歴史の中で。


今日、文芸春秋で読んだ塩野七生の文章の結び。

「もしも外国人の誰かがこの日本の歴史を書くとしたら、
個々の分野では才能ある人に恵まれながらも
それらを全体として活かすことを知らなかった民族、
と書くのではないだろうか。
ほんとうは、それこそが政治の役割なのだが。」


なかなか手厳しくもちょっと寂しくなるね。
寂しくなるのは、その通りだろうと思うからだ。

物書きは、言わば歴史の中に生きている。
もちろん誰だって歴史の中に生きているに違いないが、
広く後世に残る文章というものを書いて生業とする彼らは、
より歴史を「記録」するという作業において、
ダイレクトに貢献しているであろうと思われるのである。

人は、死んで100年も経てば誰からも忘れられるような存在ではある。
だからこそ何かを残したいのだという生き方もあれば、
それゆえに今を刹那的に楽しむという発想もあるだろう。
だいたいは、両方の間で揺れ動くものだ。
どちらかに徹底なんてできない。それはあまりにハードすぎる。
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by shinobu_kaki | 2009-10-16 23:31 | 言葉は踊る。 | Trackback | Comments(0)

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