映画「デス・プルーフ」

a0022014_841168.jpg

とにかくやたら痛快、
クエンティン・タランティーノ監督の「B級」カーアクション映画。


…と、上記でレビュー終えてあとは観てくれ!
という感じでもいいのだけど、それじゃーアレなので少し。

あえて70年代、そしてB級のテイストで固められた映画。
ここで言う「B級」とはもちろんランクじゃなくて、「低予算映画風」ということね。
正式には「デス・プルーフ in グラインドハウス」というタイトルだ。
このグラインドハウスとは、かつてB級映画などを2~3本立てで上映していた
アメリカの映画館のこと。日本でも2本だての映画館とか、あるよね。
つまりロバート・ロドリゲスの「プラネット・テラー」などとの併映プログラム、
という企画のもとに製作されている映画なのである。
wikipedia-グラインドハウス

全編にわたる「遊び」をチェックしていくと色々ある。
フルデジタルのくせにわざとノイズを入れたりフィルムの傷を表現したり、
意図的に安っぽく作ってあるのはこの監督の嗜好だ。
オープニングクレジットの書体も、非常にざらざらとして古っぽい。
あの「ジャッキーブラウン」を観てもわかるように、こういうの好きなんだね。
僕なんかは「レザボアドッグス」「パルプフィクション」くらいの、
ちょっと抑制の効いた処理のほうがぐっとくるんですけど。

タイトルの「デス・プルーフ」とは「耐死仕様」ほどの意味で、
これはカート・ラッセル演じる男が乗る殺人カーのことを指している。
車が「デス・プルーフ」なので、ぶつけても何をしても相手だけ殺せるというわけ。

序盤の「くだらないおしゃべり」はちょいと退屈だが(まあいつものことだが)、
後半のスピード感とヒネリのない痛快さはとにかく楽しい。
「キルビル」のユマ・サーマンもそうだが、タランティーノ監督の映画は、
キッタハッタの世界で女性が活躍するものが多い気がする。
タフなヒロインが活躍するという話はハリウッド・メジャーでは少ないのだ。
個人的にはリー(上の画像の左、チアガール姿の女の子)が、
“質草”として預けられた後どうなっちゃったのかが気になります。


「デス・プルーフ」

監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン、ハーベイ・ワインスタイン
出演:カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ロザリオ・ドーソン、
バネッサ・フェルリト、ジョーダン・ラッド、ローズ・マッゴーワン、
シドニー・タミーア・ポワチエ、トレイシー・トムズ、
メアリー・エリザベス・ウィンステッド、クエンティン・タランティーノ
製作国:2007年アメリカ映画
上映時間:1時間53分

クエンティン・タランティーノ単独インタビュー(シネマトゥデイ)
クエンティン・タランティーノインタビュー(eiga.com)
トラックバックURL : http://kakiwo.exblog.jp/tb/8249109
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by shinobu_kaki | 2009-05-06 08:04 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31