プロ論、あるいは一流のマッサージ師とは?


これは、自分なりのひとつのプロ論。

僕はもう10年くらい前からマッサージ、
さらにつらい時には鍼治療にも通っていて、
「無理してますねー」「コリコリですね」「背中年齢は50歳ですね」
とか好き放題言われ続けているわけだけど、
色々な治療院に言って色々な人にほぐしてもらっていると、
だんだん見えてくるところがある。それは、

「上手い人とそうでない人との間には厳然とした差が存在する」
ということだ。

当たり前のようだがこれは大事なことである。
何しろマッサージ師が上手くてもそうでなくても、
値段というのは大して変わりはないものなのだ。
誰だって上手い人、もしくは自分に合った人にやってもらいたいと思う。
マッサージ店に指名制が多いのはそのためだろう。

そしてここからがポイントなのだが、上手い人には共通点がある。
「注文以上のことをやってくれる」のである。

例えば「つらいのは肩です」と言ってお願いしても、
「全身見てみたら腰から来てた痛みだったから、腰もほぐしときました」
となるのである。これが「注文以上」ということだ。
そういった姿勢は肩越し・背中越しにすごくよくわかる。
逆に、おざなりなマッサージも実によく伝わってしまうのだ。

実際、肩がつらいと言えば肩しか触ってくれない、
そんなマッサージ師は少なからずいるのだが、
お願いする側としてはそういうことを望んでいるのではない。
プロの目でもってコリやつらさの源流を見定めてもらい、
決められた時間や範囲の中で、最大限ほぐしてもらいたいのである。
それが伝えた箇所と違っていても構わない。
こちらは「楽になる」という結果が欲しいのだ。

これは仕事に対する矜持と少なからず関係していると思う。
「肩をやれと言われたから、肩をもみました」だけでは、
お互いに寂しいではないか。
頼んでいるこちらも「本気の手応え」が欲しいものだ。
少なくとも僕は、そういう矜持と創意工夫にあふれた人に、
自分のカラダをほぐしてもらいたいと思う。

「じゃあ、そういう人がいたらいつも指名していけばいいのでは?」
という向きもあるかもしれないが
(そして少なくとも鍼は実際にそうしているのだが)、
そういう良いマッサージ師はやっぱり人気があって、
なかなか予約がとれなかったりするんだよね。


そしてこれは、
世のさまざまな仕事において言えることだと思う。
オーダー以上のことをやる。クライアントと共闘する。
そんな「攻め」の姿勢とそれを支える創意工夫が、
プロとしての正しい姿じゃないかと感じるのである。
さらにそういう人が売れっ子になる。まったく道理だと思う。
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by shinobu_kaki | 2009-11-16 12:41 | ライフ イズ | Trackback | Comments(0)

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