いいまつがい。

さとなお.comで、言葉の取り違えの話。

侃々諤々(かんかんがくがく)と、
喧々囂々(けんけんごうごう)を混同して、
「けんけんがくがく」と使う人が多い、と。

個人的には侃々諤々も喧々囂々も日常で使うことがないのだが、
似たような例は心当たりがある。
「物議を醸す」というのがそれで、
身近な人で一人、「物議を醸し出す」と言う人がいる。
意味はなんとなく通じてしまうのだけれど、
「物議を醸す」で一つの成句であるから、
やはりこれは単純に間違いだと思う。

有名なのは「団塊の世代」を「ダンコンの世代」と言ってしまうもので、
かなり好意的に解釈して「弾痕の世代」といった、
ミリタリーな意味との取り違えと受け止める方向もないではないが、
やはり「ダンコン」と言えばアレである。恥ずかしい間違いだ。

「的を得た質問」というのもよく使われるが、これも間違いで、
「的を射た」もしくは「当を得た」が正しい。
それでも「的を得た」でも、もうなんだか意味は通じてしまう。
ほかにも、「押しも押されぬ」「怒り心頭に達する」なども間違いで、
これはもちろん「押しも押されもせぬ」「怒り心頭に発する」が正しい。
まあ、普段これらの言葉を使うケースなんてほぼ無いわけですけど。

こうして色々書いてはいるが、
自分自信が言葉を取り違えて使っていないかと言えば疑問が残る。
何気に、おっと、何気なく使ってしまっていることも多々あるだろう。
しかし少なくとも日常レベルにおいて、
そんなことを細かく意識しながらだと言葉が出て来づらくなってしまう。
それもなんだか世知辛いし、何より暮らしづらい。
頑固ジジイのように(今はそんな人ほとんどいませんけど)、
いちいち目くじらを立てるのも耳にタコというものだ。

ところでこの「目くじら」「耳にタコ」も、
みんなが知っている言葉ではあるが口に出して使われることがあまりない。
ちなみに「目くじら」の「くじら」は「隅っこ」という意味だそうである。
「目をつり上げて怒る」のを「目くじらを立てる」というので、
海にいるあのくじらが目にどうこう、という話ではない。
でも、くじらとタコを並べると、何か海産物に意味があるのかと思っちゃうね。
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Tracked from 団塊の世代の皆様、これか.. at 2006-08-13 14:03
タイトル : 団塊の世代の皆さん、これからの人生はどう生きますか?? 
団塊の世代のことがあったのでTB失礼します。ご迷惑なら削除願います。... more
Commented by さや at 2006-08-11 19:44 x
はじめまして。いつも楽しく拝見しています。

「目くじら」のくじらって隅っこという意味なのですね。
私の住む地域の方言で隅っこを「すん(隅)くじら」というのですが、
訳すと「隅っこ×2」となるので、面白さを発見してしまいました。
Commented by shinobu_KAKI at 2006-08-11 21:54
>さやさま

えと、初めまして。ご愛読ありがとうございます。

で、いきなりすみません…「目くじら」の「くじら」は、
正確には「すんくじら(すまくじら)」の略だそうで、
知っていながらちょっと省略してみました。失礼しました。

なので、「隅っこ×2」とはならないのです。
すみません。

これに懲りずに、どうかまたいらしてください。な。
Commented by さや at 2006-08-13 00:04 x
あっ、そうなのですね。
いえ、こちらこそなんかすいません・・

また遊びに来ます~
Commented by shinobu_KAKI at 2006-08-13 08:45
>さやさま
どもども。そんな感じで。
by shinobu_KAKI | 2006-08-11 08:11 | 言葉は踊る。 | Trackback(1) | Comments(4)

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