井上陽水「満月 空に満月」

ノンフィクション作家、海老沢泰久著。
日本が誇る「シンガーソングライター」
井上陽水(本名・あきみ)の自伝的ノンフィクション。
陽水の湿り気を含みつつ伸びのある声はすごいと思う。
以下、GREEのお薦めに書いた自分の文章を引用。


『声が最高。
そして日本で初めてアルバムを100万枚売ったのがこの陽水(「氷の世界」)。
大学受験で3浪したりとか苦労時代はあったけれども
「僕は天才だから全然心配していない」というトコはシカオちゃんに通じるものが。
この本の中で陽水が結構凄いことを言っていて、さわりだけ書くと
「『氷の世界』を作った時に作詞ってのはどうすればいいか僕はわかっちゃったんだ」
と。それはどういうことかというと、
「サビのフレーズ以前の歌詞はそのサビに全然関係ないことを言っていればいい」
ということ。
陽水が作詞について何かを「掴んだ」瞬間のことが語られています。
ここは読んでいてとてもスリリングな箇所。
芸名「アンドレ・カンドレ」でデビューというのが有名だけど、
本人は「マンドレ」にしたかったとのこと。…どっちもどっちだよ!(笑)
何、マンドレって。
このへんの感性も天才といえよう』



これから何かをして欲しい、というわけでもないが、
一本ぶっとんでるところも含めてリスペクトしたい巨人である。

井上陽水。
 
トラックバックURL : http://kakiwo.exblog.jp/tb/1036354
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by kuro at 2004-09-16 20:17 x
先だっての草野マサムネの時の「軽く壊れた感」の時に、
浮かんできた「壊れミュージシャン」が、
ぼくも同じく、まさにこのシカオちゃんと陽水。

シカオちゃんの壊れ方はなんとなく、
「ぼく、こんな風に壊れてみたけど、どぉ?」
みたいな、第3者視線を意識している感じが。絶妙に。
陽水のは、カッキーコメントにもあるけれど、
「氷の世界」に代表される、こう、何か、
何があっても動じることのない、シンの強いぶっ飛び方、のような。

草野氏は、どっちでもないですね。
ナチュラルに感じたまま、あ、壊れてんのかも、みたいな。
個人的には、
眠りに落ちる直前に、半分夢見てるような状況になりますが、
そのときの、理にかなってない、整合性のない、でも、まったくのデタラメではない、
妙なリアル・ノンリアル感、のような、
そんなんに近いかな、と。

ちなみに、某HPによると「稲穂」は、
将来のマサムネ氏の子供につける名前の候補のひとつだとか。
草野稲穂。

どうなんでしょう。
Commented by shinobu_kaki at 2004-09-17 06:20
前に吉本ばななが「夕方の、軽く気の狂ってく感じが好き」
という話をしてましたがそれもわかる気がする。
ちょっと「彼岸」にいる感じだと思うんですけどね。
「生活」とは真逆の。もの作る人って絶対「照れ屋」で、
でも「照れ」を克服しないとできないし。
そこに行くには飛んで、いわば「気が狂って」く必要がある。
シカオちゃんはくろさん言うとおり、非常に意識的だと思う。
そしてちゃんと屈折している。
独自の世界を持っているということは、
やはり屈折してるということと無関係ではない。
村上春樹がシカオちゃん好きなのはよくわかる。共通点がある。
ちなみに山崎まさよしは非常に天然で、
シカオちゃん的屈折は見られないね。コンプレックス薄い感じがする。
たぶんシカオちゃんは色んなコンプレックスを持ってて、でもそこは隠して、(「僕は優秀なサラリーマンだった」なんて自分で言うのはコンプレックスの裏返しとも言える)、なんとかスルーして今に至ってる感じはするんだけど。コンプレックスってのは「昔、女にもてたか」というのが非常にでかいと思う。

ところで「草野」って本名なのかなあ。
「草野心平」あたりから頂いてる気がしないでもない。
Commented by shinobu_kaki at 2004-09-17 09:18
失礼、調べたら本名でした。
草野正宗。
by shinobu_kaki | 2004-09-16 03:10 | shinoBOOKS | Trackback | Comments(3)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31