「嫌われ松子の一生」リトライ

さっきDVD「嫌われ松子の一生」を観終わった。
前言撤回。
ごめん、すごい面白かった(笑)

この映画を「一直線な(愛すべき)バカ女の話」と評した人がいたが、
まさにそんな感じだね。
ちょっと前の映画だし(2006年5月公開)、
ここにあらすじを延々書くのはどうかなので割愛。
朝から2回ほどホロリ泣きしてしまいました。
1回目は車の中で妹の死を聞かされて松子が泣くシーン、
2回目は完全に引き蘢りになった松子がゴミだらけの部屋でひとり、
想像の中で今は亡き妹の髪を短くカットしてあげるシーン。
どちらも妹がらみだなあと思ったら、映画のラストも松子と妹のショットで、
全編通して(いや、途中まで?)ずっと愛情を求め続けた松子が、
一番心残りとしてひっかかっていたのが妹のことだったのかもしれない。
だから僕もそこにぐっと来たのかも、と思ったのだった。

そして、すべての映画には教訓を求めることができる。
教訓ではないが「嫌われ松子の一生」を観て思ったこと。

・人や、世の中との関わりをやめることは人生をダメにする。
・不器用とは、相手との間合いを計れぬ人のことをいう。
・誤解はなるべく解いておこう。
・人生を精一杯生きることだけが後悔から逃れる道である。
・身だしなみはコミュニケーションスキルの一部である。
・土屋アンナあれだけかよ!
・人からの愛情はその場にいると気づきにくい。
・BONNIE PINKが結構好きなんでどこに出るかと思ったら、
 なんとソープ嬢役でビックリ(脱がないけど)。
・柄本明は「偏屈な昭和の父」という役どころがやけにはまる。
・香川照之は「田舎にいる兄」の役がほんっとによく似合う。
・宮藤官九郎は「売れない作家志望」の役がほんっ(略)


オフィシャルサイトより、川尻松子クロニクル。
人の一生なんて15行で語れてしまう。

昭和22年 0歳。川尻家の長女として福岡県に生まれる。
昭和30年 7歳。幸せを夢見る明るい子供時代を過ごす。
昭和46年 23歳。担任を務める中学校で窃盗事件。教師を辞職。
昭和46年 23歳。作家志望の八女川と同棲。暴力にあう。
昭和46年 23歳。八女川、踏切自殺。
昭和47年 24歳。八女川の友人、岡野と不倫。妻にばれて破局。
昭和48年 25歳。中洲のソープ嬢になり、店のトップに。
昭和49年 26歳。同棲中のヒモ、小野寺に裏切られ殺害。自殺未遂。
昭和49年 26歳。上京。理髪店の島津と同棲中に逮捕される。
昭和49年〜刑務所に服役。8年後に出所。
昭和58年 36歳教え子、ヤクザの龍と再会。同棲。
昭和59年 36歳 龍、逮捕され刑務所へ。
昭和63年 40歳 出所した龍と再会。龍、再び逮捕され服役。
平成元年〜 一人暮らしの引きこもり生活。
平成13年 53歳 荒川の河川敷にて、死体で発見される。


悲惨な心象風景をいきなりミュージカル調にしてしまうのは、
ビョークの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出させる。
「嫌われ松子」も悲惨な物語なのだが、「ダンサー」ほど救いがないわけじゃない。
これは演出、というか語り口が悲惨さを緩和しているからで、
つまりここからもうひとつ教訓的なものを導くとすればこうなる。
「印象を支配するのは話の内容ではなく、その手法である」と。

あー、面白かった。
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Tracked from The Life Is .. at 2007-12-11 00:57
タイトル : 嫌われ松子の一生
嫌われ松子の一生 2006年 / 日本 ”人間の価値は人に何をしてもらったかじゃなく  人に何をしてあげたか。” 面白かった~。ドラマの10倍面白かった~。 この人はどれだけ待つ子なんでしょうか。とんでもなく待つ子ですね。 松子の人生ががらりと変わったのが23歳。そして俺らも気が付けば23歳。 踏み外さないように気を付けましょう。特にね、飲酒とかね。一発免取だしね。 ●http://kiraware.goo.ne.jp/●... more
by shinobu_kaki | 2007-11-23 13:20 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(0)

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