現代語訳徒然草。


面白いのを見つけた。


徒然草を現代語訳してみる



要は吉田兼好の「徒然草」を、
橋本治の桃尻語訳枕草子的に現代語訳したもの。
現代語と言うより、
2ch的ネットカルチャー語というのが近いかな。

こんな感じ。


【第1段】
生まれた以上、望みは多いよね。
天皇になりたい!ってこれは言いすぎだよね。第一血統的にムリ。
総理大臣くらい? が一番の理想くらい。
そこまで行かなくても事務次官くらい行ったらおk。
少なくとも孫の代くらいまでは安心。
それ以下は底辺だから自慢するのやめようねwww


第一段
いでや、この世に生れては、願はしかるべき事こそ多(オホ)かンめれ。
御門(ミカド)の御位(オホンクラヰ)は、いともかしこし。
竹の園生(ソノフ)の、末葉(スヱバ)まで
人間の種(タネ)ならぬぞ、やんごとなき。
一の人の御有様はさらなり、たゞ人(ビト)も、
舎人(トネリ)など賜はるきはは、ゆゝしと見ゆ。
その子・うまごまでは、はふれにたれど、なほなまめかし。
それより下(シモ)つかたは、ほどにつけつゝ、時にあひ、
したり顔なるも、みづからはいみじと思ふらめど、いとくちをし。


なかなか面白い。こういうのは一回意味を理解して、
ニュアンスをつかんだ上で「今」にピッタリくる言葉を探すという、
なかなかにワザのいる作業だから感心する。


それはそれとして、やっぱり古い日本語は語感が良いね。
【第11段】の「神無月のころ」は教科書にも載ってたと思うけど、
なんだかやたら文章がぐっとくる。
好きなセンテンスを抜粋しようと思ったが、
読んでみると全部良かったのでまるごと転載してみる。


第十一段
神無月のころ、栗栖野(クルスノ)といふ所を過ぎて、
ある山里に尋ね入る事侍りしに、
遥かなる苔の細道を踏み分けて、心ぼそく住みなしたる庵あり。
木の葉に埋(ウヅ)もるゝ懸樋(カケヒ)の雫ならでは、つゆおとなふものなし。
閼伽棚(アカダナ)に菊・紅葉 (モミヂ)など折り散らしたる、
さすがに、住む人のあればなるべし。
かくてもあられけるよとあはれに見るほどに、かなたの庭に、
大きなる柑子(カウジ)の木の、枝もたわゝになりたるが、
まはりをきびしく囲ひたりしこそ、少しことさめて、
この木なからましかばと覚えしか。



最後の言葉の並びなんか、
なんで現代にこれが残ってないんだろうと思うくらいいいね。
なからましかばと覚えしか。
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Commented by karino at 2009-10-15 00:39 x
十一段は私も大好きです。言葉の響きもいいですが、最後の残念感がまたなんとも言えず…w
Commented by shinobu_kaki at 2009-10-15 12:34
>karino

「仁和寺」もそうですが、わりかし「がっかり感」の漂う
トホホな内容が多いんですよね、徒然草。
Commented by shinobu_kaki at 2009-10-16 11:55
>karinoさん

あっ、今更ながら敬称略になってしまった。失礼しました。
by shinobu_kaki | 2009-10-14 10:54 | エウレーカ! | Trackback | Comments(3)

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