいま、書店の店頭に並んでる、
「アダルトチルドレン・プレジデント」クリントンの自伝。
読んでみたいんですけど、
上下巻でそれぞれ800ページとかあるじゃないですか。
2册で1600ページ。くっつけるとほぼ立方体です。
ホントに本ですかこれは。
というわけで村上春樹の「アフターダーク」を買いに行きます。
Commented by jinta_2791 at 2004-09-12 22:14
TBありがとう。
というかシノブ師のほうが先に書いてるのにね
まだ読んでませんでした m(__)m

“パックスアメリカーナ”が本当に平和への最善策なのでしょうかね?
人は何のために命を奪い合うまでの争いをするのでしょう?
まったく・・・

>クロ氏
凄いというか、危なかったというか、いたですか@現場近く

>「アダチル・プレジ」
長編大作パラパラ漫画に最適かと・・・
Commented by shinobu_kaki at 2004-09-13 13:02
>じんたセンセ

パラパラ漫画と言えば、
昨日のテレビ番組で凄いパラパラ漫画を見ました。
「日本昔話」を元にした創作漫画で、大長編。
結構感動しましたよ。ここまでできるのか、と。
スタジオの誰かが、
「凄い才能だ。どうやって活かすのか分かんないけど」
らしきことを行っていましたが、
確かにこの才能はどこで活かせば良いのだろう?
by shinobu_kaki | 2004-09-11 09:06 | ライフ イズ | Trackback(2) | Comments(5)

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