引っ越す人々。

明日は引っ越しである。
不要と思われる本を思いきってブックオフに売ったり、
ベッド生活になるので不要な布団は捨てたりあげたりして、
まあそれなりに荷物を減らすことは出来たと思う。
こまごましたパッキングは今夜やらなきゃだが。

生まれてから何回引っ越しをしたか数えてみると、
思ったよりも多いことに気がついた。
僕は引っ越しが少ないほうだと勝手に思い込んでいたのだ。
子供の頃から数えて「住まいを移動した」という意味でいうと、
引っ越しは明日で通算9回目になる。多い気がする。

1度目は、中学3年の時に生家から母方の親戚の家へ。
当時、母が父や祖母・祖父と揉めて家を飛び出し、
僕と弟は母と一緒に家を出たのだった。母の味方をしたわけだ。
母親の祖母にあたる大おばあちゃんが亡くなったため、
空いた6畳の一室を親子3人で借りて住んだ。
僕は受験生だったので結構大変だったが、
そこには数カ月ほど住まわせてもらった。
親戚の一家には感謝している。今でも遊びに行くと歓迎してくれる。
親戚宅には三姉妹のいとこがおり、なんというか華やかではあった。
数年前、真ん中の子の結婚式が新宿の京王プラザであり、
僕も呼ばれて受付などやったのだが、
プロフィール紹介で知って驚いたのは、
彼女が地元の高校のミス・コンテストで入賞していたことだった。
(校内ミスコン…ありましたね、フフフ)

僕が高校に入る頃、母親は小さいアパートを借りた。
これが2度目の引っ越しになる。僕らはここに3人で住んだ。
でも僕は子供の義理として、生家にも顔を出さないわけにはいかず、
週末ごとに行ったり来たりの生活が続いた。
ちなみに母親は今でも、一人でこのアパートに住んでいる。

僕は高校を卒業して仙台の学校に入ったが、
仙台市内に3LDKの部屋を当時仲の良かった同級生と借りた。
3度目の家。いわゆるルームシェアをしたわけだ。
しかしこの生活は「性格の不一致」などもあり1年ほどで破綻、
出ていった彼の代わりに僕の別の友人が後釜として住まうことになった。
彼は料理が得意で(とはいえ、今思えば鍋料理ばかりだったのだが)、
毎晩のように友達を呼んでメシを食った。

初めての一人暮らしはその後である。
同じ仙台市内にワンルームを借りて住んだのだ。これが4度目。
今思えば、電話の無い生活だった…よくやってたなあ。
東京の大学に行った、高校時代からの友人であるササボンとは、
「往復書簡」と称して“文通”をしていた。
この頃は、学校よりもバイトの比重が多い生活をしていた気がする。

学校を卒業した僕は都内の小さい会社に職を得、
仙台で知りあった友人とレンタカーで引っ越しをした。5度目だ。
ニコタマだったが、今思っても驚くようなボロアパートで、
風呂も無かったので毎晩銭湯へ通っていた。
きちんと考えれば銭湯へ通う金で風呂付きのアパートが借りられたのだが、
当時健在だった父親と相談して決めた予算の部屋だった。
田舎者の限界と言えるだろう。東京に必要以上の畏れを感じていたのかも。
ここにはなんだかんだと5年ほど住んだ。
もとがボロだったためか、敷金がまるごと帰ってきたのが可笑しかった。
懐かしさから、数年前にアパートのあった場所を訪ねてみたら、
アパートは地上げされて大きなマンションに変わり果てていた。
無理もない、と僕は思った。

6度目は川を渡って川崎市へ。
とは言っても高津駅からすぐの場所だったから、
そんなに引っ込んだというわけではない。
収納もない、恐ろしく狭い部屋だったが、
僕が初めて半同棲のようなことをした部屋で、
そんなこんなで狭さも気にならなかった(若さゆえか)。
この部屋に住んでいる間に僕は会社を変わり、
そこが住宅手当ての出る制度の会社だったので、引っ越すことにした。
会社からタクシーで一定の金額の圏内ならば手当てが出る。
ならば都心に住めるかも。つまり恵比寿に引っ越したのはこの時だ。

7度目の引っ越し。
恵比寿(正確には住所は広尾)のアパートは新築で、
不動産の紹介で見に行ったときにはまだ部屋ができていなかったが、
日当たりも良さそうだし立地は抜群だし、即決してしまった。
ここは気に入っていたこともあり、ちょっと長めに5年ほど住んだ。
また、この間に青山の会社に移ったため、
毎日徒歩で通勤できるようになった。電車に乗らない生活だ。
自転車ならば10分ちょっと。これはずいぶん楽だった。

今の荻窪のマンションが8度目、
そして明日の引っ越し先で都合9度目になる。
思えば遠くへきたもんだ、という感じだ。
次も恵比寿と同じく新築である。新築運があるのかもしれない。
が、別に古くてもいいと思って探していたのだからたまたまである。

引っ越しの系譜をたどると、
自分がどのように流れて生きてきたかが追えて面白い。
逆に今、小さいころ住んだ生家に帰ってもなんだか落ち着かない。
自分の居場所があるようでないような、
座りの悪い感覚があるのだった。
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Commented by mamarin at 2005-09-09 22:27 x
そう 何度引っ越しただろう・・・
更新をした記憶が無いから どこもそう長くなかったんだなぁ
住んでいたところを訪ねてみると 思い出がよみがえってくるよね
嫌なことがあった部屋は あまり愛着を感じなかったり
今度の部屋は どんなん? 仕事運でも恋愛運でも 拓けてくるような
HAPPY ROOMになりますように! いつの日か ご招待してくれろ!
Commented by junco at 2005-09-10 08:05 x
部屋の中の歴史が、居心地の良さに直結しますよね。

いいお家になるといいですね☆
Commented by d_yuuu at 2005-09-11 02:02
いまごろ落ち着いたかな?
おつかれさまです。

私も生まれてから今まで、引っ越しの数を数えると、、、
11回でした。そのうち転校は4回。多いなー。(^^;
Commented by shinobu_kaki at 2005-09-12 15:36
>ママリソ

>更新をした記憶が無い

ガーン!すごいね…。

>今度の部屋は どんなん?

分譲マンションを賃貸で借りたので、
新築だし、かなり綺麗だよ。
床暖房もあるし、お風呂も性能がいい。
壁もフローリングも白っぽい、オサレマンションです。
いつの日か、ご招待したいなあ。
Commented by shinobu_kaki at 2005-09-12 15:37
>juncoはん

ありがとね。
楽しく過ごせるといいなあ。
とりあえず、楽しい暮らしのためにその1。

ビールを箱で買ってきました♪
Commented by shinobu_kaki at 2005-09-12 15:39
>流浪豆さん

多いね。転校生だったですか。
小学校のときに一度だけ転校生が。
女の子でした。
なんか、転校生ってそれだけでドキドキしたりね。
なんででしょ。
by shinobu_kaki | 2005-09-09 17:55 | ライフ イズ | Trackback | Comments(6)

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