伊丹十三「マルサの女」

さっきまでさんざん降っていた雪も、もう止んだ。

久しぶりに観た、映画マルサの女
描かれている世界観、洒脱な場面転換、
そのキャラクター造形から主題歌に至るまで、
個人的、というか生理的にとても好きな映画なのだ。

出色なのは、足の不自由な「敵役」権藤を演じる山崎努。
綺麗な目をしたロマンティストの悪人、というのは妙なリアリティがある。
昔見た時の記憶では、権藤はもっと権謀術数に長けた
いわゆるマキャベリストのイメージがあったのだが、
あらためて見るとそんなことはなかった。
むしろ経営者の2大特質と言われる「情緒性と白痴性」を持った人物像で、
どこか引きつけられるものがあったね。
ある種類の女性からすると「かわいい」という感じなのではないだろうか。
あと津川雅彦のスーパーサラリーマン的キャラクターもいいし、
何より宮本信子演じる板倉亮子が魅力的。
そばかすだらけで寝グセ髪、でも宮本信子って元が綺麗なんだよね。

今日は休日ながら色々と事が進んだ日であった。
明日も雪かな?

電車の中で読んだ「文藝春秋」、
芥川賞受賞は川上未映子「乳と卵」。
この人、前回の「わたくし率イン歯ー、または世界」に続く、
独特のグルーヴあふれる流麗な、しかしとっても読みづらい文章。
平野啓一郎と違った意味で読むのがけっこう大変である。
審査員役の作家たちによる寸評はいつも面白い。
前回の「アサッテの人」に対してもそうだったが石原慎太郎、
どうにもこの新人たちの潮流に理解できないというか我慢がならないようで、
憤懣やるかたなさを隠さない、不快感の表明的文章がおかしかった。
「この作品(「乳と卵」)を評価しなかったということで、
私が将来慚愧することは恐らくあり得まい」とか、慎ちゃん感情的。

夜になって、クリームシチューをこしらえてみた。
野菜や肉を切り、大きな鍋でぐつぐつと調理をする休日。
冷やしたビールを飲みながら、シチューをおかわりした。
雪の日にシチュー、だなんてちょっとハマり過ぎかもしれないね。
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by shinobu_kaki | 2008-02-09 23:19 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)

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