オバマ大統領就任について。

今日のニュースはこれに尽きる。
バラク・フセイン・オバマ大統領、正式就任。
しかし演説の開始は午前2時5分からだったそうで、
その時間は僕はもう眠っていた(おいおい)。

で、日経新聞に載っていた就任演説の草稿要旨を読んだが、
インパクトはそれほどでもないものの
(ケネディのようなキラー・フレーズがあるわけでないという意味)、
非常に練られた感のあるものだ。
まあ、これ以上の晴れ舞台はないというほどの原稿だから、
当然と言えば当然なのだが。
どこかで読んだ話によるとスピーチライターは27歳、
大した才能だと思った。さすがアメリカである。
映画や小説などの、夢を売るストーリーテリングの国の面目躍如だ。
オバマ大統領就任演説〈要旨〉

逆風の経済状況、イラク問題、
それら危機に立ち向かう新しい責任と希望という趣旨に加え、
自らが初の「黒人」米大統領ということで、
マイノリティへの言及もある。これはオバマの特徴であり、
逆に強みとなっている部分である。
「60年前ならレストランで食事をすることも
できなかったかもしれない男の息子が、
いまあなた方の前で最も神聖な宣誓をできるのだ」
という部分などがそれである
(それにしてもオバマのミドルネーム「フセイン」は象徴的すぎる)。

正義を標榜する国・アメリカ。
しかし元来正義とは個々人の価値観の中にあるものであり、
対立する異文化の前ではその言葉は無力となる。
価値観の押し付けの先に待っているのは「顰蹙」という文字である。
実に、ここ数年のアメリカイズムには顰蹙を買うような部分があった。
そして戦後日本はアメリカをボスとするようなところが多分にあったが、
これからの日本はむしろヨーロッパ的成熟、ヨーロッパ的退廃を、
模索していく時期なのかもしれないと思う。
もっと言えば「日本的成熟」という形があるはずでなのである。

話をオバマに戻す。
しかしこれだけ注目される一個人、というのはどういう心理状態だろうね。
人は社会的な顔を持つ時は必ず、多少なりとも「演じる」という要素が入る。
会社員を演じ、父親を演じ、友人を演じる。
誤解して欲しくないのだが、嘘で取り繕うという意味ではない。
ごくまっとうな意味でのペルソナ論的な話である。
そしてこの47歳のアメリカ人男性がいま演じているのは、
才気にあふれフレッシュであり、弁舌は熱を帯び、
聡明で、笑顔を絶やさない、エネルギッシュな新しい時代のヒーローなのだ。
これは信じられないほどのプレッシャーだと思うし、
疲れを表に出したい時もあるだろうとは思うが、
少なくとも今のところ、ヒーローを鮮やかに演じ切っているオバマは、
本当に凄いと思うのである。
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Commented by Crystal_Beer at 2009-01-21 17:46
素晴らしい演説ですね。
聡明なだけでなく申し分ないルックスに威風堂々としたスピーチ。
私まで大船に乗った気持ちにさせられました。
しかもスピーチライターが27歳。(すごい)

それに比べて「みぞゆう」って言っちゃう首相って一体…。
Commented by shinobu_kaki at 2009-01-21 19:37
>VIWACCO大統領

山代温泉の素敵旅館かと思いました、みぞゆう。
http://www.mukayu.com/
by shinobu_kaki | 2009-01-21 12:55 | エウレーカ! | Trackback | Comments(2)

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