2005年 10月 29日
みうらじゅん「KEEP ON!」
「努力って言葉は嫌い」っていう人いるけどさ、一番面白いのにね。
それが報われなかったりするのもまたいいんだ。
無駄な努力って一番面白い。
いいじゃん、そういう努力してる人って。
なにか必死でやってさ、「水の泡」っていうのがいいんだよ。
みうらじゅん(イラストレーター、ミュージシャン)
ひと回りすると、かっこ悪いのも「かっこ良さ」になる、
そんなパラドクスを体現するようなみうらじゅん。
「特別なことって一個もない。すべてのものに意味がないとなると、
逆にすべてのものに意味があるとも言える」と語る。
続ける事、やる事そのものに意味がある、そのことが意味になる。
みうらじゅんがエロスクラップをライフワークにしてるのも、
横尾忠則が滝のポストカードを集めていたのとある部分同義である。
意味があるかどうかなんて、後から人が決めればいいのだ。
きっとみうらじゅんは、そんなことを言っている。
ところでみうらじゅんって、僕が最初に入った会社の上司に似ている。
似ていると言っても、サングラスと長髪だ。
それだけあれば、大抵の人はみうらじゅんになることができる。
彼は、飲みに行って30分もすると必ず寝てしまう人で、
若き自分は「疲れているんだろうなあ、でももったいないなあ」
とか思っていたものだったのだが、
よもや10年を経て自分自身が「寝る側」にまわるとは、
とうてい予測し得なかった事態ではあった。
みうらじゅんを見るにつけ、ときどき彼のことを思い出す。
元気かなあ、O橋さん。