想像力とかについて。

人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。
人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。
チャーリー・チャップリン(「ライムライト」より)



想像力は人間の偉大なスキルのひとつである。

いわゆる五感を通して得られるもの以外の部分を、
自ら作り出す能力が想像力と呼ばれる。

主にポジティブな意味で使われることの多い想像力だが、
もちろんネガな側面もある。不安や恐れの助長である。
これらはまさに想像力の産物だ。

恐がりな人、不安がちな人は想像力を働かせ過ぎなのだともいえる。
他人はそれに対して「そんなに怖がる必要なんてないのに」と笑う。
想像力を豊かに働かせ、リスクをイメージしているのになぜ笑われるのか。
それは、必要のないことに思索を費やすのは愚かだという、
過ぎたるは及ばざるがごとし的な部分を感じるからなのだろうな。

人生は恐れなければとても素晴らしいものだ、とチャーリーは言う。
どうなんだろうね。
ここにはポジとネガの反転の話が抜けている。
もちろん一種の励ましであり慰めといった意味にもとれる名言であるから、
それでいいのだと思うけれども。

思うに、想像力の本当に豊かな人というのは例に漏れず怖がりなのではないか。
人が想像力を働かせる時点で、
まるで天に伸びる枝と地中に伸びゆく根の関係のように、
ポジとネガの両方に向かっていくことは避けられないのではないかと思うよ。

だから妙にポジティブな人に触れると時々イライラするのは、
その人の中の欺瞞性にイライラするのではないかな。
スイッチを切ってるんだよね、ネガに行きたくないから。
ネガな自分を認めたくないから。そういう自分でいたくないからね。
それはその人の問題だから他人がどうこう言う権利などないけど、
人には他人を見てイライラする権利ぐらいはある。
ただ、得はないかな。

そして、他人を見てイライラするというのも言ってみれば愚かな行為で、
相手と自分を重ね合わせる自己同一化的な心の働きなのではと思う。
つまりこれも想像力。
恋愛もそうでしょ。
相手のことをよく知らないのに好きになったりする。
妄想といってもいい。
でも人生ってそれだけという気がしないでもない。
マテリアル的に完全に確かなもの、なんてあるようでどこにもないのだ。

妄想だけが人生です。
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by shinobu_kaki | 2013-01-11 08:42 | 言葉は踊る。 | Trackback | Comments(0)

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