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「セクシーボイスアンドロボ」がドラマ化です。

黒田硫黄「セクシーボイスアンドロボ」が
日テレでドラマ化されるらしいですね。
あんまり知名度のない漫画だと思うけど。

キャストは、ロボに松山ケンイチ。
映画版「DEATHNOTE」で“L”を演じて好評だった人です。
あ、「DEATHNOTE」はまだ後編だけ観てないな。
ルックスとかキャラクターで見れば、まあ別物ですよね。
原作のまま、もっさりした男を持って来てもしょうがないのだが、
「漫画は漫画、ドラマはドラマ」として、
解釈を新しくして製作したほうが良い物になる、
そして人気が出るんじゃないかという判断なのでしょう。

あと、なぜか端役に追いやられたニコを演じるのは、
大後寿々花。「Dr.コトー診療所」とかに出ていた子らしいんだけど、
ドラマのたぐいは一切見ていないのでわかりません。
映画『SAYURI』にも出ていたみたいですね。ハリウッド女優だ。

黒田硫黄は人によって好き嫌いの分かれる作風だと思うけど、
面白いことに、自分の中でも作品によって好き嫌いが分かれています。
『大日本天狗党絵詞』は嫌い、
『茄子』『セクシーボイスアンドロボ』はかなり好き、
今、アフタヌーン誌で連載中の『あたらしい朝』は嫌い…というふうにね。
嫌いというか、あまり読みたいと思わない、読んでも入っていけない、
読み返そうと思わないといったニュアンスです。
同じ人が書いていてこれほど感じ方が違うというのも面白い。
例えば幸村誠「プラネテス」はすごく面白くてコミックスも持っているが、
アフタヌーン連載中の「ヴィンランド・サガ」に関しては、
何度トライしてもなかなか入って行けない。そういうのってある。

吾妻ひでおが「うつうつひでお日記」の中で、
「黒田硫黄は日常を書くのが上手すぎてイヤミ」
みたいなことを書いていたような気がするけど、確かにとても達者な作家である。
なんかね、あまり冒険活劇みたいなテンションのものを書いても、
「バカ度」が足りない故に(褒めています)、イマイチ乗り切れないんだよね。
いつもどこか淡々としていて、それが逆にこの人の凄さだと思ってますけど。

しかし、昨今の「なんでもかんでも実写化」の風潮はすごい。
確かに、漫画が優れた既存コンテンツであることはわかるけれども。
これで漫画家が潤って、人が集まって、いきおいレベルが上がるなら、
漫画界にとっては幸せなのかもしれないけどね。
マクロ的に見て、世の中にコンテンツが不足しているということなのかな。
by shinobu_kaki | 2007-02-20 08:57 | エウレーカ!

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