田口ランディ「ネット・コミュニケーション」

「(ネットのような)目の前に人がいないコミュニケーションは、
 瞬間的な視覚としてフィードバックできないから、誤解をどんどん増長させる。
 妄想的なメディアだと思う」
「私はいかにしてネット社会の中で攻撃されずに
 ものを読ませ続けることができるかということを、10年くらいかけて研究した。
 そうすると、いちばんいいのは、とにかくすべてのとげを自分に向ければ、
 誰も傷つけることなく、自分のこととして受けとめてくれる。
 『私』というものから離れたとたんに、
 ネットでは誰のことも読ませることができなくなる」

 田口ランディ(作家)




ブログでもなんでもそうだけど、
ネット上では「言葉」が唯一のコミュニケーション・ツールだ。当たり前だけど。
普段、相手と向かい合って話したりする分には、
同じ内容を話すのだとしても、言い方とか、表情だとか、声の種類だとかで、
ニュアンスをいろいろな表現でもって伝えることができる。
でもそれを言葉(テキスト)だけにすると、
やけにきつく感じてしまったりすることもある。
それがために「(笑)」だとか顔文字だとか行を変えたりだとか、
ちょっとした細かい仕事できつさを緩和したりすることが僕にしても多々ある。
誤解をされたくないというのもあるし、
誰かを傷つけようと書いているわけでもない、
そういうことを知ってほしいからだ。

そういった気遣いとかというのは非常に大事で、
一般的に、それらの総体が「文章ににじみでる人柄」なのだと思う。
たとえば声そのものは、その時の印象やエッセンスだけを残して
消えてしまうのだけれども、文章はそのまま残り、
相手に伝わるものとしてそれ以上でもそれ以下でもない。

文章は残酷で、シビアで、難しい。
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Tracked from パンがないから、お菓子を.. at 2004-10-30 22:52
タイトル : 「ネット世代」の地雷。
シノブさんの記事を受けて、ふと思い出して発掘してきました。 今年の6月に、別サイトに載せたものの改訂版です。 (個人・団体を特定できる箇所を改変しました) 実は関係者もちょっと見てたりするんですが… えっと、時効の方向で…(?)。 **********  -- Web上の発言の「破壊力」の正体を探る。 -- ネット上での中傷は、 現実世界のそれよりずっと恐ろしいものだった。 いわゆる「晒し」の屈辱。 自分への悪口が、自分対相手だけの問題ではなくなる。 HP上によって「公開」させられた...... more
Commented by あい at 2004-10-30 17:44 x
私は語尾に顔文字があったり、(笑)とかそういう
表現の言葉があったりしてもいいと思うんですよね。

テキストの向こうにその人の表情が見える感じがして。
さすがにありすぎはクドいけど。

以前、恋のから騒ぎで「メールに(笑)とつける男が
許せない」と意見していた女性がいたんですよ。
中島みゆきのような風貌の女性で、優秀な大学の院生(理系)
だったので、なんとなくうなずけたんですが。

少しぐらいは、茶目っ気があっていいじゃない、
と私は思ったんだけどな~。
Commented by のこのこ at 2004-10-30 19:27 x
>文章は残酷で、シビアで、難しい。

本当にそうなんですよ。いつも悩まされます。
掲示板の書きこみで殺人事件が起きるご時世ですが、ワタシもよく書きこみやメールが原因で友達とケンカになったりするものだから他人事ではありません(苦笑)

ワタシは当たり障りのない、やんわりした甘口のコメントは好かないものですからネットでは無礼で辛口なキャラを押しとおしてますが、それって相当危険な行為なんですよ。(←大バカ・汗) 

ワタシは最初、(笑)や(涙)等を使うのもキライでしたが、双方向コミニケーションツール(=言葉)として文字を利用するなら、使わずに伝えることは不可能ですね。 
当然文章(コンテンツ)だったらこんなものは使わないで伝えたい。

要するに、言葉としての文字と文章は全く別のものなんだな。
しかし・・・文章力、欲しいね。本当にそう思う。神様、ワタシに文章力を下さい~!!!
Commented by えいこ at 2004-10-30 20:21 x
私は前にネット上(ML)で1人のちょっとした中傷から騒ぎが広がって
誤解が誤解を生んでどうしようもないことになったことがありました。
皆がまだネットに慣れていない、5年前くらいのことです。

言葉のニュアンスというのは本当に難しくて、
何度弁解してもこじれるばかりで、
しかも無数のギャラリーがどう見ているかわからないから
余計に不安になって、みんな攻勢になっていって…

きっとこの独特の熱気がカッターナイフ殺人事件のようなことを
ひきおこすんだろうな、実感しました。

和み系では(笑)とか顔文字は好きなんですが、
「w」は初期の頃の「嘲笑」のイメージが強くて実は嫌いです…
って、知人に結構使う人がいるんで、あまり言えないのですが。
Commented by ユウイチロー at 2004-10-30 21:58 x
文章のみでその人の真意を汲み取るというのはなかなか難しいですよね。
というか真意を知られたら嫌だから真意を悟られぬよう偽装しようなんて場合もあるかな
(うわーまためんどくせーやつからさそわれたな、一応メールしとくか。「お誘いどうもありがとう☆ごめんね、その日はどぉーしても変えられない予定が入っててぇ。また今度誘ってね☆」よし)
とか(笑)←(僕じゃないよ!一般論として)ってああ!弁解すればするほど誤解されていく!もどかしい!

こんなもんで(笑)

関係ないけど一時期はまった田口ランディ。盗作事件を機に気持ちが離れてしまい今はまったく興味持ってないです。
凄いですよね。田口ランディの盗作についてを論じた本まで出版されたりして。ネット上でも大騒ぎでしたよね。
まだ全然田口ランディについて知らなかったとき、本の表紙に綺麗な外人女性の写真があって、その横に「田口ランディ」と書いてあったので、ああ、この人が田口ランディなんだ。ランディって名前だしハーフなの?とか思ってた。本人の写真を見て「なんじゃこの○○○は!!!!」と思ったのは内緒。
ファンの人いたらごめんなさい。

Commented by こーさく at 2004-10-30 22:41 x
(笑)使えばいーじゃん派のこーさくです。

コピーライターなんだから(笑)なんかに頼らず
自分の力で誤解が生まれない様うまく文章にしなよ!
と、もう一人の自分が囁きますが…無理!
文章って、難しいです。

ただ安易に使うのは流石に甘えだと思っているので、
ここぞという時に(笑)は使うようにしていますw ←自嘲のwね。

Commented by kuro at 2004-10-31 02:42 x
こんばんは。
コミュニケーション、特に言葉、さらに特に「書き」のみ、難しいですね。一番。
僕もこれまで極力「(笑)」とかは使わずにきましたが、
最近、解禁してしまいました。 (笑)のみ。 特にblogのコメントの場合。
コミュニケーションツールとしての言語の向こう側にあるものを、
いかに分かりやすく伝えるか、それがプラスになるのであれば、
いろんな手法を駆使する、それはありなんだろうな、と思います。
でも、気がつくともう既に、
使用するにあたって自分の意図するレベルとはもう違うところで、
(笑)やら(涙)やら(爆)やらが流通されてそうな気がして、
いまだにためらいとかもあるのですが。

普通の文章で、極力伝えてみたい(って、伝わってるかどうかはかなりなぞですが)、
と思ったり。

「印象形成に於ける non-verbal communication の及ぼす影響について」が、
卒論のテーマでした(って、何年前かは聞かないように)。
Commented by shinobu_kaki at 2004-10-31 22:53
新しくマシーンを購入しました!
自宅ネット環境復活です!
それどころか、OSXにバージョンアップ!
ありがとうJan氏。

>あいさん

(笑)は僕もよく使いますが、それの何が悪いの?とか思います。
いいじゃん、それで正しくニュアンスが伝わるのならば。ねえ。

Commented by shinobu_kaki at 2004-10-31 23:09
>のこのこさん

無邪気に書き込んだ一言が、
刃物になることがある世界ですからねえ…。
まあ日常生活でも、「言葉は刃物」という意識はかなりありますが。

文章力があれば誤解は少なくなる、
というのはある部分そのとおりかもしれませんが、
顔文字や「(笑)」等のフォローなくして、
不特定多数の人に誤解を与えず伝えることはかなり困難。

誤解っていつも哀しいですよね。
僕自身、「あ、正しく伝わってないな」と思うことは多く、
そんな時はあきらめてます、自分が悪かったと思って。
そういう意味では常に数%の諦観は持っているかもしれない。
Commented by shinobu_kaki at 2004-10-31 23:17
>えいこさん

ネット上で人を中傷するということは、
大勢の前で名指しでその人を非難するということとまったく同じですから、
言われた方がかなりナーバスになってしまうのもむべなるかな、
なのかもしれませんね。
そしてネットというのはいざとなったら「逃げる」ことが容易ですから、
そこで思い切って攻撃衝動が加速されてしまうのかもしれません。

僕はネットから始まった付き合いがわりに多いということもあり、
リアルとネット(バーチャル)との意識の乖離が薄い方だと思います。
その二つは本質的にはなにも変わらない。

「w」はそうですね、ちょっと嘲笑ニュアンスがあります。
もちろんそういった使い方をしていない人も多いですが。


Commented by shinobu_kaki at 2004-10-31 23:23
>ユウイチローさん

ランディ女史については「盗作ゴリラ」とかひどい言い方をされていた時期が…。
でもなんというか、きちんと掘り下げられていて好きなんですけどね。
逃げていないというか。
「もう消費すら(略)」なんて、けっこういいエッセイだと思うです。

「一応メール」の最後の「よし」がなんというかいい味ですね(笑)
Commented by shinobu_kaki at 2004-10-31 23:25
>こーさく

言葉が生業のコプイライトヮーでも、
そこはやはり至難ですわなあ。

今度から、こーさくの「(笑)」に注目してみたいと思います。
「ここぞの」ってことで(笑)
Commented by shinobu_kaki at 2004-10-31 23:28
>くろさん

くろさんは掲示板時代(過去形?笑)から、
「ほとんどというかまったく、(笑)を使わない人だなあ、
そのくせニュアンスはよくわかるよなあ」と思っておりました。
達者な人だと。
ブログコメントに関しては、より不特定多数的なので、
(笑)の使用もやむをえないところはありますよねえ。

くろさんの卒論の内容、こんどじっくり。ぜひ。
Commented by いづみ at 2004-11-01 10:13 x
私のブログの不思議なところは
「この女、けしからん」と本気で怒る人がいる一方で
「真摯な人」「誠実な人」と捉えてくれる人もいる。
同じものを読んで、こうも両極端に評価が分かれるのは
面白いけど、怖いなと思った。

今のところ、私に好意的な人しかコメント残さないから
すごく助かってるけど。

Commented by shinobu_kaki at 2004-11-01 13:21
>いづみちゃん

>「この女、けしからん」

笑。まあ、あそこまで言いきると、
そういう意見があるのもわかる。
あーいう「素直さ」をどう取るかというのは
その人の性格によるし、その人の心理状態によるのかもね。

あと、君んとこは個人的じゃないというか、
なんか「公」とか「出演」といったニュアンスのあるブログだから、
下手に人をけなすような事をいうと叩かれるというか、
余裕の無さを見抜かれる感じがあるのでは。

人の多く集まるところって、そういう浄化作用みたいなものが
あるような気がする。なんとなく。
Commented at 2004-11-01 13:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by みかち at 2004-11-01 14:08 x
私もこう見えて、最初は(笑)とか顔文字は使わない派だった。
クールな切り口をしたかったから、のこのこさん同様キャラに合わないと思ってたんだよなぁ。

でも、不特定多数に真意を伝えるためには必要なものだと理解して使うようにした。
だから、今でも不特定多数に向けて書く、例えばブログにあげる文章と
特定の相手に向けて書くメールの文章とじゃあ微妙に文体が違ったりする。
(笑)とかつけなくても、そこにある私の気持ちを汲んでくれる人、誤解を生まない相手にはつけなかったり。

>あいちゃん
>以前、恋のから騒ぎで「メールに(笑)とつける男が
>許せない」と意見していた女性がいたんですよ。

あたしは、「必要以上に」♪とか☆をつける男がイヤ・・・。
文章全てに、とかさ。
んもう生理的にイヤ。
Commented by shinobu_kaki at 2004-11-01 14:56
>みかち

>例えばブログにあげる文章と
>特定の相手に向けて書くメールの文章とじゃあ
>微妙に文体が違ったりする。

そうそう、これは僕もある。
人によっては補足が必要じゃなかったりね。
微妙だけれど。

昔、「マガジン」で必要以上に「!」が多い漫画があって、
それだけで見るのもいやになったことが。


Commented by あちゃ at 2004-11-22 11:50 x
トラバ有難うございます。以前、シノブさんが書かれた時に読ませて貰いました。その当時は、今ほど、頭がすっきりしていない状態だったので、シノブさんにも、頭では分かっているようだけど、伝わってこないっていわれましたし、たしかにそうだなーって思いました。

今回のコメントの仕方とか、問題あるかもしれないけれど、でも僕なりの意図があってあのような感じになりました。

ブログ読んでくださって有難うございます。
Commented by shinobu_kaki at 2004-11-22 13:28
>あちゃくん

「お節介トラバ」かもだけど、
僕の名前もちょっと出ていたので、ご勘弁ということで(笑)

>僕なりの意図があって

そうだよね。それはとても伝わります。
いいとかダメとか思わないし、もちろん言うつもりもない。

難しいよね。

ただただ、それだけを思いました。


忘年会、ぱーっとやろうね。楽しみにしています。
Commented by あちゃ at 2004-11-22 14:02 x
有難うございます。たしか、シノブさんの記事アップされたのって、初めてお会いした(立ち寝を魅せてもらったともいう 笑、 すみません)直後だったように思います。なんかすごーく考えさせられたことをよく覚えています。でも、まだ、あの頃は、書き込むほど頭が整理できていなかったように思います。もし同じコメントを書いたとしても、伝わらなかったかもとも思います。

忘年会、ぱーっとやりましょう。
ぱーっとやってくれそうな気もしてますがw
何せさいこートリオ、ちどりーずに、シノブさんのおもりつきですから、安心して騒がれることを期待。

よろしくお願いしますね。そのうち、衆縁も連れて行って下さいね。

ではでは。
by shinobu_kaki | 2004-10-30 15:25 | 言葉は踊る。 | Trackback(1) | Comments(20)

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