広島のスポーツチームは堅実か?

第87回全国高校サッカー選手権は、
スター・大迫を擁する鹿児島城西を3-2で振り切って、
広島皆実が栄冠を勝ち取った。
J-SPORTS・後藤建生コラム「広島皆実が試合を完全にコントロール」

ちなみにチームは敗れたものの、大迫は10得点の大会新記録。
鹿島アントラーズに行ってもがんばってください。
余談だが、鹿島のFW佐々木が、
「大迫は足元の技術だけならすでにウチ(鹿島)のFWの中でNo.1」
という趣旨のコメントをしたようです。
日本代表の明日を担う才能である。どうか潰れませんように。

閑話休題。

広島皆実は全体的に守備能力が高く、堅守を誇るチームだった。
カバーリングの意識も高くパス回しも流麗だ。
つまり大迫のような際立ったスターこそいないものの、
コレクティブ(集団的)なサッカーを展開するチームだったのである。
そこで思ったのだが、伝統的に広島の生むスポーツチームは、
そういったカラーがどこか根づいている気がする。

「広商野球」という言葉がある。
「広商」とはもちろん「広島商業高校」のことである。
守りを重視し緻密なプレーに重きを置く。バントなどの小技も上手い。
小粒でしたたか、スキのない試合運びをするいやらしいチーム。
スケールの大きなスターを必要としない広商野球は、
かつて甲子園において一時代を築くほどの実績を残した。
激闘甲子園物語-史上最強チームは?

そもそも野球は点取りゲームでありその局面局面には確率論が求められる。
勝利への確率を高めたチームが勝つようにできているのである。
それは例えば「バッティングは水もの」や「守備にスランプはない」、
同じく「足(走塁)にスランプはない」「野球はピッチャーが7割」、
などの一種のクリーシェでもって語られる。
そこに共通するのは攻撃ではなくディフェンスの重要性だ。
事実、史上屈指の天才打者と呼ばれたドラゴンズの落合博満監督は、
あくまでディフェンスをベースにしたチームを作り上げ、優勝したのである。
元打者でありながら守備をキーにするあたり、リアリストの落合らしい。

一時期の広島カープもランスなどの「大砲」はいたが、
正田耕三に見られるように地味にコツコツと刻んでくる野球をしていた。
基本は守備力と、何より北別府・大野・川口・津田などの投手力。
僕がすごく好きだった時代のカープである。
あの得点力がないゆえの1-0の綱渡りのような試合運びがたまらなかった。
これは多分に選手の才能の開花といった巡り合わせもあろうが、
広島カープにそういった文化があるのではないだろうか。

それが、今回の高校サッカーで優勝した広島皆実についても、
同様の匂いを感じたというわけだが…どうだろうね。

もちろん広島に関わるものすべてが地味で小粒というわけではない。
前述の広島カープはその後、江藤や前田、金本や緒方などを擁し、
かなり豪快なチームカラーになったと思うし、
Jリーグのサンフレッチェ広島も別に細かいチームではないしね。

ただ、少なくとも僕の中にそんなイメージがあることは否めない。
広島のスポーツチームにはどこか、
堅実でコレクティブなDNAが内在するというイメージである。
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by shinobu_kaki | 2009-01-15 12:33 | エウレーカ! | Trackback | Comments(0)

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