ルサンチマン・マインドセット。

【ルサンチマン】仏: ressentiment
主に強者に対しての、弱い者の憤りや怨恨、憎悪、非難の感情をいう。
wikipedia - ルサンチマン


人の成長において、
ルサンチマンを起点とするものとそうでないものでは、
どちらが強度のあるものだろうかと思う。

つまり動機付けのスタートを、
ネガティブな感情からにするかそうでないかである。

例えば強烈なコンプレックスや人間関係の破綻、
一種の「底」を見たと自分自身が認識して、
そこから這い上がるタイプのものがある。

身体的には背が低いであるとか、
あるいは子供の頃にぜんそくなど身体の弱かった人が、
克服のための努力を重ねることで、
スポーツ選手になったりするケースも広義ではそうであろう。

実際に非常に背が低いとされた英雄は多い。
ナポレオン(167cm)や曹操(161cm)などが代表格である。
ちなみに諸葛亮孔明は184cmと言われるので結構な身長差がある。

よく「屈辱をバネに」という言い方をするが、
確かにそんなマインドセットというのはかなり効果的なように思われる。

「切実さ」が違うからである。

さらに言えば、「怒り」というのは人間の感情の中でも、
圧倒的なパワーを誘発するものであろうと思うのである。

同時に、そうでないもの、
つまりルサンチマン的なものが動機でない成長というのはどうだろうか。
僕は、こちらのほうが最終的には強いのではないかとも思っている。

怒りは火のようなものなので、激しく、
その高熱でもって何かを焼き尽くすかもしれない。
ただ永続的に燃やし続けるとなると、
感情の受け皿である人間のほうが疲弊する部分があるのも否めない。
もちろん、きっかけとしては非常に強い。

いっぽうのポジティブな方向性は、
言わば成功体験と他者承認を積み重ねるタイプのもので、
こちらのほうが望ましいのは間違いがない。

つまり「健全」な成長である。

ただ、このフローでいくと「きっかけ」が得づらい。
人がこの方向で成長するきっかけとしては、
ある程度生まれ持った資質の開花が必要となる。
それはある人にはあるし、ない人にはないものだ。

こちらの方向での成長を望むなら、
早い時期に自分の得意が何かという見極めが大事になる。
もっと言えば、
どのジャンルであれば得意が発揮できるかという「出会い」を、
親をはじめとした周囲が提示してあげる必要もあるだろう。
さらに、他人による発見というフェーズも必要となる。

もちろん辛さのともなわない成長はありえない。
筋肉だって痛めつけることでそのインテンシティを補強される。
一度壊れて、それから大きくなるのである。

世の中の多くの事象が、思いのほか相似形を為していることを考えると、
こうした比喩はそれほど的外れではないように思われる。

ともあれ、成長はなるべく伸びやかでありたいものである。
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by shinobu_kaki | 2011-05-27 09:18 | ライフ イズ | Trackback | Comments(0)

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