マイ・ゴッド・ハンド

コリ性である。

性格的にもそうだが、
仕事柄、長く机に座ることを強いられるためか、
首やら肩やら背中やら腰がコるのである。

我慢できなくなると、会社の近所の30分3,000円くらいの
クイックマッサージに飛び込んでなんとかやり過ごす。
しかしほぼ毎日、日付変更線前後までぱたぱたと働く私にとって、
簡単なマッサージだけではとても持つはずがない。
ひんぱんに行くとお金もばかにならないしね。
それで、今は鍼に行ったりしているわけです。
数年前から。

その頃私は今とは違う会社に勤めていて、
生活時間については今より不規則。
昼過ぎ出社もOKだけれど、日によっては次の日の朝までびっちり、
ということも少なくなかった。
働いてる時間の長さは今のほうが上だけど、
「不規則」というのが人間のカラダにとって思いのほか良くなかったらしく、
身体的には今よりずっと不健康だったような。
まあ、今は週1回ジムに行ってるってのもあるんだけど…。

ある日、友達の紹介でその鍼灸院のトビラを叩いた訳です。
抵抗がなかったわけではありません。
なにしろこちとら、小学生時分はクラス一の注射嫌い。

「痛いのがイヤ」ということについては他の追随を許さない、
そんな過去を持つ男が背中じゅうに好き好んでハリを突き刺す?
無理無理無理。
しかし一方で、度重なる不摂生で体がずいぶん悲鳴をあげていたのも事実。
もし鍼が劇的に効くのなら、試してみるのも悪くない。
ただ知らないところに飛び込みで入って、鍼を打たれるって恐いよね。
そんな時に、田園都市線某駅にある鍼灸院を友達が紹介してくれたのです。

ベッドにうつぶせに寝る。
「じゃ、ちょっと押してみますねー」
お願いします。ぐっぐっ。
「…むぅ、これは…」
これは…なんですか先生?
「これは…やばいです」
ええっ?そんな!(予想はしてたけど)どうやばいんですか?
「50代です」
え?
「50代の背中です」

秋の風20代(当時)にして

40肩ならぬ50背中なり

(自由律俳句)

「いやーあの時の君は酷い具合だったよね。
へたすりゃ過労死寸前だったと思うよ」
月に1回、3年ほど通いつづけている今でも時々そう言われます。
過労死だけはごかんべん。
過労死、去年も200人近くいたみたいだけど…。
「押してももどらない、粘土みたいな背中だったよ」
そりゃやばいっす。

そんなマメな治療が功を奏してか、最近は比較的調子も良く。
それでも行く度に
「…これは、また無理しましたね」
と言われてはいるんだけど。
はっきり言って、その先生がいなかったら
体調的に持ちこたえられていたか自信がない、
別におおげさでもなんでもなく「命の恩人」なんだよね。

なにしろ人の体を知り尽くしてる。
「ここが痛い」というとまったく別の箇所に鍼を打つ。
そうすると痛かった「ここ」が瞬時に治ってる。
体のしくみを知ってるから、鍼のあとのマッサージも
超ピンポイントで的確。
マッサージは1時間ほどの治療の最後の部分だから、
そんなに長くはやってもらえないんだけど。
お金払うからもっとやって、と言いたいくらい気持ちいい。
その先生は非常に評判も良く、
以前人の紹介でイタリア人が治療に来た時も、
ぜひイタリアにと誘われたそうで、
でもそんなことになったら僕が困る。
月一で通うには、イタリアは遠すぎるから。

「神の手」を持つ先生、
これからもどうか助けてね。よろしく。
今度、お土産に地酒でも。

「無理しないのが一番なんだけどね」

はひ。
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by shinobu_kaki | 2004-05-26 10:06 | ライフ イズ | Trackback | Comments(0)

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