2008年 09月 07日 ( 1 )

僕がいつも言うのは、タイトルロゴです。
ロゴの書体を明朝体かゴシック体にする。これが大基本です。
最近では、書き文字もありますけれど。
自分が編集者として培って来た仕事で、
読みやすいのは明朝体とゴシック体だと思うんです。
例えば「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の二本立てでは、
「となりのトトロ」が明朝で、「火垂るの墓」がゴシックなんです。
普通「となりのトトロ」のようなタイトルの場合、
明朝やゴシックは絶対に使わないはずなんです。
だいたい漫画文字みたいな書体にして、
明朝のような書体からは一番外れた感じにするわけですね。
「火垂るの墓」にしても、通常ではこのタイトルでは明朝を使う。
それをわざとゴシックにしてみるとかね。
「魔女の宅急便」や「おもひでぽろぽろ」も、
基本はタイトルロゴが明朝なんです。
こういう書体を使うのは、「これはお子様向け作品ではありませんよ」
というアピールでもあります。「となりのトトロ」なんて、
放っておいたら絶対にお子様向けでしょう。
でも、いわゆるお子様向けのロゴデザインは避けたんです。
そのことによって、他のアニメーション映画との差別化も出来るわけですね。
また、明朝やゴシックにすると高級感が出るんですね。
どこかで「安っぽい作品じゃないんだ」と言いたいんです。

鈴木敏夫(スタジオジブリ・プロデューサー) 著書「映画道楽」より



ちょっと前に、保険の仕事で明朝体を使ったら、
「この書体が怖いです」という感想を言った人がいた。
ウチの妻も明朝体を「怖い」ということがある。
確かに明朝体は怖いというか、シリアスだと思う。
のっぴきならない感じがする。
だから、上記の鈴木氏の見解は確かにその通りで、
書体というのはトーンを決定づけるメッセージとなりうる。
「となりのトトロ」に関する書体のくだり、
もしこれがぬいぐるみ的なファンシーな世界を標榜した作品であれば、
タイトルロゴは丸っこい、サンリオ的なものがフィットしただろう。
でも「となりのトトロ」はそうではない。そういうことだ。

鈴木敏夫は、直接会った事が一度ある。
会ったというか「見かけた」に近い。
前の会社に、とある映画の中吊りの仕事でやってきたのだった。
歩きながら常に大きな声で何かしゃべっていた。
身体は小さかったが、パワフルな人だと思った記憶が残っている。

今朝はサッカーを見るために午前3時半に起きて、
途中まで見ていたが、ちょうど娘の夜泣きピークの時間と重なり、
あやしていたらいつの間にか試合は終わっていた。
2-0で勝っていたと思ったら、最後に2点入れられて3-2で薄氷の勝利。
どこかぴりっとしない日本代表である。
かつて岡田監督が指揮を執った98フランスW杯予選の時のように、
ギリギリにやっと勝ち抜けというパターンだろうか。あれは心臓に悪かった。

朝から娘を膝の上にずっとのせて寝かしつけていた。
夜と違って、昼はとても穏やかに眠る姫である。
僕自身は夕方に3時間ほど眠った。
ちょうどその時間、外は荒れ狂う雷雨だったらしいが、
ぐっすり眠っていた僕はまったく気づかなかった。
by shinobu_kaki | 2008-09-07 22:23 | デザイナーという病 | Trackback | Comments(0)

移動祝祭日


by Shinobu_kaki