BOOK PARADISE

明日は言わずと知れたクリスマスイブ。
しかも満月だという。でも今日の月も相当に丸くシャープで、
まるで随分と近くにあるようにも感じられたのだけどね。

ほとんど引きこもりな一日、
図書館に行って本とCDを借りて来たのと、
夕食の買い出しにちょっと出たくらい。
あとは部屋で読書やネットをしながら静かに過ごした。
日照を遮っていた雨雲も午後には晴れて、
幾分すっきりとした空気の横溢した夕方となり、
おかげで綺麗な月も見られたわけだ。
今日借りて来たCDはケルト系のオーケストラ音楽、
世界の国歌集、レミオロメン「HORIZON」。
なんだかむちゃくちゃな取り合わせではある。

本やら雑誌やらは毎日何がしか読んではいるが、
前ほどここで紹介していないだけである。
というわけで読んだ本がちょっと溜まっているので、
ここでメモ的に短くコメントを寄せてみよう。


同級生で読む日本史・世界史(楠木誠一郎/光文社新書)
言っちゃ悪いがシンプルな企画の本である。
「日本史と世界史上の人物を、同級生という区切りでまとめてみる」
たったそれだけの話なのだが、これはまとめるの大変だよね。
古くは1394年生まれから、新しくは1929年生まれの歴史上の有名人を、
見開き1年としてひたすら羅列して行くという本である。
ちなみに1394年は足利義教に一休宗純、航海王子エンリケにグーテンベルク。
1929年はアンネ・フランクにヘップバーン、グレース・ケリーにアラファト、
フランキー堺に藤山寛美に村田英雄に黛敏郎に大木金太郎が同級生である。


プチ修行(小栗佐多里/幻冬社文庫)
「ダーリンは外国人」で好評を博した小栗佐多里の体験ルポ漫画&エッセイ。
瞑想、写経、座禅、滝、断食、お遍路などの「修行モノ」を、
まあほんの少しだけ体験してみるという企画。
僕はこの中では座禅だけやったことあります。ちょっとだけど。


大阪豆ゴハン(サラ・イネス/講談社漫画文庫)
現在モーニングで「誰も寝てはならぬ」連載中の作家の、
まあ出世作というかなんというかの完結巻。
基本的には「他愛も無い」一話完結のエピソードからなる本作、
最後の〆として次女・美奈子と大清水さんのラブ・ストーリー(?)が、
数話に渡ってじわじわ展開される。これがなんかココロを打つのであった。
各キャラが当時のレーサーをモデルに描かれていたのは有名だが、
本巻ではあとがき的漫画で、どのキャラが誰をモデルにしたかが公開されます。
ちなみに松林はゲルハルト・ベルガーであった。


フューチャリスト宣言(梅田望夫・茂木健一郎/ちくま新書)
密度の濃い対談本。面白かったと思う。
僕も機械音痴といいながら、すっかりコンピュータというか、
インターネットなしでは生きて行けない身体になってしまった感がある。
そんなウェブ世界において「検索」というのはすごく大きい概念だし、
こういうブログやSNSのようなツールでいろいろとやりとりを行なうことなど、
世界との関わり方が10年前とはまったく違っていると本当に思うね。


日本の有名一族(小谷野敦/幻冬社新書)
サブタイトルに「近代的エスタブリッシュメントの系図集」とある。
いわゆる「本物の」血統の家系が67、家系図付きで紹介されるのであるが、
読み終わって思った。これ、買うこと無いよ。
なぜなら本書の帯の裏表紙側に、ポイントがほとんど書かれちまっているからだ。
「大久保利通の孫娘の婿が吉田茂、その孫が麻生太郎/
小沢征爾の父は政治家開作、甥が小沢健二/夏目漱石の孫が房ノ介/
森鴎外の妹の孫が星新一/大江健三郎の義兄が伊丹十三/…」
ね、ポイントがほぼ要約されているのだ。


夢を食った男たち(阿久悠/文春文庫)
これもすごく面白かった。特に前半が良い。
怪物番組「スター誕生」を通じてデビューした芸能人は数知れず。
そこには恐るべき「原石」たちが続々と集まっていた。
会場にいる人間すべての手を止めてしまった13歳の森昌子の歌、
当時ひとりだけ光に包まれて見えたという桜田淳子の特別なオーラ、
山口百恵の特別な神話、企画から生まれたピンクレディーという「怪物」、
グループサウンズという時代と沢田研二の妖艶な色気…。
阿久悠はまさに一時代を築いた巨人と言いえる。2007年8月逝去。


スタバではグランデを買え!(吉本佳生/ダイヤモンド社)
経済学者が上梓した「コスト」の話。装丁やタイトルの付け方は上手いと思う。
帯に「値段から社会のしくみが見えてくる!」とあり、要するにそういう本。
テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?
携帯電話の料金はなぜ、やたらに複雑なのか?
スターバックスではどのサイズのコーヒーを買うべきか?
100円ショップの安さの秘密は何か?など、コスト意識を高めてくれる一冊。


秘すれば花(渡辺淳一/サンマーク出版)
タイトル通り、世阿弥の「風姿花伝」に関する本である。
能は今のところ観たことが無いし関心も正直無いのだが、
天才としての世阿弥個人については非常に興味をそそられる。


伊丹十三の映画(「考える人」編集部編/新潮社)
ついこないだも書いた気がするが、伊丹映画が好きだ。
「お葬式」、「たんぽぽ」、「マルサの女」、「マルタイの女」…。
もちろん映画そのものも良いが、伊丹監督自身にインテリジェンスがあったよね。
古い気障というか、ああいうスノッブな人というのはいいですよ。
洒脱で頽廃、頑迷でシニカル…なんて書くとまるで漱石のようじゃないか。


…と、疲れたのでこのへんにしときます。
僕は、明日の夜は夜から某所へ食事へ行く予定。
みなさま、どうか良いクリスマスイブをお過ごしください。

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ちなみにこちらは今日のディナー。
野菜と肉のチーズカツ、自家製ポテサラ、炊き込みゴハンを添えて。
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by shinobu_kaki | 2007-12-23 23:15 | shinoBOOKS | Trackback | Comments(0)

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