2008年 05月 15日
夜を歩く。
1日かけて雨はあがり、さっき日付が変わるあたりで帰って来たんだけど、
家のまでの道筋、15分ほどを歩いた。
いつも最悪の状況を考えるクセがある。
現在の状態に対して、考えられるうちで最も悲痛と思われる想像をしてしまうのだ。
これはきっと、いざ何かひどい事が怒った時のために、
心が身構えているのだろうと思う。不意をつかれると人間は弱いのだ。
なら初めからひどい状況を想像しておきさえすれば、
何が起きても大体想定内のひどさ、ということで超然としていられる。
自分の心がそう思っているのかもしれない。
だが、当然そんなクセは過剰にストレスを誘発する。当たり前だ。
どう考えてもいいクセとは言えない。
朧月を視界のどこかに必ず認めながら、
どこか空気のひんやりした「地元」を大きなストライドで踏みしめる。
小さな畑がそこかしこにある。
住宅街、と言っても大して密な並びじゃない。
家の近くの橋までのまっすぐな道、橋にかけては登り坂。
ここから家までは5分ほど。
交差点で信号待ちをして、大きな交差点を渡る。
正面にいた月が右手に回った。
夜の空は山の影よりもずっと明るい。
久しぶりに歌を歌いながら歩いた。
鼻歌程度だけれど。