ハートフィールドと岸辺露伴。

いま再読している「百年の誤読」という本の中に、
「偽書もの」というジャンルの話が出てくる。
著者を偽ったり、有名な書籍に似せて作った著書のこと、だそうだ。
山本七平がユダヤ人識者イザヤ・ベンダサンを名乗り、
「日本人とユダヤ人」を書いたケースなどがそれにあたる。

他にはピーター・アクロイドの「チャタトン偽書」、
マルカム・ブラッドベリの「超哲学者マンソンジュ氏」などが、
このジャンルにあたる…らしい。僕はどれもまだ読んだ事はない。

でもあれですよね、村上春樹「風の歌を聴け」にも、
デレク・ハートフィールドというアメリカ人作家が出てくるけど、
あれもでっち上げというか実在しない架空の人物で、
作者のちょっとしたお遊びのようなものとして存在している。
ハートフィールドはご丁寧にあとがきにも出てくるほどの凝りようである。

ちなみにwikipediaにも架空の著作家というカテゴリがあり、
ベンダサン、ハートフィールドと並んで岸辺露伴の名前がある。
そう、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部のあの人である。
「週刊少年ジャンプ」に『ピンクダークの少年』を連載し、
若くして人気作家となった…という設定。
スピンオフ作品にも多く登場、作者の愛着のあるキャラクターであるらしい。

ちょっと違うけど架空の名前と言えばアラン・スミシーを思い出す。
アメリカで、映画監督が何らかの理由で名前をクレジットに出さない場合の、
「名無しの権兵衛」的なひとつの偽名である。2000年に廃止された。
Alan Smitheeは "The Alias Men" (偽名の人々)のアナグラムらしい。
僕がこのアラン・スミシーで思い出すのは作家の荒木スミシ、ではなく、
デニス・ホッパーの映画「ハートに火をつけて」である。
で、思い出すのはいいんだけど、これもまだ僕が観ていない映画だったりする。
映画、観なくなったからなあ。
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by shinobu_kaki | 2009-04-15 14:14 | shinoBOOKS | Trackback | Comments(0)

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