人格と感情。

人格と感情は切り離して考えたい。

もちろん人間は「感情の動物」と言われる存在であり、
ともにインサイド・ファクターである人格と感情は、
一見切り離せないように思える。

だが例えば、
理不尽な怒りの感情をもった人が目の前にいたとして、
その人はある意味、怒りたいから勝手に怒っているのだと、
そう考えてみるのはどうだろう。

その人の感情というのはあくまでその人のものであり、
自分のものではないのだ。
常にそれを引き受けなければならない道理は無いと考える。

つまり目の前の相手がネガティブな感情を表明した時に、
その理由をいつも自分の中に探す必要はない、ということだ。

感情=人格ではないのである。
怒っている相手の感情を引き受けなかったからといって、
相手の不満に応えなかったからといって、
つまりその場の感情に寄り添わなかったからといって、
自分自身の何かが損なわれるわけではないし、
元々そうしなければならないわけでもない。

つまり人格と感情という2つの要素を切り離すことによって、
2つのことがすっきりする。
ひとつは相手の感情はその場に生まれたひとつの事象に過ぎず、
相手の全人格そのものではないので、
それに応えないからといって相手の人格を否定するものではないということ。
ふたつめは、相手の働きかけによって生じた自分の感情を、
全人格をかけて「責任をとる」必要はないのだということ。

感情に対してはある程度無責任でいる。
そのぐらいの軽さでいい。
重い感情は、目の前の相手に負荷をかけることになる。
なぜなら誰もが相手の感情を引き受けようとする部分を、
わずかながらでも持っているからだ。

そして、それは「優しさ」の必要条件のひとつでもある。
もうひとつの条件は「強さ」だろうか。
相手の感情を引き受けつつ、
ダメにならずに(つまり変わってしまうことなく)いられるというのは、
それは強さがあるからだ。

優しい人間は、その強さでいつも何かを引き受けている。
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Commented by 袴塚貴子 at 2011-11-17 17:13 x
ありがとうございます。
Commented by shinobu_kaki at 2011-11-18 18:31
>袴塚貴子さま

どういたしまして。
by shinobu_kaki | 2010-11-28 00:35 | ライフ イズ | Trackback | Comments(2)

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