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満員電車と戦争と福田総理の誕生。

人身事故だか停止信号の影響だとかで、
今朝の電車はいつにも増して非常に混んでいた。
「満員電車」というのはちょっとした東京のシンボルと言えるほど、
非常に独特な悲哀の漂う、しかし正しく東京的な現象であると思う。

満員電車に押し込まれた状態というのは、
まともに考えればかなり人間扱いされていない屈辱的な状態なのだが、
通勤するサラリーマンにとっては毎日のことである。
どこかでそんな感情のスイッチを切って、淡々とやり過ごすほかはない。
それか、満員電車に乗らないですむ何がしかの選択をしなければならない。
遠くても自転車通勤にするとかね。時間ずらせる会社に移るとか。

いま日本は有事というか、いわゆる戦争状態ではないので、
かつてあったような直接的な悲劇を目の当たりにすることはない。
そういった意味では現代は平和と言えるはずなのだが、
もちろん悲劇というのは日々起こっていて、
それは形やスピードを変えた戦争のようなもの、と言えなくもない。
いや、戦争も日々の事件も規模は違うがどちらも悲劇である、
そんなニュアンスのほうが正しいかな。

満員電車も一種の悲劇と言えなくもないだろう。
そしてそれは戦争と遠いところでリンクしている。
なぜなら日本に、東京に、人間が多すぎるから渋滞が起こるのであり、
かつては戦争によって人口が調節されてきたという歴史があるからだ。
しかしもちろん、戦争が起こって人間が減ればいいと思っているわけじゃない。
人が死なないほうがいいか。人が多く死ぬほうがいいか。
そんな二択があるとすればそれは、人が死なないほうがいいに決まっている。
決まっているというか、それは一人のただの人間にとって大きすぎる問いなのだ。
権力者というわけではない普通の人間一人が守ることができるのは、
しょせん自分と自分の周りのほんの小さな範囲でしかありえない。

権力者といえば、今日にも福田首相が誕生である。
政治のことはそれほどインプットしていないしよく知らないが、
見るかぎり麻生氏はちょっとやんちゃな感じが否めない。
「漫画好き」とかのどうでもいい情報で世間に親しみを持たれているようだが、
二択の結果として福田首相という流れはとても順当な気がした。
福田氏は総理の女房役と言われる官房長官を務めた時期が長い
(在任日数1289日は歴代最長)。
そして官房長官は新聞記者への発表などを行う業務もあるため、
メディアへの露出が多く、その分国民に顔を認知されていた。
当時ニュースで福田氏の記者への対応を見ていたが、
どこかおちゃめというか、結構子供っぽい人だよなあと思ったけどどうかな。
これもあちこちで言われていることではあるが、
調整能力は高そう。だけどパワーはなさそうだよね。

もう9月も終わりだね。蝉も鳴かなくなった。
こないだまで真夏と思っていたのに、ずいぶんと時間が早く過ぎゆく。
時間は大事にしよう。
流されずに、時に流され、でも意識的に、意志的に、
毎日の時間を色濃く大事に過ごしたい。

命は、時間は誰にも有限だからだ。
by shinobu_kaki | 2007-09-25 10:52 | ライフ イズ

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