藤代冥砂詩集「ゴールデン」



憧れるのは 速度ではなく

その辺の 道端に 

無数無量に 当たっている

光を束ねたような 

静かな静かな キンキンギラギラだ

そんなのに なれたらいい

キンキンギラギラ 静かに輝いて 

声や言葉を失って 

バターみたいに 君と溶けたなら

ゴールデン

その向こうに 何があろうと 構わない

溶けてしまった 

かつて二人だった この私たちは

石の上で輝いて 気紛れに 

虫たちの影を 葉脈に落すだろう

風にハラハラと屈折し

夜にはさようなら 

陽が昇ればこんにちわ

かつて人間だったことを 

私たちはいつまで 覚えているのだろう



藤代冥砂「ゴールデン」(SWITCH 1999年9月号掲載)
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Commented by shinobu_kaki at 2004-07-31 17:05
神保町の本屋でバックナンバーを買って来ました(笑
by shinobu_kaki | 2004-07-31 17:01 | 言葉は踊る。 | Trackback | Comments(1)

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