2004年 07月 04日
ズルズル真鶴〜太平洋展望篇〜
名所があり、干潮時にはその岩まで石づたいに歩けるのだが、
僕の到着した時間はその岩までの道が海に沈んでおり、
渡りきることはかなわなかった。
展望台からはゆったりとうねる太平洋の海面が一望でき、
その質感は巨大な生き物のなめらかな肌のようで、しばし見入ってしまう。
時間帯のせいか以前来たときよりも観光客はまばらだった。
海は巨大すぎる。巨大過ぎるものはリアリティが薄れる。
視界の及ばない向こうまでずうっと続いているような気がしなくなってくる。
ジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー」のように、
あの小さな雲は書き割りで、叩くと空が破れるかのような妄想に陥る。
もちろん、そんな事はないだろう。
…たぶん、だが。