人気ブログランキング | 話題のタグを見る

落合監督への世論と日本ハムの解体。

昨日からのどをやられて、声が出ないんです。
それでも無理に何か声を出そうとすると、
「グーグーガンモ」みたいになってしまう(世代が知れるな…)。
それでも、いつも通りの業務の中で、
電話したり打合せしたりの会話の部分は外せないから、
グーグーガンモは一生懸命に声を振り絞るのだった。
みなさんスミマセン、聞き苦しいだろうなあコレ。
でもまあ、声が出なくてもいつものように書けるのが
ブログのいいところである。当り前だが。

ところで今日の新聞はやはり、ドラゴンズの話題でもちきりである。
8回まで完全試合を続けていた(ノーヒットノーランではない!)山井投手を、
9回の頭から守護神・岩瀬にスパッと交代してしまった「事件」のこと。
世論がまっぷたつに割れるほどの言わば国民的話題だったのだが、
「この大舞台で歴史的偉業を見たかった、それに山井がかわいそう」
という意見と、
「いつも通りの野球をしただけ。最善を尽くして結果を出したのだから立派」
という落合監督の流儀を肯定する意見に分かれたよね。
僕なんか後者ですけどね。山井が泣いて嫌がったならまだしも、
どうも快く岩瀬にマウンドを譲ったみたいだし(指にマメができていたともいう)、
落合の作ったチームの空気として良いも悪いもこれが常道、ということだろう。
つまり「目的は勝利である」という、勝負師的なリアリズムだ。

勝負師的リアリズムとはつまり、徹底した確率論である。
要は「続投と交代、どちらが確率的に勝利により近いか」
ということで打つ手を決める。
落合はそこを徹底させたということだ。そして目的が勝利である以上、
ドラゴンズのこの日本シリーズの戦い方は効果的であったと言うしかない。
新聞で見たのだが、山田久志元監督、そして星野元監督までが、
「自分だったら山井は変えない」と答えている。
日本シリーズで完全試合、誰もやったことのない快挙を見たかったという。
でも落合にしてみれば、
「だからあんたら勝てなかったんでしょ」という感じだろうね。

思えば初戦こそ日ハムが取ったものの、中日の4連勝で一気に勝負アリ。
その初戦も日ハムはたったの2安打。セギノールの一発はあったが、
エース川上憲伸(いい名前だ、武士のよう)にほぼ完全に抑えられていた。
だから今シリーズはまさに中日の圧勝と言ってよかった。
もともと現役から人をくったようなところがあって飄々とした落合、
監督になってもまさにつかみどころのない、
しかし実に堅実で手堅い野球をするチームを作り上げた。
チームカラーは年月とともに変わるが、その昔の中日は、
爆発力と地力はあるがどこか淡泊で詰めの甘い、打力のチームだったんだよね。
地力はあるからAクラスには入っても、いつも2位か3位というのが多かった。
そんなチームじゃ勝てない、と落合は痛感していたのでしょうね。

日ハムはチーム空中分解の感がある。
白井一幸ヘッドコーチ、佐藤義則投手コーチ、
淡口憲治打撃コーチは揃って退団、ヒルマン監督もメジャーへ行き、
4番セギノールも退団、田中幸雄も引退と、
チームが完全に解体されてしまう感じだ。寂しい気もする。
明るい話題はダルビッシュの成長と、驚異の新人・中田翔の入団か。
個人的にはあの済美の4番、鵜久森(うぐもり)くんが
活躍しないかなあと実はひそかに思ってます。
by shinobu_kaki | 2007-11-02 18:06 | エウレーカ!

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31