フレンズ・リターン


旧友にとつぜん連絡してみたくなった。
そういう時がある。

普段は昔のことなど思い出したりもしないくせに、
ある時ふと心がそちらに向き出すと、
田舎のあいつはどうしてる、あの子はどこに行ったっけ、
そんな思いが次々に沸いて来て、
例えばフェイスブックなどで検索してみたくなる。
だがどうやら僕の旧友は、名前だけで特定されるほど個性的な姓名の人が少なく、
見知らぬ人がヒットするばかりでほとんど見つからないのだ。

そんな中で、仙台の頃、特別に仲の良かった友人がいる。
前にブログにも書いたこの友人である。

風の歌を聴け/真夜中のレース。

彼とは当時毎日のように顔を合わせていた。
そんな彼は仙台で就職し、僕は東京へ職を求めた。
数年して、彼が首都圏に引っ越したというのは知っていたし、
住んでいた家に遊びに行ったこともあった。
でも彼が今の新居を建ててからはコンタクトらしいコンタクトはなくなり、
僕も連絡をほとんどしなかったし、彼も連絡をしてこなかった。
お互いに淡白と言えば淡白だが、こういうのは人のタイプというものがある。

今日の夕方、
「お久しぶり。○○です。急に思い出して…お元気ですか」
といったメールを打った。
メアドも変わっているかもしれない。ダメもとだった。
仕事をしながら数時間待つ。

…返事が来た!

「…そちらは変わりないですか」という文末に答える。
うん、変わりないよ。
でも40代になったしね、歳は感じるよね。
今度メシでも食べよう。

といったことで、
何年ぶりだろう、懐かしい友人とコンタクトが取れた、
ただそれだけの話なのだが、
何しろ嬉しかったのだ。

「便りのないのは無事の報せ」というが、
何も連絡のない友人というのはそのまま限りなく疎遠になったりするものだ。
自分としては学生という限定的な季節に、
それなりに怠惰な時間をお互いに共有した仲間として、
できれば絶やしたくはない線だった。

友人というのは利害関係を理由として繋がらないだけに、
ブランクが空くことでの精神的距離というものが大敵なのだと思う。
もちろん何年ぶりかに会っても、
かつてのように変わらぬ近さで話すことができる相手だとしてもだ。

とりあえず、また会おう。
会って、メシでも食おう。
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by shinobu_kaki | 2014-07-09 00:27 | ライフ イズ | Trackback | Comments(0)

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