「三丁目の死神〜一期一会〜」

今週から通勤経路が変わって、毎日が新鮮なのですよ。

朝、新居からは自転車で。駅前の無料駐輪場まで5分ちょい。
今までに比べると明らかに「駅前」ってな感じのエリアを通り、
今までよりも混み具合の緩やかなのが嬉しい電車に乗る。
ただし、前よりは遠くなったけどね。
読書なり音楽なり瞑想(?)なり、通勤時間のイカした使い方を考えよう。


伊坂幸太郎「死神の精度」が映画になるらしい。
主演は金城武と小西真奈美だ。
映画版のタイトルは「Sweet Rain 死神の精度」という。
「Sweet Rain」がくっついているというわけ。
これって何かに似ているなあと思ったらあれだ、「ALWAYS〜三丁目の夕日」だ。

西岸良平のマンガは今もビッグコミックオリジナルに連載中。
「ALWAYS」というのはもともと原作のマンガのタイトルにはついてない。
(原作の正式なタイトルは「夕焼けの詩」であり「三丁目の夕日」は副題である)。
ノスタルジーを標榜する作品とはいえ21世紀の映画であるから、
タイトルが「三丁目の夕日」だけだとどうなのだろう、と思われたのかもしれない。
日本には相変わらず外国語コンプレックスというか、
ポップソングのタイトルやサビにしてからがそうだが、
ここ、という部分で外国語単語の力を借りる傾向が見え隠れする。
確かに日本語単語よりも外国語単語のほうがおさまりが良いというか、
日本語だけのタイトルだと妙に「和風」になってしまう違和感があるのだ。

それしてもおかしな話である。日本が和風で何が悪いのか。

これはきっと、以前にも書いたが、
「和風は現代日本風ではない」というところから来ているのではないか。
明治期以降、極端に欧化(後に米化)していったことで、
一種の文化的混血状態になっているのが現代日本のスタンダードなのだ。
流行り歌も会社名も、プロ野球チームやサッカー日本代表ですら、
「外国テイスト」が多少交じってちょうど良く感じる、
という感覚にもはやなっているのである。

「Sweet Rain 死神の精度」の話だった。
このタイトルを見てもう一つ思い出すのはやっぱり、
「Forrest Gump(フォレスト・ガンプ)/一期一会」である。
原題にはもちろん「一期一会」などついていない。
タイトルを翻訳する時に日本の会社がつけたという話がある。
これについてはいろんな意見があるようだが、
個人的な感覚で言うと「蛇足」だと思ってしまう。
例えばこの映画の話をする時に、タイトルをフルで読み上げると、
ちょっと恥ずかしい(まあ、そんなことはしないが)。
さらに日本語の部分だけを拾って話す人も今まで見たことがない。
「そういえばさ、『一期一会』って観た?」などと言われても困ってしまう。
なんの映画のことだかきっとわからないであろう。
そういった意味からも個人的にこの言葉は蛇足と言わざるを得ない。

しかし、この「一期一会」というタイトルをつけることで、
この映画を初めて観る人にとっては、
「なんか、ちょっと感動系の映画」であることが分かるのだ。
「フォレスト・ガンプ」というタイトルだけでは日本人には少なくとも、
映画の主人公の名前であるという想像は湧きづらい。
アクション映画かもしれないし、ホラー映画かもしれない。
「フォレスト」は英語で「森」だから、
消えゆく森を守ろう系のドラマに思えなくもない。
時代を駆け抜けたスポーツ選手の話かもしれない(これはある意味正解だが)。
あるいはトム・ハンクス主演のAVかもわからないのである。
つまりこの「一期一会」という蛇足に見える一言は、
そういった「つまらない誤解」を回避するためのインテリジェンスなのであろう。

ちなみに映画「フォレスト・ガンプ」は2回ほど観たが、
「ALWAYS」は観ていないし小説「死神の精度」も読んでない僕がお送りしました。
工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工
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Commented by レイチェル at 2008-03-20 20:18 x
はじめまして。
KHAKIさんのブログ、いつも楽しく読んでいます。

昨年でCLOSEした衆縁で友人がこの存在を知り
私もおじゃまするようになりました。


今日の内容を読んで思わずコメントせずにはいられなくなりました。
いつも着眼点や考察など、ライターさんばりな内容で
とっても読み応えがあります♪

これからもおじゃまさせていただきますので
よろしくお願いします。
Commented by shinobu_kaki at 2008-03-21 17:31
>レイチェルさま

どうもです。
衆縁に行かれていたのですか?
閉店は本当に残念でしたよね。

最近は更新頻度まで落ちてきたりしてますが、
これは引っ越し&自宅ネット未開通という状況のためで、
来週には開通予定です。待ち遠しいですね。

なんの話だっけ…あ、そうそう、
これからもどうぞご贔屓に。
またぜひコメントくださいませ。
Commented by レイチェル at 2008-03-23 22:57 x
衆縁は弊店の半年前くらいからヘビーユーザーになりました。
でもKHAKIさんとお店で一緒になったことないんです(涙)

衆縁みたいなお酒・食事・雰囲気・内装のお店が
あれから見つからなくて、未だに恋しいです。

ネットに自宅でアクセスできないと、なんとも心もとないですよね。
引越し前後は仕方ないですよね。

またおじゃまさせていただきまーす♪
ブログ楽しみにしてます。
Commented by shinobu_kaki at 2008-03-26 15:29
>レイチェルさん

そうですか、ニアミスだったんですね。
「衆縁的」な店はなかなかなく、それがまた得難いところでした。
お店の人のキャラクターが反映されているせいなのでしょうか。

また、お待ちしております。
なんて書くと、それこそお店みたいですが…。
よろしくです。
by shinobu_kaki | 2008-03-19 15:20 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(4)

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