会話と関係性、そして「広告批評」。


人と人の会話というのは全て、
「関係性の上に成立している」と思う。
最近、特にそう思う。

関係性が曖昧なままだと、
お互いの前提・立ち位置も曖昧になるため、
会話自体が上手く成立しないか、
どこかぼんやりとしたやりとりになってしまう。
逆に、関係性さえ明確ならば、
たとえ表象の部分としての言葉が稚拙であろうとも、
それなりにニュアンスが伝わったり事態が進行したりする。
面白いと言えば面白いが、面倒くさいと言えば面倒くさい。

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今月の広告批評。

広告批評はずうっと毎月購入していたが、
最近は買わないことのほうが多くなった。
何より最新の広告表現をチェックできるのが魅力だったのだが、
「今」をリアルタイムで拾いづらい月刊誌というスパン、
横溢するどこかサロン的な空気…。
(常連ばかりのBARには「外様客は入って行きづらいものだ)。
理由は他にもいくつかあるはずだが、
まあそんなこんなで広告批評は僕の「愛読書ルーティン」から
じわじわと外れていってしまった。
そんな人も多かったのだろうか、広告批評はもうすぐ休刊となる。
広告業界においてもシンボリックな雑誌だっただけに、
休刊はひとつの時代(マスメディア主導としての広告)の終焉、
という意味合いで捉えられている。
1979年創刊。「批評」と銘打った雑誌名からして、
どこかニューアカデミズム的な時代感を思わせた。

今月号の広告批評は中身が同じで表紙が3タイプという、
なかなかに企画的かつちょっぴりぜいたくなしつらえとなっている。
複数の表紙というのはかつて何度か見た事がある気がするが、
もうすぐ休刊となる広告批評のこのタイミングにおいては、
「もうすぐ店じまいだし、あれもこれもやっちゃえ」
というような、「閉店大盤振る舞い」的な匂いを感じないでもない。

アートディレクターがよく変わることが有名なこの雑誌だが、
最後の水をとるのは森本千絵さんになるのだね。
紙面デザイン、細かいところまでよく作り込んでいるなあと、
いつも感心している。手間のかかることしてるよね。
「労を惜しまない」「面倒くさいを理由にしない」
こういったことはものすごく大事だと思います。はい。
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by shinobu_kaki | 2008-10-16 15:43 | 言葉は踊る。 | Trackback | Comments(0)

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