プロ野球の日本代表、北京五輪へ。

一般的に「日本代表」と言えばサッカーである。
こちらはこちらで岡田監督就任が正式決定したようであり喧しいが、
今日のビッグニュースは星野監督率いる野球日本代表の一報だろう。

前日、メンバーを直前変更するという紳士協定破りをした韓国との一戦。
4-3という僅差で手に汗握るビッグゲームを制した日本は、
台湾との最終戦に臨み10-2で勝利、見事優勝を果たして五輪出場を決めた。

最終の点差だけ見ると圧勝で「さすが」という感じなんだけど、
ちょうどこれ、7回表だったかな、
ネットのスポーツニュースで経過を見たら負けてたんだよね。
ダルビッシュがホームランを浴びて逆転されていた。
「台湾って強いんだっけ?」
「そこそこッス」
「ダルビッシュ、立ち上がりは悪いタイプだけどもう終盤だしね」
「韓国戦の後で、日本は気が抜けたんッスかねえ」
「ところでダルビッシュって外国人みたいな投げ方だよね。リベラみたい」
「だって半分外国人ッスから」
みたいな脱線会話をしながら会社で心配していたんだった。
それが終わってみると終盤固め打ちで大爆発、
日本は星野監督を見事宙に舞わせたのだった。

日本チームのエースはダルビッシュ、この1〜2年で急成長を遂げ、
中学2年生にしてストレートが140km/hを超えていたというハーフの青年は、
そのポテンシャルを遺憾なく発揮している。
高校生時分は結構やんちゃしてたとかいうけど、どうでもいいよね。
上記の会話に書いたリベラとはニューヨークヤンキースの大ストッパー、
マリアノ・リベラのこと。突っ立ったようなフォームで投げるあたりが似ている。
他にも投手で言えばやはり上原浩治。日本のストッパー役を担っている。
彼はルーキーイヤーから大活躍だったが、当時から上原の武器というか特徴は、
「投手としての完成度」だった。あまり前例のない凄さだ。
他にも「清原がシャッポを脱いだ男」藤川、安定感において日本最高の岩瀬、
パリーグを代表する投手へ駆け上がった成瀬、涌井。
20代半ば前後の才能を中心に、強力な投手陣を形成している。
藤川、岩瀬、上原が続けて出てくるなんて凄すぎるメンツである。

打者は圧倒的というより、いやらしい選手が揃っている。
例えば昨日の試合のスタメンはこうだった。

1 西岡
2 川崎
3 青木
4 新井
5 阿部
6 村田
7 稲葉
8 里崎
9 大村

まず1番から3番がいやらしい。
西岡、川崎の2人は運動能力自体が高いアスリートタイプで、
ほかの競技でもそれなりに成功していたのではないかと思わせる。
つまり、足が早くて守備が上手く、ヒットを打つセンスがあり、判断力も優れている。
続くのは「イチロー並みのヒット数を打つ男」青木、この3人は相手は嫌だろう。
4番の新井はクラシックなタイプの「右の大砲」で、
昨日の台湾戦でもとどめとばかりにホームランを放っている。
個人的には新井は5番打者的なタイプな感じするね。
「打撃の良すぎるキャッチャー」阿部がDHとして5番、
6番の村田は成長著しいホームラン打者だし(事実セの本塁打王だ)、
後に続く打者もいやらしさと怖さがあり、さすが日本の選抜という感じだ。
与し易い打者が一人もいない、小技が上手く、一発もある、なかなかの陣容。
いわゆる「日本のベストメンバー」じゃないかもしれないけど、
チームとしてみた場合、これはなかなか良いチームだ。

それにしても先日の台湾戦の7回表、負けている場面で無死満塁のチャンス、
スクイズを選択するあたりが高校野球的で良い。
高校野球的というと悪口っぽいがそうではなくて、「一発勝負」の戦い方ということ。
高校野球、甲子園大会のことだけど、あれはトーナメントだから負けられない。
ゆえに「もっとも確率の高い戦法」としてスクイズが選択されるケースが多い。
バッターにとってみればバントがもっとも確実だ。ヒット打つより転がすだけならね。
でも守る方にとってみれば、全ての選手が全てのプレイを、
ひとつのミスも無く行なって初めて取れるのがひとつのアウトというもの。
その確率論的な原則っていうのはプロにおいてもそうなんだなあということ。
普段のプロ野球は「客商売」だから、そこまで泥臭く勝負にこだわることが無い。
でもこういう真剣勝負の場では、勝つことが至上なわけだからね。
プロ選手のここぞでのスクイズ。これはなかなかしびれるものがある。

この五輪予選の対韓国戦で、瞬間最高視聴率が関西で40%を超えたそうだ。
サッカーでもそうだけど、「日本代表」というのはやっぱり燃える。
みんなにわかにナショナリストになってしまうね。
トラックバックURL : http://kakiwo.exblog.jp/tb/6521596
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by kuro at 2007-12-04 21:11 x
昨日の試合は逆転後の終盤しかTVで見れなかったけど、
韓国戦はフルで見ました。
緊張したね。やってる人たちは、そりゃ大変だったでしょう。
(実況アナが、5分に1回、
 「日本が負けると、北京の切符は・・」「日本が敗れるとその時点で韓国が・・」
 ってうるさいことこの上なかったけど。あれ、局に抗議来なかったのかな)
どれも凄い試合だったし、すばらしい試合でした。

というか、
今から8月にウチのチームから何人持ってかれるのかなぁ、と心配になったり。
(ヨシノブと多村が出れば、今回代役だったサブローは無いのか?)
Commented by shinobu_kaki at 2007-12-04 21:28
>くろさぬ

アナウンサーって興奮するとアレですね。彼も人なり、でしょうか。
ゴルゴルゴルの人とかね。

>8月にウチのチームから何人持ってかれるのかなぁ

成瀬と西岡と里崎はガチですかねえ…。
Commented by kuro at 2007-12-04 23:48 x
にしても(まだ続くのか)、
岩瀬はこの2ヶ月くらいで、
随分と寿命が、ほんとに縮んでしまったのではなかろうか。
日本シリーズ最終戦の8回完全後のリリーフといい、
この韓国戦といい。

まぁ、選手生命は逆に伸びたんだろうけど。

あと、単純に思うのだけれど、
あの里崎のバントが普通に決まって、1死2、3塁になってたら、
ベンチとしては、サブローはヒッティングだったんだろうか?
で、ちゃんとやっぱりうまくつながっていったんだろうか。。

そう思うと、ある意味、「代走・宮本」もさることながら、
絶妙に半端なバントをした里崎が、実は陰のMVPなのでは。
とか思ったり。
Commented by shinobu_kaki at 2007-12-05 15:55
>くろはん

岩瀬ぐらいだともうずいぶん完成された感があるから、
成長的に「度胸をつける」とかゆーレベルじゃなくて、
やんなくていい苦労はやんないほうがいいんでしょうね。

里崎も阿部もそうだけど、ここ数年って捕手または出身の強打者が多い。
あの小笠原にしてからが元捕手ですしね。
by shinobu_kaki | 2007-12-04 07:59 | エウレーカ! | Trackback | Comments(4)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30