伊丹十三「学ぶと教える」

「僕は物事は教えるということはできないんじゃないかと思うんですよね、
学ぶことができるだけで」

伊丹十三(映画監督、エッセイスト)


ちょっとレトリックみたいだけど、なかなか深い。

伊丹映画のテイストは好きだったなあ。
洒脱で良い意味でのパロディ精神に満ちていて、
あえて狙った「軽さ」があったと思う。
どこか映画っぽくないんだけど、テレビドラマ的でもない。
こないだ「ブロークバック・マウンテン」を観て改めて思ったんだけど、
映画が映画である理由として、一種のスケール感というか、
スクリーンに映える綺麗な映像と音楽、というのが必要なんだよね。
映画ってやっぱり一種の体験だから。
そういう意味で伊丹映画は綺麗な画にこだわってはいないし、
世界観もスクリーン的ではないのだが、
テレビのサイズに入れてちょうどいいかというとちょっと違う。
(「踊る大走査線」「デスノート」なんかはまさにテレビサイズの映画)。
個人的に特に好きなのは「タンポポ」と「マルサの女」。
女優・宮本信子の顔に知性が感じられて好きだった。
知的というのは頭がいいとか偏差値が高いとかじゃなくて、
「わかっている感じがする」ということ。


伊丹十三、多才という名の偉大なる器用貧乏。


亡くなってから10年もたつのか。
もう新作が観られないかと思うとチトサミシイ。
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Commented by そら at 2007-11-18 04:03 x
私も伊丹映画、大好きです。
特に「スーパーの女」が。
同じような話で「県庁の星」というのがありましたけど、数十年前にとられたこちらの方がずっと面白い。
もちろん「マルサの女」「マルサの女2」も好きです。

というわけで、久しぶりに「スーパーの女」が見たくなって見てしまいました。

本当に彼の作品がこれ以上増えないのは残念です。
Commented by shinobu_kaki at 2007-11-18 14:27
>そらさん

たまに観たくなりますよね、伊丹映画。
なんか入ってんだと思われます。

「マルサの女」が特に好きなのは、あのテーマ曲にやられたのと、
山崎努演じる権藤のキャラがいいんですよね、とても。
伊丹十三はエッセイも独特のスノッブさがあって、こちらもお気に入りです。
Commented by た〜ちゃん at 2007-11-19 22:39 x
この前BSでやってた「居酒屋兆治」の伊丹十三、
惹かれました。
ストーリーの脈絡のなさを消すように、皆個性強すぎるけど、特によかったです。
Commented by shinobu_kaki at 2007-11-20 07:42
>た〜ちゃん

俳優伊丹十三の存在感も、いいですよね。
「居酒屋兆治」はまだ観ていないけれども。
俳優としての代表作は「家族ゲーム」とかになるのかな?
by shinobu_kaki | 2007-11-16 07:59 | 言葉は踊る。 | Trackback | Comments(4)

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