速読と黄金比。「デザインにひそむ“美しさ”の法則」

いいんだか悪いんだか、
最近、本を読むスピードが上がった気がする。
というよりも、
ななめ読みっぽい読み方をするようになってしまった。
一文字一文字「読んで」ゆくのではなく、
ページの紙面を「見て」文字列の単位で理解する感じ。
小説よりも、雑誌、新書などの情報系の本を読むことが増えたせいかな。
あと、Youtubeをはじめとするネットコンテンツなんかもまさにそう。
せっかちになったのかもしれない。

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さて、土曜日に買った本である。
デザインにひそむ“美しさ”の法則」(木全賢)
買ったのは二子玉川駅のブックファースト。
土曜日に髪を切りに行ったついでに立ち寄り、購入。

主に工業デザイン、つまりプロダクトから、
日常にあふれるデザインの「美」の秘密を紐解いた一冊。
「美」といえばあれです、やはり黄金比。
いわゆる1:1.618の比率で表され、もっとも良いとされる形のバランス。
トランプ、クレジットなどのカード、名刺、新書、ハイビジョンテレビ、
タバコのパッケージ、デジカメのIXY…これらすべて黄金比。
ちなみにiPodの形も黄金比ですが、
iPod shuffleは黄金比を縦に2つ繋げた形であり、
iPod nanoは黄金比の矩形の上に、横にした黄金長方形を繋げた比率。
とりあえず黄金比にしとけば間違いはあるまい、
って感じすら覚えるほどに、日常には黄金比が溢れてる。
それはまさに「黄金比信仰」とでも呼ぶべきもの。

ただ、黄金比がすべての人間にとって本当に美しいかというと実は疑問。
確かに、バイオリンのストラディバリウスにノートルダム寺院、
バウハウスのポスターからフォルクスワーゲンビートルに至るまで、
かなりのものが黄金比でもって作られていることは確かだけど、
「数学的に美しい」というピタゴラス的ユークリッド的な理由でもって、
本当に造形的な「美」を証明できるかどうかは疑問だ、ということです。
まあ、「美」の定義なんて個人に拠るものでしょうからね。

さらにこの本の中では、紙のA版B版が代表的である「白銀比」、
プレイステーション本体に見るモダンデザイン、
デザインから見た、ミッフィーやアンパンマンが人気を博している理由、
交通標識などのマークと人間の記号認識について、
使いやすさと美しさの関連性つまり「人間工学」としてのデザインにも言及…
なんかこうして書き出すと、面白コンテンツ満載の一冊だねこりゃ。

でも、冒頭に書いたように、最近なんだか「ざざっ」と読んじゃう癖がついて、
二子玉川駅前のマクドナルドでポテトを食べながら、
やけにあっさり(30分くらいか?)読み終わってしまったという、
実になんだかもったいない読書体験なのであった。

また、読み直そうかな(←速読の意味なし)。
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タイトル : アンパンマンの壁紙はかわいいですね
アンパンマンの壁紙に興味がある方へのサイトです。 少しでもお役に立てればいいなと思っています。... more
Commented by ユウイチロー at 2006-12-19 00:11 x
確かに新書ってものによりますが30分くらいで読み終わりますよねー。
だいたい目次読むだけでだいたい内容がわかってしまったりもするし。


二子のマック、学生時代にバイトしてたです。
Commented by shinobu_kaki at 2006-12-19 00:30
>ゆいちろさん

いや、僕は「とばし斜め見」で30分ですので、
そんなに早くは「読め」ません(笑)ユイチロさんは早読みですね。

二子玉川のマック、
10ウン年前に住んでた時からちょくちょく行ってるです。
by shinobu_kaki | 2006-12-18 11:09 | shinoBOOKS | Trackback(1) | Comments(2)

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