41歳、そして「配られたカード」について。

2013年3月7日、つまり今日だが、41歳になった。

40歳から41歳になるという感慨は、
39歳から40歳になった時のそれと比べるとさほどではない。
大台に乗るか乗らないかの違いということだろう。
同じ一年なのだが、時間はその中身によって伸び縮みする。
面白いものである。

同じ年齢で何かを為した偉人は誰がいるか、
と思う部分はどうしても気になるもので、
思いついたのは40歳で死んだジョン・レノンである。
だがこれは享年であって、彼は20代から既にレジェンドであった。
それに比すると自分は20代も40代の今も、
後世に名を為す素晴らしい仕事をしたとは言いがたい。
かといって誰かの人生の真似をしたい、
取って代わりたいという気持ちはこれっぽっちもない。
自分は自分の人生だけで足りている。

諦念のようなものに近いと思うのだが、
人が有名になるのも、財を為すのも、
そういったすべては適性ではないかと思うようになった。
スヌーピー的に言えば「配られたカード」の延長にあるということだ。
もちろん努力で夢を叶える人間はいる。
でもそれだってある種限られた、努力が有名性や蓄財性に結びつく、
「そういうカード」を持っていたということに行き着くのではないか。
例えば、
コンサルタントなどが実に多くの人々のケースに触れて、
そこに否定しがたい法則性を発見するように、
人生にもある程度のパターンがあって、誰もがその中のどれかである、
そういったことを感じざるを得ないのである。
まるで残酷な真実といった趣きで。

しかしながら、こういう言もある。
「世界を1とすると、人は必ず1以下で、1以上になろうとする動きがすべて」
つまり現実以上であろうとするのが人間というものの本質である、
自分はそういう風に受け取っている。

努力には目的がある。その目的は当然まだ世界のどこにもない。
だから人間には幻想が必要なのであって、
幻想を抱く、もう少し言うと人間の「夢を見る」能力を否定しては、
人間を人間たらしめることはできない。

人生は「配られたカード」によって規定される。
これを仮に真実としよう。
もちろんこれは経済力だけの話ではない。
性格や知力、家柄、地理的条件に至るまですべてについてだ。
そこには最初から1ペアの人もいる、2ペアの人もいる、
フォーカードのできている人だっている。
いわゆるブタの人だっているだろう。
誰もが「役」を作ろうとする。作らなければ上がれない。
それがゲームのルールだ。
もちろん降りることだってできる。
勝負にならない、勝てるわけがないと放棄する。
確かにフルハウスとワンペアでは勝負になるはずもない。

だが、ポーカーの場はひとつではない。
世界にはたくさんの場がある。
自分が勝てる場がたぶんどこかにあるのだ。
もしくはトップでの上がりでなかったとしても、
そこそこ戦える、ゲームを楽しめる場というものがどこかに。


話は戻るが、41歳で思い出すのは「バカボンパパ」である。
アニメ「天才バカボン」のエンディングで歌われていたアレだ。

♫41歳の春だから〜

この春、僕は41歳の春を迎える。
バカボン的に言えば一生に一度の春である。
そしてバカボンパパの名言と言えば「これで、いいのだ!」に尽きる。
深読みするとニーチェ的ともヘーゲル的とも、さらに仏教的とも言われる、
世界を切り裂くような一言なのだが、
冒頭でジョン・レノンを掲げた自分としては、
レノン・マッカートニーの「Let It Be」との意味的シンクロを提唱しつつ、
当エントリのまとめとしたいと思う。



終わりに。

お祝いのメッセージをいただいた方々、どうもありがとうございました。

上で夢の話に触れました。
自分にとりたてて大きな夢というものはありませんが、
なにしろ家族を大事にしていきつつ、
それなりにきちんと仕事をして稼いで、
日常に楽しみや面白みを見いだすことができればそれにまさる喜びはない、
そんな風に考えています。
今後とも寛容な目でおつきあいくださればと存じます。


ではでは。
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by shinobu_kaki | 2013-03-07 12:19 | ライフ イズ | Trackback | Comments(0)

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