2011年 03月 08日
通貨の話。
誰かが
「ドラゴンボールの世界の通貨単位『ゼニー』はセンスがいい」
と書いていて、
絶対にwikipediaであると思ったら、果たしてありました。
wikipedia 架空の通貨一覧
個人的に架空の通貨で思い出すのは「ゼルダの伝説」の「ルピー」だけど、
これはインドやパキスタン、スリランカ、
ネパールなどの通貨と同じ名前だったりする。
ちなみに「ゼルダ」に出てくる「ハイラル」という地名も、
中国モンゴル自治区にある地名と同一であり、
「ゼルダ」は意外と史実そのままのネーミングを採用しているようだ。
閑話休題。
上記の「架空の通貨一覧」をざっと見ていて、
個人的に気に入ったのはこのへんかな。
●ガネー(1ガネー=10円。東まゆみ『エレメンタルジェレイド』)
●亀(両津勘吉が製作した地域通貨。秋本治『こち亀』)
●環(尸魂界の通貨。久保帯人『BLEACH』)
●ゼニー(鳥山明『ドラゴンボール』)
●ペリカ(10ペリカ=1円。福本伸行『賭博黙示録カイジ』)
●ボル(藤子・F・不二雄『モジャ公』)
●キュラソ(『ウエルベールの物語 〜Sisters of Wellber〜』)
●ハイト(『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』)
●ボール(『J9』シリーズ)
●オース(『ヴァルキリープロファイルシリーズ』)
●ギャラ(『ワイルドアームズ』シリーズ)
●クラウン(『ロマンシング サ・ガ2』)
基準は「ちょっとありそうなもの」かな。
やっぱり発想としては「ドル」と「円」の組合わせ、
またはアレンジというものが多い中で、
「通貨っぽい新しい名称」を模索しているものに惹かれます。
あと分かりやすさ。
初めて見ても通貨単位と分かって欲しい、
その「らしさ」がないものはちょっと残念な気もします。
そういう意味では「ゼニー」は確かに上手いかもね。
「銭」が由来というのは誰でも分かりつつ、
音を伸ばすことで異国感を醸し出しているという感じですね。
「カイジ」の「ペリカ」はそういう意味ではイマイチなんだけど、
何しろカイジ好きなもんで…。
藤子・F・不二雄の「ボル」は流石だと思う。
通貨と言えば好きなのが古代ギリシャ。
ドラクマ、オボロス、タラントン。
タラントンは「タレント(才能)」という言葉の語源にもなってますね。
このへんの通貨単位は岩明均「ヒストリエ」に出てきます。
リアルにある通貨単位で好きな響きは、
シリング、セント、ポンド、レアル、ルーブル、ウォン。
しかしこうして並べると、
なんだか、どちらが架空だかわからなくなってくるね。