にんにく注射と建築士妻の死。

ここんとこの疲れが出たのか、急に体調が春先の雪崩のように崩れ始め、
昨日は会社を早退して医者に駆け込んだ。
喉がヒリヒリして、だるく、熱っぽい。咳が続き、鼻水も出る。
風邪っぽいが、病状を判断するのは医者である。

この医者は白金台にあり、ある意味かかりつけである。
なぜ白金台にかかりつけの医者があるのかというと、
以前にこの診療所のロゴを作る仕事に関わったからである。
正月のひどい風邪もそうだったが、苦しい時には時々助けてもらっている。

「とにかく早く治したいんです」
「じゃ、点滴打っときますか」

そんな感じで、「対風邪の最終兵器」である点滴を打ってくれる。
点滴は本当に効く。打った瞬間にもう効果が現れ始めてる感じ。

とはいえ、昨日は点滴というほどでもなかったので、
以前も打ってもらったことのある「にんにく注射」を処方してもらう。
「にんにく注射」はにんにくエキスが入っているわけではない。
主成分はビタミンB群とグリコーゲンで、
打った瞬間にんにくのような匂いがするだけだ。
スポーツ選手やハードワーカーの疲れをとるのに最適と言われる。

注射のあと処方箋をもらって、白金台のスーパーで生活必需品を少し買い、
家で食事をして薬を飲んで寝た。
さっき起きたばかりなのでまだよく分からないが、
昨日よりはだいぶ回復している気がする。
とはいえ油断は禁物である。
こんないい季節に、風邪で花見ができないなんてあまりに悲しいものね。

それにしても家にテレビがないと、世の中のニュースがあまり入ってこない。
もちろんネットでチェックはするものの、
こちらから能動的にならないと出来事の輪郭がはっきりしない。
こういう感覚は面倒くさいようでもあり健康的なようでもある。
テレビだと、ニュースの大きさを発信側がコントロールできちゃうよなあ、
そんなことを今さらながら思ったりね。

というわけで朝8時の小倉さんとも夜11時の滝川クリステルともごぶさたである。
ネットだと、ニュースは自分から「見つける」ものになるよね。

そんな中、姉歯元建築士の妻が飛び降り自殺、とのニュースを見つけた。
これはかなり痛ましい。
新井英樹の神懸かり漫画「ザ・ワールド・イズ・マイン」で、
連続殺人犯の母、つまり「加害者の親」が「世間」に精神的に追いつめられ、
精神病院から飛び降り自殺するというものすごい展開のストーリーがあった。
しかもこの漫画、これでもかとばかりにディテールがねちねち描写されていて、
何もそこまでしっかり書かなくても、という感じだ。
もともとカラオケが好きな明るい主婦、という「どこにでもいる感」がまたリアル。
ご一読をおすすめ…あまりしません。本当にすごい漫画だとは思うが。

姉歯氏の妻はなぜ自殺しなければならなかったのだろう?
その理由は知るべくもないが(また、軽々しく予想できるようなことでもないが)、
おそらく「世間への顔向け」といった要素はあるのだろう。
昔、何かで読んだ中に、
「日本は無宗教と言われるが、言わば“世間様教”だ」という発言があった。
本当に日本は無宗教かはここでは置いておくとして、
(ある意味とても“宗教的”と思わせる部分は多いけどね)、
確かに「世間の目」の呪縛から逃れて生きる事は誰にとっても難しいと思う。
自らに由(よ)ること、つまり精神的に「自由」であることは、
結構なパワーがいるのである。
トラックバックURL : http://kakiwo.exblog.jp/tb/3407332
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ユウイチロー at 2006-03-29 09:32 x
どこにでもいる明るい主婦、という意味ではあの「騒音おばちゃん」も以前はごく普通の人だったと聞きます。
何かが彼女を変えたんでしょうねえ。

自由。思えば自由が丘というのはものすごいネーミングだ。
自由が丘学園からきてるんですよねー。
http://www.mxtv.co.jp/tokyoproject/database/oa/20020213/20020213.html

あんまり関係ないですね、失礼しましたー。
Commented by みかち at 2006-03-29 10:38 x
騒音おばちゃん!なつかちい!
もやはあの人喜劇でしかないよね。
って、被害者にしてみればそんなもんで済まされないだろうが。

「ザ・ワールド・イズ・マイン」、読んでみたい。
が、「デス・ノート」ばりにネームが多いのであればパス。
最近字が多い漫画は受け付けません。
Commented by りょーそー at 2006-03-29 11:36 x
なるほど。
このニュースと「ザ・ワールド・イズ・マイン」のそのシーンは
かぶる部分がありますね。。。

「俺は俺を肯定する」

この漫画のな中で一番好きな言葉です。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-29 11:45
>やういちらうさん

そうですか、あの人ももとは普通な。
でも騒音おばちゃんには同情しようって気にならないんですよね。
大声出してた時期って、
絶対健康だったと思うんですよ。ストレスも少なくて。
ああいうの見ちゃうとね。

「自由が丘」「自由通り」ってすごいなあ、と思っていたけれど、
そうですかそんな由来が。
ところでやっぱり自由が丘って「ガオカ」って略すの?
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-29 11:46
>みかか

や、大丈夫。デスノートが異常なだけで。
あれに匹敵するとしたらあれかな、
昔の「こち亀」のホビーにまつわる話の回かな。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-29 11:48
>へりかぷたう

才気走っちゃってあんまり人がついてきてない漫画だったけど、
全巻持ってたよ。テンション高いよね。
「なめとこ山の熊」の引用が印象的。
Commented by コジロウ at 2006-03-29 13:48 x
にんにく注射打つと、体臭や汗がにんにく臭く
なるというウワサはガセなのかしら?
Commented by さや at 2006-03-29 14:06 x

つまりそれがホントなら今シノブさんはニンニク臭いと言うことだね。
やーい。
Commented by 水鳥 at 2006-03-29 14:42 x
いまだに自殺という言葉を聞くと、トシ(主人公の片方)の母の
自殺シーンを真っ先に思い出します。
あと、高層ビルの高い階に居るとき(笑)。

WIM、大好きでした。
連載時は度重なる休載に歯ぎしりしてたなぁ。
単行本は全巻揃えていたけど、読んでいる時のプレッシャーに耐えられず、手放した。
すごい勿体ない事をしてしまったと思います。

れれ、精神病院というより、精神病棟だったかな?
あとはカラオケの選曲が岡本真夜「tomorrow」なのも酷すぎる。

トシのオヤジが手首を切ろうに切れないシーン、ヤケになって泣きながらデリヘルに電話するシーンもヒリヒリしてきます。
Commented by わさ at 2006-03-29 16:33 x
うわわ。
近頃世間を見てなかった(テレビを見なかっただけ・・・)ので、姉歯さんの奥さんが自殺なんて、知らなかった!
なんていうか、というより、なんにも言えない・・・。

そういえば和泉元彌のお母さんも、普通の良いお母さんだよ、と同級生だった先輩が言ってました。。。
ブラウン管では何も見えませんねぇ。液晶でも。

てか、にんにく注射、なんて、芸能人みたーい!ですね!
いつか体験したいものです。
Commented by のこのこ at 2006-03-29 21:51 x
あ。なんだかどしたんだ?今日はメンバーが・・・みなさんこんばんは。 つか、かつが登場しない・・・。(涙)ねぇ、HAJIさん?

いやはや、姉歯妻、自殺ですか。 う~ん。 
自殺というと岡田有希子を思い出してしまう私ったらもう。(汗)
Commented by HIRA at 2006-03-29 23:05 x
自殺って考えてしまいますね。岡田有希子さんは4月8日が命日ですね。って何で覚えてるんだろう・・・。
Commented by d_yuuu at 2006-03-30 00:49
あや、引っ越し疲れがいまになって?
お大事にですm(_ _)m

前ならえ、横ならえですかね。。。そゆのいやですね。
何があったのかなんて想像するのも悲しいです。
ご冥福を。。。(;_;)


にんにくパワーは、すごいですな。
でもアタクシ、にんにくにも弱い体質になりました。
がっくし。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:12
>かじらう

ガセだと思うけどな。
注射打つときは確かに「にんにくだっ!」って感じのフレーバーがくるが。

じゃあ今回やってみてどうだったかというと、
家に帰ってから料理ににんにく入れて食べたので、
注射じゃなくてもちょっとすでににんにく臭いという(涙

Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:13
>さやはん

くっ…。
上記かじらうへのレスにあるとおり、
違う方面からにんにく臭い気がします。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:15
>水鳥さん

ども。おひさしぶりです。

あのテンションは休載もむべなるかな、ですね。
僕は幸運にも単行本一気読みから入ったので、
やきもきすることなく読めました。

あ、病棟だったかもしれないですね。
僕も前回の引越しのときにブックオフに売ってしまったので、
記憶としてはウロなのです。

なんだかすごい漫画ですよね。
「宮本から君へ」も違う意味ですごかったけど。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:18
>わしゃ

>和泉元彌のお母さんも、普通の良いお母さんだよ、
>と同級生だった先輩が言ってました。。。
>ブラウン管では何も見えませんねぇ。液晶でも。

やー、まっっったく見えませんねえ。なんでしょうか。
目をつぶったほうが見えることもあるのかもしれません。しみじみ。

にんにく注射。
打たないですむ体調を維持するほうがいいですよ!
チャレンジするとかそういうもんじゃーないし。
でも、一回くらいはいいかもね。こうして話のたねになる。なんて。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:19
>のこさん

>自殺といえば岡田由希子

もう…ねえ(笑)

自殺といえば高島平…青木が原…(以下略)
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:20
>ひらみさん

く、詳しいですね…。
当時の雑誌にはカラーだとグロいんであえてモノクロしか載せなかったとか、
そんな話もなかったっけ?

でも正直、この岡田由希子事件に関してはまったく知らないのです。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 12:21
>豆さん

ネギ嫌いの豆さん、にんにくもダメでしたか。
じゃあやっぱりニラもだめだね♪(←♪じゃない)
Commented by シホ at 2006-03-30 19:48 x
岡田有希子事件といえば
ワタシが高校入学した日に起きたんですわー。

翌日、学校でみんな岡田有希子の話題を持ち出す事で
新しい学校での友達作りに精を出していたのを
思い出したー。
Commented by shinobu_kaki at 2006-03-30 23:14
>シホさん

僕に当時の記憶が無いのは、
情報にうとかったせいか、田舎なので情報が入ってくるのが遅かったのか…。

共通の話題があると、話しやすいよね。

by shinobu_kaki | 2006-03-29 07:57 | エウレーカ! | Trackback | Comments(22)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30