石田徹也を知っていますか?

月曜日が祝日で休みのため、
土曜日の今日、AERAが前倒し発売となっていた。
表紙は当然、安倍晋三である。
無責任の極みとも言われるこの辞任騒動だが、
非難と同時に同情の声も聞こえてくる。
「彼はもともと首相の器ではなかった」というものだが、
むしろ叩くよりもこういうのがずっと辛辣だと思う。

最近、特に仕事において思うのは、
やはり大原則は「適材適所」だということである。
適性がない人物に任を与えることは、
当然結果に結びつかないだけでなく、
その当人も、周囲も、誰もが不幸になるのである。
「安倍晋三には祖父である岸元首相のDNAのかけらもなかった」
そんなこと言われてもかわいそうというものだ。
もともとそういう資質のない人だったのだから。
…などと言っても始まらない。この話題はここまで。

さて、今号のAERAである。
踏切事故により31歳で夭逝した画家、石田徹也の記事が載っていた。
これを読むまで僕は石田徹也のことを知らなかった。
検索してみると、作品を閲覧できるサイトがいくつかある。
ぜひ、見て欲しい。

クリパチ 石田徹也追悼展
石田徹也公式ホームページ「飛べなくなった人」
wikipedia石田徹也

グロテスクというわけではないが、「気持ち悪い」と思う人もいるだろう。
描かれているのはぞっとするほどの閉塞感、
ひりひりするような切なさ、日本とシステムの歪みへの違和感。
それは満員電車に慣れることへの恐怖だったり、
自分を偽った就職活動に対する嫌悪だったり、
吉野家の牛丼を「食事」と認めないポリシーだったりする。
そんな本人も、苛烈なほどの不器用さで短い人生を生きた人だった。
なにしろ「一緒にいると楽し過ぎて絵が描けないから」という理由で、
付き合っていた彼女と別れてしまったというのだから。
なんという切実な人だったのであろうか。
まさに作品に殉じたアーティスト、石田徹也。
表現については少々分かりやすすぎるきらいはあるものの、
声無き叫び声が聞こえてくるようなこれらの作品群は、
今の日本で生きて行くことのしんどさを実に正確に切り取っている。
トラックバックURL : http://kakiwo.exblog.jp/tb/6172368
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ゆかちそぼんばー at 2007-09-16 23:24 x
>付き合っていた彼女と別れてしまった
のえええぇ~~!!まじっすか。
いやぁ、本当に人生の意味が描くことだった人なんですね。
凡人には分かりません。

それにしても、この方の絵は学生のときに見たことがあるのですが、
全然違って見えますね。いや、たかだか2年前ですけど。
Commented by shinobu_kaki at 2007-09-18 08:08
>ゆかちん

絵が全然違って見えるのは、
それを見る人が以前と変わっているから…みたいな言葉もありますね。
そうなのかもしれません。

しかし芸術家は時として痛々しいほどに純粋です。
by shinobu_kaki | 2007-09-16 00:33 | エウレーカ! | Trackback | Comments(2)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30