電車はピタリと止まる。

実は電車が駅の停止位置にピタリと止まるのは名人芸だ。
2メートルと違わない。
モノによっては数十センチ単位の正確性を誇る。
もはや我々はそれが普通になってしまったけれども、
集積回路のような都市機能のなせるワザ、
逆にそれを「異常」と感じるほうが健康的な発想なのかもしれない。

僕は毎朝、3両の電車が行き来する可愛らしい駅を利用しているが、
今朝はその停止位置がずれたのに遭遇した。
ホームに止まった電車のドアが開かず、そのまま動かない。
まもなくアナウンスが流れてきた。
「停止位置を移動しますので、少々お待ちください」
同時に、電車の先頭から若い運転士が飛び出すと、
そのまま電車3両分、ホームを走っていった。顔には軽い笑み。
「やっちゃったよ~」という表情だ。

なるほど、と僕は思った。
なるほど、ワンマン車両はこういう時に大変なんだ。

「電車が動きます。ご注意ください」
アナウンスとともに、1メートルだけ電車がバックした。
プシュー。扉が開く。
僕は電車に乗り込むと、つり革を掴む。
背後に、あの運転士が先頭に向かって走るのが聞こえた。

ところで3両の電車というのはかなり短いと思うが、
僕の地元には2両というのがあった。かなりのローカル線だった。
1両の電車もあったと思う。こうなるとまるでバスである。
線路に沿って走る分、バスより不自由だが。

ところで雪国の電車の扉は自動開閉式ではない。
扉の横にボタンがあり、必要に応じて「自分で」開けるしくみだ。
冬など外がかなり寒くなるので、車内の温度を下げないようにという
省エネの意図だと思うのだが、効率的というかなんというか、
「なるほどねえ」という感じである。

「3段ほどの階段のついた電話ボックス」も同様だ。
1メートルほど雪が積もっても扉が開くように工夫されているのだ。
しかしこれは携帯電話の普及で、
電話ボックス自体がほとんどなくなってしまったのだが。
トラックバックURL : http://kakiwo.exblog.jp/tb/3987356
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by さや at 2006-07-21 17:33 x
千葉の方にも手動で閉める電車がありますよ。いまもあるかわからないけど。
閉めながら乗ろうとして失敗している人とか見たことあります。ぐふ。
Commented by た〜ちゃん at 2006-07-21 23:30 x
私の過ごしたあの街は、電話ボックスが3段どころか、未だに緑色の初期のでISDN接続もできません。

まだPHSしか持っていなかった赴任当時、電波が入るはずもなく、テレホンカードを握りしめ電話したのを思い出します。((-_-)遠い目)
Commented by shinobu_kaki at 2006-07-23 10:17
>さやさん

ほー、千葉にも。
意外にあるもんなんだね、雪国に限らず。
Commented by shinobu_kaki at 2006-07-23 10:17
>たーちゃん

「あの街」が気になります。
テレカも使わなくなったよねえ…((-_-)遠い目)
by shinobu_kaki | 2006-07-21 11:20 | ライフ イズ | Trackback | Comments(4)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31