一年が始まる。

中央を縦に走る奥羽山脈が、東北の気候を綺麗に分けている。
元日、東京発の秋田新幹線こまちは盛岡を通過すると、
方角的には西へぐぐっと曲がり、
それにともなって車窓の風景も大きく変わった。
モノクロームの針葉樹林、突如増す雪国感。
「わー、すごいゆきー」と、娘が何度となく口にする。
これまでは何となくぼんやりと景色を見ていた娘だが、
4歳ともなるとかなり能動的に意見を話してくれるようになっていた。

なんて。

さて、今日は正月休みの最後の夜である。
9連休というカレンダーの恩恵にあずかった日々も終り、
明日からまた仕事の日々が始まる。
今年の抱負は、と言われると別にない。
ちょっと年末にいろいろと思うところがあり、
それを反映すると、今年の抱負は「あまり考えないこと」となる。
もちろんノーアイデアということではなく、
思い煩っても仕方のないことは頭から外してしまおう、
といった程度の意味である。
では「年末にあったいろいろと思うところ」とは何なのかというと、
ものすごく簡単に言ってしまうと無常観である。
詳しく書くことはしないが、
帰省の際、母親から地元の人々の色々な話を聞いて、
なんだかやっぱり誰も彼も大変なのだなあという、
そんな思いを新たにした新年だったのである。

しかしここ数年、月日の経つのが余計に速く感じる。
娘がもう4歳というのもそうだし、
次の3月がくれば僕などはもう41歳になってしまうという事実もそうである。
年齢の割りに自分はどうなのだろうと思わなくもないけれど、
「年齢の割り」なんてものが無駄な思考で、
そんなものは存在しないということもさすがに理解している。
ただその人それぞれのケースがバラバラとあるのみである。
恥じることもないし、誇ることもない。
どうも年を取るにつれてそういうフラットさが自分の中に浮かび上がっている。
というか、そうありたい、ということだと思うけどね。

久しぶりに書くと、書きたいことの5分の1も書けない。
心と頭、それに指先がうまく対応していない、繋がってない気がする。
心とは思いであり、頭とは文章化する機能であり、
指先とは文章を書く作業そのものである。
こういうのは一種の慣れである。
読んでるだけではなかなか書けない。
まして、人の何かを読むことに偏りすぎていると、
どんどん書けなくなるだろう。

さて。

この夜が終わって日が昇ると、
確実に明日は音を立てて始動してしまう。
とりあえずそのことについては観念している。
自分としては、少しでもマシな年にすることしかできないし、
それができれば上等ではないかと思う。
昨年末、厄落としも終えたしね。


では、このへんで晩酌に戻る。
皆様の本年が善きものでありますよう。

新しく始まる年の、休みの終りに。
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Commented by ちぇす at 2013-01-06 22:13 x
明けましておめでとうございます。
ブログ、やはり良いものですね。
twitterとは違うレイヤーであり、特有の温度があり、行間がある。
そんなわけで今年もどうぞよろしくお願いします(^^)
Commented by shinobu_kaki at 2013-01-06 22:16
>ちぇす氏

というやりとりも久しぶりな気がします。
それはそうですよね、エントリ上げてなかったのですからw
おっしゃるニュアンス、非常に同感です。
今年はもう少し書きたいなと思えども、
そんなことを昨年も軽く宣言しておきながら…という、
情けない経緯があるのでちょっとはばかられたところですw

なにとぞ本年もよろしくお願いいたします。
by shinobu_kaki | 2013-01-06 21:58 | ライフ イズ | Trackback | Comments(2)

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