2004年 09月 16日
井上陽水「満月 空に満月」
日本が誇る「シンガーソングライター」
井上陽水(本名・あきみ)の自伝的ノンフィクション。
陽水の湿り気を含みつつ伸びのある声はすごいと思う。
以下、GREEのお薦めに書いた自分の文章を引用。
『声が最高。
そして日本で初めてアルバムを100万枚売ったのがこの陽水(「氷の世界」)。
大学受験で3浪したりとか苦労時代はあったけれども
「僕は天才だから全然心配していない」というトコはシカオちゃんに通じるものが。
この本の中で陽水が結構凄いことを言っていて、さわりだけ書くと
「『氷の世界』を作った時に作詞ってのはどうすればいいか僕はわかっちゃったんだ」
と。それはどういうことかというと、
「サビのフレーズ以前の歌詞はそのサビに全然関係ないことを言っていればいい」
ということ。
陽水が作詞について何かを「掴んだ」瞬間のことが語られています。
ここは読んでいてとてもスリリングな箇所。
芸名「アンドレ・カンドレ」でデビューというのが有名だけど、
本人は「マンドレ」にしたかったとのこと。…どっちもどっちだよ!(笑)
何、マンドレって。
このへんの感性も天才といえよう』
これから何かをして欲しい、というわけでもないが、
一本ぶっとんでるところも含めてリスペクトしたい巨人である。
井上陽水。