山下和美「不思議な少年」

この地平線の
東の果てに行きつくまでには
数えきれないほどの
僕の知らない人々がいる

僕は本を読みながら
いつも
思いをめぐらせる

ただひたすら
まっすぐ行けば
いずれは
出逢えるだろう

(山下和美「不思議な少年」より)


山下和美と言えば「天才柳沢教授の生活」。
非常に質の良い人間ドラマで、これは一読をお勧めしますね。
ドラマに限らず作品の存在意義のひとつとして、
「それに触れた後に自分がどう変わるのか」
ということがあると思うけど、
「天才〜」は読んだ後に少しポジティブになったような気にさせる、
そんな素敵な話が多い。ひとつの人間讃歌。

その山下和美がいま、手がけているのが「不思議な少年」。
講談社「週刊モーニング」不定期連載。
あらゆる時代、あらゆる場所に現れて人間を眺め続けた少年。
作者はこれを、手塚治虫でいうところの「火の鳥」のような、
ライフワーク的作品にしようとしているようにも見える。

ところで冒頭のこの言葉だけど、
今週の「モーニング」掲載の話(第15話「フランツ・カウフマン」)にあったもの。
四方を海に囲まれた国に生まれて育った僕にとって、
実感として無い感覚だったということを改めて思う。
ここからまっすぐ歩いていくと、いろんな国の人々に逢える。
それは夢馳せる子供の精神形成時において、
きっと、大きな影響を与える感覚であるに違いないよね。

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Commented by maru_maru_ko at 2006-03-08 23:48
はじめまして
山下和美さんから飛んできました
不思議な少年 を知りませんでした。
柳沢教授の大ファンだったので 早速探してみます。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-09 00:05
>まるまるこさま

ども。いらっさいまし。
柳沢教授は相当ずいぶん非常に良いですよね。
不思議な少年はちょっと好き嫌いがあるかもですが良いと思います。
by shinobu_kaki | 2006-02-12 08:53 | shinoBOOKS | Trackback | Comments(2)

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