水に似た感情。


人は「このままでいいのか」という問いからは逃れられないんだと思うんだけど。

現状否定は向上心とセットで、
成長していく、変わっていくためには今とは違う自分になる必要がある。

もちろん現状維持そのものが変化である、とも言える。
停滞すれば人は朽ちていくからだ。肉体も、精神も(たぶん)。
つまり一見変わらないように見える日々は、
不断の努力でもってキープされているものであり、
その時点で既に変わっていっている、変化しているという考え方。

いや、こっちに話がいくと面倒くさいな。

話を戻すと、「このままでいいのか」という問いへの答は決まっている。
「NO」である。
理由は、仮に自分は変わらなくとも環境や情勢は日々変わるものであり、
問いにある「このまま」という言葉には、「自分は」が省略されている。
つまり現状維持に固執する時点で周囲との齟齬が生じてくるわけである。

年をとっても、学ぶことは必要というわけだ。
生真面目な言い方をするとすれば、だけどね。
なかなか大変である。

でも、変化の中にこそ喜びがある、とも言える。
それはとてもいいことだ。
新しいものに出会うこと、新しく何かができるようになること。
これって楽しいよね。

人の精神は水のようなものだと思っているんだけど、
水同様に「たまり」に停滞した精神は徐々に腐っていく。
新鮮な水はいつも流れているのだ。
周りに合わせて形を変え、
風にゆらいでみたり、凪いでみたり、
熱くなる因子に触れてぐつぐつ沸騰してみたり、
冷えて氷のように固くなってみたり。

水が流れるための地形は、ストレスのある環境というところか。
そこに踏みとどまることはかなわない、でもなくても淀んでしまう。
「清流」と言われる水は流れが早いのだ。
そうして徐々にゆったりとした大きな流れになり、
石を削り、ごみを飲み込み、汚れながら、
何もかもが一体になったように海へと注いでいく。
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Commented by yukachin at 2010-09-10 20:52 x
シノブさんのこの記事。
何度読み返しても、美空ひばりの
「川の流れのように」を連想してしまう自分がいます。
ええ、とんちんかんです。
いやでも名曲ですよ、あれ(笑)
Commented by shinobu_kaki at 2010-09-11 08:13
>yukachin

♪あ〜あ〜 川の流れの〜(←歌うな)

イメージということで言えば、
子供の頃、地元で一番大きな川の河口に行ったことがあって、
けっこう大きな川なんだけど、
そこが本当に海へと注ぐ場所なわけです。
流れなんかもう本当にゆっくりで、
注いだ先は海だからもう果てしがなくて、
たまたま見たのが朝でしかも雨模様だったこともあって、
風景がぼんやりとくすぶってる感じで、
ちょっと鈍い夢みたいな風景だったんですね。
その時間の止まった感じを思い出しながら書きました。
Commented by yukachin at 2010-09-11 23:23 x
♪この身をま~かせて~いたいぃ~(こぶし入り)

小さい頃、神田川の近くに住んでいたんです。
普段は枯れそうなくらいの流れなのに、
少し大雨になるだけで激しく変わるんです。
私が持つ水の流れのイメージです。
でもその川のイメージを良く良く考えると、
自分を性格を鏡で見ているみたいです(笑)

「川の流れのように」の秋元康がイメージした川は、
ニューヨークのイーストリバーなんですって。
誰もが自分の中に川のイメージを固定する場所があるのかも。
Commented by shinobu_kaki at 2010-09-13 15:45
>yukachin

>「川の流れのように」の秋元康がイメージした川は、
>ニューヨークのイーストリバーなんですって。

そうなんだ!初めて聞いた。

神田川か。都会っ子だねー。
そう言えば自分が東京で住んだ最初の場所は多摩川沿い。
それから川のある景色がなんだか気になるようになりました。

東京で言うと多摩川と荒川で、
なんだか象徴的に文化圏が違う気がします。
by shinobu_kaki | 2010-09-07 07:56 | 言葉は踊る。 | Trackback | Comments(4)

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