人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「しかたない」のやってくる時。

もし、あなたがその人のことを、
その人の存在を本当に大事に思っているのだったら、
できる限りその人の身になってあげてください。

「かわいそう」とか「たいへんだね」といった
「外側からの同情」ではなく、
あなたがまさにその人の立場になったとして、
その状況でやれることをつぶさに考えてあげてください。

誰にとっても問題はいつもひとつじゃありません。
さまざまな角度からのさまざまな問題が、困難が、弊害が、
いつもその人を苦しめています。
ひとつだったら乗り越えられることも、
同時に2つ3つと塊になって襲って来るということ、
それが「苦しい」ということに他なりません。
そしてそれは、外側の気持ちからはなかなか見えないものです。

例えばあなたが、その人を他人の目で眺めた時、
あなたにとってその人の困難はただの風景になります。
流せるものになります。なかったことにだってできます。

でも、

もし、あなたがその人のことを、
その人の存在を本当に大事に思っているのだったら、
できる限りその人の身になってあげてください。
その人の状況を「しかたない」と思わないでください。

「しかたない」はあきらめの言葉です。
状況を変えることを放棄した、何かが終わってしまう言葉です。
その「しかたない」によって苦しみを得るのは誰でしょう?
何かを失うのは誰でしょう?

あなたの大事なその人ですか?
それとも、ただの関係のない他人ですか?

あなたが「しかたない」という言葉を使う時、
あなたはその人の心の近くにいてあげたと、
本当にその人の気持ちになってあげたと、
胸を張ることができますか?

後悔は何よりもおそろしいものです。
誠実であってください。
優しい人であってください。

その人は、あなたのことを必要としています。



…だからあなたは「しかたないんです」などと言わずに、
御社の上司にどうかこの見積もりを通してください。
こちらも今月苦しいので。

以上です。


それでは今後とも、どうかよろしくお願いいたします。
by shinobu_kaki | 2011-01-12 16:39 | 言葉は踊る。

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31