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日本の漫画ベスト10

こないだの「本の雑誌ベスト30」に続き、
ランキングの話題をもうひとつ。

文化庁メディア芸術祭10周年記念の「日本のメディア芸術100選」。
「アート」「エンターテインメント」「アニメーション」と並んで、
「マンガ」部門があった。
13,000人を超える回答者が選んだウェブアンケートの結果は?


第1位 「SLAM DUNK」井上雄彦

やはり金字塔という感じ。語られつくした感はあっても、ホント面白いからね。
漫画界には「バスケ漫画は当たらない」というジンクスがあったようだけど、
それを打ち破るどころかこの大ヒット。これでバスケを始めた人も多いはず。
脇役含めたキャラクターがとにかく魅力的。

第2位 「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦

この独特な才能がメジャー誌で受け入れられ続けているという事実に驚く。
キャラのルックス、セリフ回し、その効果音…どれを取ってもアクが濃い。
それがこれほどのメジャーな売れ方をしているのは、
作品の奥底に流れる、意外なほどの爽やかさにあるのではないだろうか。
実は、構造的にはオーソドックスな勧善懲悪の漫画なのだ。

第3位 「ドラゴンボール」鳥山明

ジャンプ黄金期の雄。編集部が最終回にさせなかったエピソードが有名。
これ、典型的な「敵キャラのインフレ」現象が起こってる漫画だけど、
その割りによくまとまっているというかまとめたというか。凄い。
血なまぐさいバトルを、作者の持つ「ペンギン村」の部分で中和している。
でも基本的にはどつき合い&殺し合い漫画だよね、絵柄が可愛いだけで。

第4位 「鋼の錬金術師」荒川弘

実は読んだことないんですよね。これジャンプ連載だっけ?まったく知らない。
このランキングって「若い」漫画が多い気がする。
もっと名作が入ってくるかと思っていた。要は人気ランキング?

第5位 「ドラえもん」藤子不二雄

クレジットは「藤子F」じゃないのかな?ご存知ドラえもん。
子どもの頃は「ドラえもん博士」でした。いやマジで。
よく似顔絵も描いたし、なんかやたら詳しい子どもだった。
ドラえもんの身長・体重・生年月日まで今でもソラで言えるもの。

第6位 「火の鳥」手塚治虫

描いている人もテーマも、そして巻数も重厚長大、いわゆる「名作」の代表。
未完。いくつかの章からなるが、話のクオリティにばらつきがあると思う。
もっとも素晴らしいのは「鳳凰篇」じゃないかな。

ちょっとはしょります。

第7位 「ブラックジャック」手塚治虫
第8位 「風の谷のナウシカ」宮崎駿
第9位 「蟲師」漆原友紀
第10位 「DEATH NOTE」小畑健・画/大場つぐみ・原作


それなりのビッグネームが並んでいるが…どうにも腑に落ちない。
もっと上に来るべき作品があるだろう、ということ。

と思って他のページを見てみたら、
「専門家の選ぶランキング」的なものがあった。
それによると、


第1位 「火の鳥」手塚治虫
第2位 「AKIRA」大友克洋
第3位 「あしたのジョー」ちば てつや・画/梶原 一騎・原作
第4位 「ドラえもん」藤子不二雄
第5位 「ブラックジャック」手塚治虫
第6位 「アトム大使」手塚治虫
第6位 「うる星やつら」高橋留美子
第8位 「ねじ式」つげ義春
第8位 「漂流教室」楳図かずお
第10位 「ドラゴンボール」鳥山 明
第10位 「北斗の拳」原 哲夫・画/武論尊・原作


なんだ、こっちのほうがよっぽど適正な気がする。
鉄腕アトムじゃなくて「アトム大使」なのが気になるけど…。

しかし「寄生獣」はどうした、「漂流教室」は?
「ガラスの仮面」とか入れなくていいのか?
赤塚不二夫、石ノ森章太郎はどっかに入らないのか?
「巨人の星」は完全無視か、「ドカベン」は?「キャプ翼」は?

いろんな想いが交錯するところだが、
何より、

永井豪の「デビルマン」がない。

それとも誰も触れないのはあれですか、
「デビルマン」はマンガ界の黒歴史だとでも言うのですか。
by shinobu_kaki | 2006-10-10 16:41 | shinoBOOKS

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