DISTANCE、カストラート、山口百恵、変貌するアイドル像。

起きだしてくれた嫁による授乳も済んで、
すやすやと眠る体長50cmほどの娘を膝の上に置き、
愛機のMacでもってあれこれ映像を観ている。

是枝裕和の映画のDVD「DISTANCE」をすごく久しぶりに観る。
ARATAは「ピンポン」の時のがルックスがいいね。
あと伊勢谷友介の演技が自然過ぎて、例えば兄役の俳優の普通の演技が、
ものすごく作為的にすら見えてしまう。伊勢谷、恐るべし。
相変わらず是枝映画は静かなのにじっと見てしまう磁力がある。

ずっと前に観た映画「カストラート」をyoutubeで探す。
youtube Farinelli - Son qual nave ch'agitata
ファリネッリが歌うシーンのたび、なぜか娘が突然「びくっ」と反応。
この歌声は本物のカストラートを声を当てているらしい。なんかあんのか。
ちなみにカストラートについては以下を参照。
wikipedia-カストラート

そんなこんなで張國榮(レスリー・チャン)の映画映像を探していたら、
なぜだか山口百恵の「さよならの向こう側」がヒット。
youtube さよならの向こう側
「懐かしの映像」か何か、昔のテレビの特集で見て以来だなあ。
もっと最後のほう、きちんと歌い上げてるイメージだったんだけど、
記憶ってあいまいで、実はそうでもなかった。
気丈に歌っているが、わりかし泣き崩れている。

昔のアイドルというのは今と文脈がけっこう違っていて、
もっと水商売の匂いがするというか、
設定しているファン層も、それなりの年配の男性がターゲットな感じ。
はっきり言うと「おっさんが好きそうな女性が選ばれている」と思う。
メイクもそうだしね。今見ると「キツくてケバい」のである。
だって、上にあるリンクのyoutubeに出ている山口百恵、
これでまだ21歳(!)だからね。驚いてしまう。

この頃の「アイドル」のイメージ戦略に比べると、
今のアイドルは総じて「子供」「女の子」として打ち出されていて、
(厳密には今は「アイドル」という存在はいないという議論はさておき)、
またそうでなければ売れないのだと思う。
ちょっとロリコン的に、10代に見えるくらいが善しとされている。
これは「時代の気分」というものなので、また変わって行くはずである。
昭和方向への揺り戻しがあるのかどうかはわからない。
むしろ2次元だ何だという今の感覚からすると難しい気もするが、
時代における嗜好は揺り戻すと言われるので、
なんらかの形での昭和回帰はあるのだろうけれど。

そして今の時代、「アイドル」という職業はいない、という話。
これは始めると長くなりそうなので改めたいが、
だいたいが皆、「手に職」をつけている留保付きの「アイドル」な気がする。
強いて言えば男性アイドルとしてのジャニーズがそれに当たるか。
ちなみにSMAPは「マルチな活動をするダンサー」であり、
アイドルというには(年齢的なアレもあるが)ちょっと「動きすぎ」とも思う。
「キャーキャー言われる国民的人気者」をアイドルの定義とするならば、
今は嵐とかKAT-TUNとかあのへんになるだろう。
(「国民的」かどうかはかなり怪しいけれども)。それか韓国俳優。
そしてアイドルが、「幻想を抱いているファン」の存在を不可欠とするならば、
嗜好が細分化され情報がオープンにされがちな今の時代、
あらためて女性アイドルというのは難しいと思うね。
それは、男性が女性アイドルを見る時に切り離せない「セクシャルの部分」が
密接に関係していると思うのだが、その話はまたいずれ。
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by shinobu_kaki | 2008-10-13 11:13 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)

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