カテゴリ:人生は映画とともに( 56 )

アカデミーはスコセッシが受賞しましたね。
初受賞だったんだ。大ヴェテランのイメージだったから意外。
そういや「テクニックはあるが才能は北野武に遠く及ばない」とか何とか、
さる高名な映画評論家に言われていたようないなかったような。
ともかくミスター・スコセッシ、どうもおめでとうございます。
受賞作は「ディパーテッド」。作品賞と監督賞をW受賞。
ところで前にも書いたけど、この2賞を分ける意味が僕にはよくわかりません。

うやうやしいと言えばうやうやしい名前の「アカデミー賞」ですが、
今までに自分は受賞作をどれくらい観ただろう?と思って数えてみました。
結論から言うと、20作ほど観ていました。
日本アカデミー賞受賞作は含んでいません。当たり前ですが。
今まで観た20作をリストアップしてみると。


アラビアのロレンス(1962年)
大長編と言えばコレ。ただでさえ207分とかある映画ですが、
さらに長い完全版(227分)をDVDで持っています。

スティング(1973年)
20代の頃に、自分の中で「ムカシ名作ブーム」が来たんですね。
その時に色々観た中のひとつがコレ。でも思ったより響かなかった。

カッコーの巣の上で(1975年)
ニコルソンが出るだけで、その作品はちょっと異様な世界になる気がする。
それだけ存在感がすごいのだ。「ロボトミー手術」というのが怖かった。

ロッキー(1976年)
ラズベリー賞常連のシルベスター・スタローン主演・監督。
今思うと「ロッキー」がアカデミー賞獲ってるっていうのも凄いね。
この年、ノミネートしてたのがスコセッシの「タクシードライバー」。
関係ないけど仙台に住んでたときに、近所のコンビニのお兄さんが、
シルベスター・スタローンに激似だった。仙台のスタローンは元気かしら。

クレイマー、クレイマー(1979年)
18歳の時に観た。今観ると、違う味わいがあるんだろうな。

アマデウス(1984年)
7回は観てるはず。僕も好きだよなあ。
題材といい出来といい、アカデミーっぽいよね。

愛と哀しみの果て(1985年)
ちょっと前に記事にしたけど、こないだDVDで借りて観ました。
大仰なタイトルが似あう映画。とんでもなく素晴らしいアフリカの美景。
こういうのを面白いと感じる感性は、きっと若者のそれではないよなあ。

プラトーン(1986年)
「メジャーリーグ」で好漢を演じたトム・ベリンジャーが、
ちょっと性格の悪い役をやっていて意外に思った、
という記憶があるけれどもどうか。あと、ウィリアム・デフォーのあのポーズね。

ラストエンペラー(1987年)
たしかアカデミー9部門独占だったんだよね。
でも、意外に軽い映画だと思ったな。英語なのも違和感(しょうがないけど)。
溥儀がジョン・ローンっていうのはカッコ良すぎだと思う。

レインマン(1988年)
なんか、すごい好きだった映画。何度も観ました。DVDも持ってる。
主役の二人が並んで歩いているDVD(ビデオ)のジャケットの写真が、
本編内のシーンと逆になっているという変な豆知識を知っています。

ドライビング Miss デイジー(1989年)
地味だけど、いい映画。モーガン・フリーマンはこういうのが似合うよね。
「セブン」とかじゃなくてさ。「セブン」も結構好きですけど。

シンドラーのリスト(1993年)
映画館で観た。感動、というほど響かなかったけども。
あの、モノクロの中にあって1点だけ赤が出てくるシーンが印象的。
ほんっっっっとスピルバーグはあざといというか、上手いというか。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年)
ロバート・ゼメキスは楽しい映画を撮るよね。
これも好きだが、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は本当に素晴らしいと思う。
あれぞエンターテイメント、あれぞ娯楽作。

ブレイブハート(1995年)
歴史ものは好きだけど、これはラストも痛々しいし、もっかい観る気にはなれん。
しかし「パッション」といい、メル・ギブソンはある意味際どい映画を撮るね。

イングリッシュ・ペイシェント(1996年)
とてもいい映画だと思う。ちょうど良い大人の退屈さがある。
この年は「秘密と嘘」「シャイン」などの名作もあったが(どちらも観たのだが)、
まあアカデミー的には「イングリッシュ〜」というのもわからんでもないかな。

タイタニック(1997年)
はい、ちゃんと観ました。DVDだったけど。
まあなんというか、とても良くできたパニック映画だと思う。

恋におちたシェイクスピア(1998年)
これは良作。脚本も見事だし、テーマもちゃんと高尚。
なおかつユーモアもあるし、女優もキレイ(グウィネス・パルトロウ)である。
でもこの年は「ライフ・イズ・ビューティフル」に獲らせてあげたかった気もする。

アメリカン・ビューティー(1999年)
これの良さがいまいちよくわからないのは、僕の読解力が低いのか、
僕がアメリカ人ではないからなのか。

グラディエーター(2000年)
冒頭の合戦シーンが凄かったね。歴史映画ブームの嚆矢。
哲人皇帝の息子・コンモドゥスはやっぱり悪役。歴史って残酷だぁね。

ビューティフル・マインド(2001年)
1年前はローマの剣闘士、この年は実在の天才数学者。
ラッセル・クロウも大忙しです。そんなに上手い役者だと思わないけども。


やれやれ、以上20作、今までに観ているアカデミー受賞作でした。
結構、まだ観ていない有名作品が多いんだよね。
「ゴッドファーザー」シリーズはなぜだか1作も観ていないし、
「真夜中のカーボーイ」「ディア・ハンター」「羊たちの沈黙」あたりは
映画が好きな人なら観てないなんてありえないような作品だ。
あと「ロード・オブ・ザ・リング」もなかなか食指が伸びません。

ちなみに映画館で好きなのは、
恵比寿のガーデンシネマと、渋谷の「ル・シネマ」。
どちらもこぢんまりとした個性的な映画を上映するシアターで、
そういう意味で僕は、アカデミー的ではない作品を好む傾向にあります。
もちろんアカデミー賞を獲るくらいの良く出来た映画も好きですけど。

今朝、会社の朝ミーティングで後輩から、
「今日はなんの日か知ってますか?」と言われて、
普通に「2.26事件」の日、だと思ったらアカデミー発表の日だった。
まったく、日本人なら2月26日って言えば、
「2.26事件」の日に決まっているじゃんねえ、ぶつぶつ。
by shinobu_kaki | 2007-02-26 17:28 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(4)

「OUT OF AFRICA」

Q…邦題は「愛と哀しみの果て」っていう凄いタイトルなんだよね、

A…一種の流行りでしたよね、「愛と哀しみのボレロ」「愛と青春の旅立ち」、
 「愛と幻想のファシズム」、

Q…最後のは村上龍の小説で映画じゃないよ、何言ってんの、

A…そうですね、すみません、

Q…で?

A…え?

Q…何年も観たかったわけでしょ、やっと観られてどうだった?感想は?

A…はあ、あらためて言われると、そうですね、
 ロバート・レッドフォードのカウボーイハット姿はブラピに似てるなとか、

Q…逆だよ、ブラピのほうが後なんだからさ、

A…まあそうですけど、あと、
 この映画は脚本の教科書と言われるくらい、
 心理描写とプロットが良くできていると言われるんですが、
 それより何よりカメラに圧倒されましたね、

Q…映像ね、

A…そうです、ちょっと腰が抜けるくらい綺麗でした、
 あの、飛行機でサバンナ上空を飛ぶ一連のシーンは、
 映画史上最高に美しいシーンの1つとも言われているらしいですね、

Q…今思えば「イングリッシュペイシェント」のシーンはコレのインスパイアだな、
 まあ映画の場合はオマージュってことになってしまうからいいんだけどね、
 それにしてもピンクのフラミンゴの大群のやつとか凄かったね、

A…ちょっと、なんというかびっくりしましたね、
 どうやって撮っているのかまったくわかりませんでした、
 まあ実際にアフリカの自然の中を飛んで撮影したっていうことでしょうけど、
 あんな奇跡的なシーンが撮れるもんなんですねえ、驚きました、

Q…あの山はキリマンジャロ?

A…ケニアだからキリマンジャロでしょう、
 アフリカが、あまりにも贅沢な景色として機能していました、
 ヨーロッパのスノビズムが入るとアフリカがとても清潔に見えましたね、
 実際にアフリカってあんなに綺麗なんですかね?

Q…知らないよ、行ったことないんだから、
 でも、場所は違うけどロレンスも「砂漠は清潔だ」って形容してるよね、

A…襲ってくるライオンとか、どうやって撮ったんですかね?

Q…ライオン専用の俳優事務所でもあるんじゃないの?

A…相変わらず冗談がつまんないですよね、
 しかし、サバンナに焚き火と白いテーブルクロスにワインのディナー、
 すばらしく贅沢なものに見えましたね、白いクロス、がいいんですよね、
 アフリカに白はよく映える、他に白いものがないですから、

Q…またネグロイドというかブラックアフリカンに、
 白い服がよく似合うんだこれが、

A…それに、主人公の女性はデンマーク人なわけですけど、
 調度品とかのヨーロッパ的スノビズムがアフリカによく似合っていましたね、
 アメリカじゃこうはいかないと思いましたね、

Q…支配・非支配という概念はヨーロッパに一日の長があるからね、
 相手の文化や価値観を残しつつ上手に支配していくということが、
 経験上アメリカにはできない、
 主演のメリル・ストリープはアメリカ人だけどね、この頃で何歳?

A…彼女は1949生まれで映画が1985年なので36歳かな、
 撮影にかかった時間を含めるともっと若いかもしれませんけど、

Q…アカデミー賞ノミネート13回は俳優として史上最多なんだよね、

A…こういう人って私生活はどうなんってるんでしょうね?
 気がおかしくならないのかな、
 でもこういう女性、つまり、気丈で理知的で行動的な女性って、
 現代でも物語の主人公としてとてもハマる、宮崎駿的というか、

Q…結論としては、どうだった映画として?

A…かなり素晴らしいと思いますよ、観られて良かった、
 スケールがいかにもアカデミー賞好みで、いわゆる大作ですよね、
 実話がもとになっているというのもいい、

Q…アイザック・ディネーセンだよね、「バベットの晩餐会」の作者だ、

A…「バベットの晩餐会」は観ました、

Q…でもネットで「OUT OF AFRICA」の感想を読むと、
 「長く感じた」「話がつまらなかった」「映像に助けられた」とか、
 特に若めの人には受け入れられてないみたいね、
 君、こういうの好きってことは感性が年寄りなんじゃないの?

A…そうかなあ、
by shinobu_kaki | 2007-02-04 10:03 | 人生は映画とともに | Trackback(2) | Comments(2)
極めてシンプルな、男性好きのする映画である。
この映画の構成要素は、上記のタイトルのみで表現しきれるほどだ。
すなわち、
刑務所+サッカー+ガイ・リッチー=「ミーン・マシーン」。
(ガイ・リッチーは監督ではなく製作総指揮)。

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「ミーン・マシーン」と呼ばれたダニエル・ミーンは、
イングランド代表のキャプテンにまで昇りつめたサッカーのスター選手。
しかし八百長に手を染めるなど堕ちていった彼は、
酒を飲んで警官に暴行、ついに刑務所行きに。
誰もが知るスターである彼は刑務所内でもよく目立ち、
所長には看守サッカーチームのコーチを頼まれる。
そこでミーンは「看守vs.囚人」のサッカーの対抗試合を提案、
もちろんミーンは囚人チームのエース。
しかし11人揃うのか?まずはメンバー集めから始まった!

…みたいな話。とてもシンプルである。
ちなみにダニエル・ミーンを演じたヴィニー・ジョーンズは、
俳優になる前は本当にプロ・サッカー選手だったということで、
ボール扱いがとても上手い(野球のボールでのリフティングのシーンもある)。
サッカー選手から俳優、という経歴で思い出すのはやはり、
元フランス代表で、マンチェスターユナイテッドに君臨したエリック・カントナ。
カントナもなかなかの悪人面だし(失礼)、
主演はカントナでも面白かったかもしれないね。
まあ、彼の演技がどの程度イケるのかは知りませんけど。

「個性豊かな寄せ集めサッカーチーム」と言えば、
あの「少林サッカー」を彷彿とさせる部分もあるけれど、
ああいった「漫画系」ではないです。ボールが炎に包まれたりしないし。
でも、この「ミーン・マシーン」も現実の範囲内でかなり無茶苦茶ではある。
看守と囚人ですからね。囚人にしてみれば日頃の憂さを晴らそうと、
そりゃあ思いっきりアレしたりコレしたりするわけです。痛そう。
しかし実際のプレーに関しては、なかなかテクニカルだったりして面白い。
丸々と太った囚人が、鮮やかなボール扱いをする様は新鮮だったりする。

カットの多いスピーディな映像、そして音楽はやはりガイ・リッチー。
教訓も思想もなく、楽しくゆるく観られる100分間。
いや、教訓は得ようと思えば得られないこともないな。
「警官を殴るのはやめましょう」とか、
「友情を大切にすると、後で良いことがあります」とか、
「どんなやつでもイザとなったら役に立つ(かもしれない)」とかね。

それにしても「ミーン・マシーン」というタイトルだけだと、
何の映画だかわかんないね。
前にウェブで、サッカー映画について調べていたらこの名前が出ていて、
ああ、サッカーの映画なんだと初めて知ったくらいである。
こういうタイトルこそ邦訳して欲しいと思うけれど、
ガイ・リッチーの映画は邦訳しないほうがクール、という解釈なのだろうか。
Lock, Stock and Two Smoking Barrelsなんて、
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」とそのままだしね。
まあ、長いながらもこのリズム、この音感が良いというのはある。
by shinobu_kaki | 2007-01-08 11:32 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)
昨日は岡田准一、古田新太、そして是枝裕和監督と、
映画についてダベりながら一緒に飲んだ。


…という気分にちょっとさせてくれる、
DVDのオーディオコメンタリー。いわゆる副音声です。
特に古田新太は面白いね。

映画は「花よりもなほ」。
「誰も知らない」でカンヌグランプリを受賞した、
是枝監督の最新作は初挑戦の時代劇。

浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の辞世の歌、
「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとかせむ」。
映画のタイトルはこの歌からの引用。


ストーリーを簡単に。

父の仇を討とうと、深川の貧乏長屋に住み着いた侍・青木宗左衛門(岡田准一)。
ところがこの宗左、剣の腕はからきしダメの意気地なし。
いよいよ仇(浅野忠信)を見つけたが…宗左の選んだ意外な決着とは?
時は元禄、徳川“犬公方”綱吉の時代。赤穂浪士の吉良邸討ち入り前夜。
仇討ちが美徳とされ、藩から報奨金までが出ていた時代の話。


さて、コメンタリー。

是枝「あー、このシーン。天気に恵まれたんですよね」
古田「この時ねー、セットの裏に本物のお茶屋があったでしょ?
    僕はこの日の撮影が早上がりだったから、天気もいいし、
    着替えてそこで…ちょうどその裏で!大ジョッキ飲んでたんだよね」

こんな感じで映画の本編の映像に声がかぶさり、
撮影時の裏話とか、ちょっとした秘話的なネタであるとかを、
徹底的に雑談。劇場ではない、DVD「ならでは」の楽しみ方といえる。
ちなみに古田、コメンタリーでもビール飲みながらしゃべっているらしく、
時々ビールをグラスに注ぐ音がしたりして(笑)

特に岡田・古田・是枝が感心していたのが、
宮沢りえ演じる“おさえ”の息子・進之助役の田中祥平君。

是枝「進坊はねえ…天才ですよ」
古田「いやあこの子はほんっとすごいわ。感心した」
是枝「本番前に、セリフとか、演出で細かく変わってるのに、
    ひとっつも間違えないんですよね…表情とかすごくいいし、
    演技臭くないけど説得力もあって…オーディションから断トツでした」
古田「キム兄なんか撮影中ずっと、『いやー…進坊は…すっごいわー』と」

とかなんとか大絶賛。
明日の日本映画を担う子役かもしれません。
ていうか是枝映画は子役の宝庫なのか?

絶賛といえば、衣装担当の黒澤和子。
あの黒澤明の娘である。

是枝「いや、今回の映画では、ほんっとに色々勉強になりました。
    特にね、黒澤さんは素晴らしかった。あの衣装は…。
    ずいぶん早い時期から、『出演者の職業を教えてくれ』と言われて。
    なんで職業?と思っていたら、
    『人は、やっている仕事によって衣服の汚れ方が違うものだから』と。
    なるほどなあと」

黒澤和子の衣装。
汚れ具合のリアリティはもとより、

岡田「何より着心地がいいんですよ。
    初めて着るのに、もう何年も着ていた自分の服のような」

映画は才能が集結するメディア、
一流の技術を持ったスタッフの存在ほど、
監督にとって心強いものはないよね。
そんな求心力も監督の力量だと思うけれども。


キャスト。

岡田准一、宮沢りえ、古田新太、香川照之、田畑智子、上島竜兵、木村祐一、
加瀬亮、原田芳雄、寺島進、千原靖史、夏川結衣、石橋蓮司、トミーズ雅…
この監督にしては珍しく、キャストも豪華でした。
音楽はタブラトゥーラ、アートワークは葛西薫。こちらも豪華。

中でも「ゆれる」で、抑圧された兄の狂気を演じた香川照之。必見です。
この人、なんだかすごいことになっちゃってますね。
存在の違和感というか、“変な人”が芸風になっているというか。


テーマについて。

監督いわく、映画の着想を得たのがあの“9.11”直後。
つまりこの映画のテーマは「憎しみの連鎖を断ち切ること」。
たとえハッピーな時代劇という形をとっていても、
是枝監督のジャーナリスティックでリアルタイムな視点は健在です。
あまり詳しくは書かないけど、「物語で憎しみを昇華する」ってこと。

つまりこの映画は奇しくも、「ラストサムライ」と対をなしていると思う。
“武士道”といういわば「不毛な価値観」への異議のようなもの。
ハリウッドが武士道を掲げ、日本人が非武士道を打ち出す。面白き対比。
まさに“意味のある死より、意味のない生を”なのである。
これ、監督のアイデアノートよりの言葉。ここから映画が生まれた。


手持ちカメラも素人役者もいない、
前作「誰も知らない」とはまったく違う映画。
是枝監督“らしくない”一本、といえるかもしれないけど、
これはこれでとても楽しく良い映画。

ちょいと元気になる、ピースフルな“仇討ち”映画である。


「花よりもなほ」オフィシャルサイト
by shinobu_kaki | 2006-12-12 11:50 | 人生は映画とともに | Trackback(7) | Comments(3)
渋谷Bunkamuraで映画「クリムト」を観て来た。
別に文化の日だからアート系の映画ってわけじゃないけど。
クリムトを演じるのはジョン・マルコビッチ。
感想としては、難解で退屈な映画だったね。
美術とか、めちゃくちゃに綺麗ってわけじゃないし。

クリムトってまあエロティックな画風だよね。
映画にも、モデルの女性の裸がふんだんに出てきます。
で、クリムトってのはモデルに手を付けまくっていたと言われ、
当時のウィーンには彼の子供が30人はいたらしい。
なんだか凄い話だよね。
ここまで突き抜けてこその芸術家なのかもしれないけど。
当たり前の生活をしていて、当たり前じゃない作品が創れるわけがない。
ただ、彼が幸福だと思うのは、生前早くから才能を認められていたこと。
ヴァン=ゴッホのように死後はじめて認められるケースは多いから。
ちなみにウィーンを歩くと、クリムトの絵はポスターとして、
そこかしこに観られます。一番多いのは「ユディトI」かな。次に「接吻」。
クリムトは未だにウィーンのアイドルなんだなあ、と思った。

夢とうつつ、正気と狂気のはざま、走馬灯を観るような映画で、
どこまでが事実でどこまでがクリムトの幻覚なのかがあいまいに描かれている。
難解というか、何を伝えようとしているのかよく分からなかったな。
クリムト個人の人生や人間関係を掘り下げているでもなく、
世紀末ウィーンの時代を映すわけでもなく、
映画はひたすらサイケデリックな「イメージ」が現れては消える、という感じ。
あ、「分離派」の仲間であるエゴン・シーレも出てきます。
映画では、入院したクリムトの最後を看取るのは彼なわけだけど、
シーレはクリムトの死の同年、後を追うように病気で亡くなっています。

映画の後は、ひさびさに恵比寿へ。
駅前の「恵比寿らしい」チープな飲み屋で、
ちょっとした“プチ・漢飲み”としゃれ込んだ。
ハイボールは薄すぎ、「百姓ワイン」(380円!)は大味だが、こういうのも良し。
「一銭洋食」があったので頼んでみた。
京都で食べた記憶の中のそれに比べると、オムレツ感に欠けるものの、
なんというかつまみとして正解な感じ。美味しい。
クリムトの後にホルモン焼きとハイボールというのもシュールっちゃシュール。
合コンとホッピーの似合う街。
恵比寿は不思議な街だよねしかし。


映画「クリムト」公式サイト
クリムトの作品たち
恵比寿の飲み屋はここへ
by shinobu_kaki | 2006-11-04 10:09 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(2)
いや、まだ観てないんだけど「花よりもなほ」

というかいつの間に封切りして、いつの間に終わってたの?って感じ。
毎週みたいにきちんと映画スケジュールを追っかけていないと、
映画の上映期間なんて短いもんだからこういうことが起こる。

ネットで、この「花よりもなほ」の音楽がタブラトゥーラだと聞いてびっくり。
好きで、CD持ってるんですよねタブラトゥーラは。
静かなエスニックというか、リュートとかの古楽器音楽。
「蟹」というアルバムがおススメです。
時代劇にコレを合わせるかー。これはセンスだね。

こういう「ミスマッチ」は他にもある。
ベトナムの風景にベルベット・アンダーグラウンドを合わせた「夏至」、
沖縄の海と月にマイケル・ナイマンを合わせた「ナビィの恋」。
こんなちょっとした「ずらし」はとても洒脱な効果を生むと思う。

というわけで「花よりもなほ」はDVD待ちです(11月24日)。
こないだやっと「幻の光」を観たので、
劇場版是枝映画全制覇への道って感じだ。

今、他に観たいのは「クリムト」そして「薬指の標本」。
なんかアート系ですなワタクシ。
by shinobu_kaki | 2006-10-31 11:15 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(6)

ラストシーン

秋です。今朝は空気がさわやかですね。
さ、Youtubeで映画でも観ましょうか。

とはいえ全部は長いのでラストシーンだけを集めてみました。


「セブン」ラストシーン
絶望が降臨するラスト。ケビン・スペイシーはいまやすっかり有名人だ。
全編通して鬱々とした雨降り、ラストでからりと雨が晴れ、
何かが起こることを予感させる演出はお見事。



「トレインスポッティング」ラストシーン

当時は一世を風靡した。渋谷シネマライズでやってましたね。
僕が観たのはビデオ化されてからだけど、
かなりいろんな「風俗」に影響を与えたと思われる。
ユアン・マクレガーはこの頃が一番チャーミングだった。


「ニューシネマパラダイス」ラストシーン
今でも「あらゆる映画の中で一番好きなシーン」と言う人も多いこのラスト。
確かに奇跡的な映画だけど、観た当時ラストは個人的にはそれほど響かなかった。
それよりもディテールの部分、あのエンリオ・モリコーネの軽快な音楽とあわせて、
シチリアの広場、映写室、何気ないシーンの印象が消えずに残っている。


「ロッキー」ラストシーン
「ロッキー」は吹き替えで観たのだと思う。いわゆるテレビの映画でね。
子どもの頃の記憶として、テレビで何度かやる映画、
「酔拳」をはじめとするジャッキー・チェンの一連の作品や、
この「ロッキー」がそれにあたる。ちょっと昭和的というか。僕の中ではね。


「俺たちに明日はない」ラストシーン
いわゆる「古き良きアメリカン・ニューシネマ」。
僕の中では「明日に向かって撃て!」となんとなくセットになっている一本。
もともと事実をもとにしているからなのか、ラストのあっけなさが逆に凄い。


「キッズリターン」ラストシーン
金子賢ってある意味、この映画の役柄のままの人生歩んでいる気がするね。
北野映画の中ではそっけなさが薄いというか、ちゃんとサービスしている気がする。
オープニングタイトルの入り方なんか、映画映画した見せ方になってる。
スクーター事故からの復帰第一作がこれだった。



ざっとこんな感じで。
そうそう、映画そのものをまだ観ていない人はご注意。
あくまで観たことのあるものを「追鑑賞」する感じで。
ラストだけでは、何が何やらだし、
後でその映画を観ることがあったらもったいないですからね。
by shinobu_kaki | 2006-10-03 08:51 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)

リンダリンダリンダ

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今日のブランチというか、朝食を兼ねた昼ご飯。
食べた時間はほぼ昼なのだから、きっと昼ご飯でいいのだろう。
オムレツと、タラコのリングイネパスタと、バターロール。
これに昨夜の肉団子とキャベツ入りのクリーム煮、ホットコーヒー。
それぞれの手間はそれほどでなくとも、
品数が増えることでかなり充実した感じになるゴハンである。


昨日の夜はDVDで「リンダリンダリンダ」を観た。

(あらすじ「CINEMA TOPICS ONLINE」より)
高校生活最後の文化祭のステージに向けて、
オリジナル曲の練習を重ねてきたガールズバンド。
ところが本番まであと3日という時になってギターが指を骨折、
さらにボーカルまで抜けて、バンドは空中分解寸前となる。
残されたドラムの響子(前田亜季)、キーボード転じてギターの恵(香椎由宇)、
ベースの望(関根史織)はひょんなことからブルーハーツのコピーをやることに!
そして彼女たちがボーカルとして声をかけたのは、
なんと韓国からの留学生・ソン(ぺ・ドゥナ)?!

女子高生のバンド(音楽)もの、と言えば「スウィングガールズ」が浮かぶが、
この「リンダリンダリンダ」はまったく違うタイプの映画だ。あまり似ていない。
キャラクターの立ち方が限りなく漫画っぽい前者に比べて、
こちらはもっと自然で現実的。
でもそれだけに共感を呼ぶのだろうか、根強いファンが多いようだ。

学園祭の「そこそこな」にぎやかさ、生徒同士のぶっきらぼうなやりとり、
お菓子を買い込んでの深夜の練習、祭りの熱に浮かされるかのように起こる恋、
大人の説教の入り込む余地の無さ…どれもとてもナチュラルだ。
「ナチュラル」を分かりやすく言うと、「竹中直人の存在しない世界」ということね。

あと、ヒロインの一人である香椎由宇は、
映画「DEATH NOTE」のオリジナルヒロイン、詩織を演じた子だった。
凛々しいと言うか、なかなかすらりとした雰囲気で良い。

韓国人留学生・ソンさんを演じたのはぺ・ドゥナ。
カタコトの日本語のせいもあるが、ボケっぷりが可愛らしい。
当初は日本の歌なんて歌えないという感じだったが、
最後の演奏シーンではかなりパッチリなボーカルであった。
まあ、映画だから当然なんだけれども(笑)、
日本語が流暢でないことで、(「意味」ではなく)「歌」が際立つ感じで、
ブルーハーツにぴったりかもしれないと思わせるものもあった。

過剰ではない、抑えた演出は監督の好みによるものらしい。
カリカチュアされてポップな「スウィングガールズ」のほうが分かりやすいが、
「リンダリンダリンダ」はじわじわくる感じだ。
どちらも映画的クライマックスは演奏シーンなわけだが、
カメラワークや構成含め圧倒されるような「スウィングガールズ」、
リアルで等身大、ナチュラルな「リンダリンダリンダ」。そんな違いがある。
ラストシーンの演出を比べてみると面白いかもしれない。


「リンダリンダリンダ」クライマックス演奏シーン
こちらは「スウィングガールズ」クライマックス演奏シーン


「リンダリンダリンダ」の映画的クライマックスは演奏シーンと書いたが、
脚本的なクライマックスはそのもっと前(ちょっとネタバレになるけれども)、
香椎演じる恵が見る夢のシーン、ソンさんとのやりとりではないかと思う。
で、個人的にお気に入りのベストシーンは(ちょっとネタバレになるけれども)、
ソンさんの「無人の体育館、ひとりMC」の部分だ。
とても美しい、良いシーンだと思う。
by shinobu_kaki | 2006-10-01 12:47 | 人生は映画とともに | Trackback(4) | Comments(2)

映画は予告篇が面白い

勘違いしていた、らしい。

前にこのブログで、「映画は予告篇が面白い」という本のことを
すでに書いたとばかり思っていた。
しかし検索しても見つからない。やはり勘違いだったのだろう。

ま、いいや。

バカ・ザ・バッカという会社がある。
映画の予告篇を専門に手がけている制作集団だ。
冒頭に書いた本は、ここの社長である池ノ辺直子さんによるもので、
ユニークな社名の由来はずばり「バカばっかりの集団だから」。

映画館に入って、上映作品が始まる前の数十分間。
延々と続く予告篇に正直辟易したことも実は多々ある。
それでも時々、「あ、これ面白そう」と思わせる予告篇も存在する。

予告も映画だ。捉えようによっては一つの作品なのである。

そう思ったのは、昨夜ネットでこれを観たからだ。
(Youtubeの動画です。音が出るので注意)

「シャイニング予告編」

こうなるともう、ひとつの表現としてかなりカッコいい。


トーンはがらりと変わって、こんなのも。
「シャイニング予告編 コメディバージョン」

あと、コラージュが絶妙な
「パルプフィクションだかスターウォーズだか」


それにしてもYoutubeは凄いね。
予告編だけではなく、
例えば映画一本まるまる観られちゃったりもするんだから。
by shinobu_kaki | 2006-09-27 13:19 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(2)
※めっちゃネタバレです。ご注意!

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まずは一言。
 「狭かったです」

…は?
 「劇場が。渋谷の『アミューズCQN』で観て来たのですが、
 初めて行く映画館でした、小さなシネコンというか、
 こじんまりとしたシアターが3つ併設された映画館で、
 中でも『ゆれる』を上映したシアターはなんと60席だったのです、
 これではすぐに満席になるだろうと思いました」

これからはこういった形式の上映館が増えるでしょうけどね。
で、映画「ゆれる」はどうでしたか?

 「うーん、くろさんからの事前情報や、みかちのレビューなどを読むにつけ、
 これは身につまされるだろうと思って観たわけですけれども、
 やはり非常に身につまされました、映画を観た以上の感慨があった」

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やはり、兄弟のいらっしゃるシノブさんにとって、
兄弟もの作品というのはかなり響くものがある、と?

 「いえ、まあそれもそうですけど、…ちょっと整理しますが、
 この映画には大きな軸が2つあると思うのですが、
 ひとつはもちろん兄弟の対比ですよね、こちらがメインテーマです、
 もうひとつは田舎と東京という生活圏の対比、これの印象が強かった」

田舎の閉鎖的な空間に閉じ込められた兄、ということですか?
 「劇中にもはっきりと兄の口から『監獄のようだ』と語られていますけどね、
 田舎というのは、これは経験から言うのですけど、やはり恐ろしく閉鎖的です」

閉鎖的、というのをもう少し詳しく。
 「なんというか、新しいものや刺激が求められていないのです、
 日常はとにかく変わらずに過ぎて行くべきものであって、
 先の見えた安定というのが良しとされる土壌が強烈にある、
 これはつまり、退屈でつまらない未来が見えてしまうということで、
 未来に希望を持ちたい若者にとっては単純に堪え難いものです、
 単純に可能性、つまり人生の選択肢が限られすぎている」

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被害者となる幼なじみの女の子も、東京へ出たいと言うことを口にします。
 「いやあ、リアルな感情だと思いますよ、正常な感覚だと思いますけどね、
 もともと人間の脳というのは刺激を求めるように出来ているんです、
 そりゃあ色々考えてしまうと思いますよ、そんな暮らしに耐えるには、
 ある種の空虚さを身にまとうしかないのではないでしょうか、
 分かりやすく言うと『あきらめる』ということですけど、
 伊武雅刀演じる父親ですが、彼は見事に空虚で田舎の家長的な人でしたよ、
 何かあるとすぐに小さい権力を振りかざして怒鳴る、あれです」

キャストはどうでしたか。
 「何と言っても香川照之ですね、私は怖かったですよ」

怖かった?
 「あの兄は、主に前半でしたけれど、
 ちょっとしたモンスターに見えました、
 モンスターというか、笑顔の下で何を考えているのかわからなくて、
 普段制御している部分が時折爆発という形で顔を出すところが。
 ひたすら自分を殺して生きて来た人は怖いですよ、
 面会室でオダギリ演じる弟に対して突然キレるくだりがありますが、
 あのキレる理由とキレ方が非常にリアルで、とても良かった」

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マジメ一辺倒できた人間の怖さというか。
 「抑圧された人間は怖いものです、ストレスの恐ろしさは計り知れません、
 あと、この作品のすべての開始点、つまり吊り橋のシークエンスですが、
 あの女の子が兄の差しのべた手を拒絶しますね、
 確かにあの兄の動きは女性にとってキモいものがあったかもしれませんが、
 もともと彼女は兄に好意を寄せてはいなかった、
 田舎に迎合することを選んで生きている兄を拒絶した彼女は、
 兄だけでなく同じように田舎で埋もれようとしている自分を拒絶したのです、
 彼女の前に存在する2人の男性、すなわちあの早川兄弟は、
 残酷なほど鮮やかなコントラストとして彼女に映ったのだと思いますよ」

キム兄も熱演でした。
 「女性に対するアタックに関する尋問のくだりですが、
 辺見えみりとの件がありますから、
 彼のリアルな部分と重なっておかしかった、
 しかし検事に彼というのがなんともミスマッチで良かったのかもしれません、
 是枝映画『誰も知らない』にも彼はタクシーの運転手として出てきますが、
 あの時は『…マジで』とぼそっと話すくらいで長いセリフなどなかった、
 それが今回は検事ですらからね、長セリフもちゃんとある、
 異様な存在感がありましたね、良いのか悪いのか分かりませんが」

クライマックスはやはり、オダギリ演じる弟の証言でしょうか。
 「考えてみれば、すべて弟がコトの引金になっているんですね、
 たとえば吊り橋の事件に関しても、
 彼女を介しての兄の弟への嫉妬があったわけだし、
 この話において落とし前をつけるのは弟でなくてはなりません、
 そうでないと、映画を終わらせることができないのです」

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映画のキャッチコピーである、
「あの橋を渡るまでは兄弟でした」についてですが。

 言葉を素直に受け取るとすれば、
 『あの橋を渡ってしまってから私たちは兄弟と呼べる関係ではなくなりました』
 となるわけですが、嫉妬や裏切りにまみれて、
 法廷で争う最悪の関係になってしまったとしても、2人はやはり兄弟でした、
 だいたいあの光景を目撃してからずっと、
 弟は兄をかばおうと無言を貫いてきたわけですからね、
 それは兄を助けようというスタンスにほかなりません、
 もちろんそこには保身の感情もあったわけですけどね」

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弟であるオダギリの心の「ゆれ」が映画のキモ、だと。
 そして虚偽と真実との間のゆれ、でしょうか、
 あと、これは改めて思うのですが、
 法廷での最後の証言で、弟は兄を裏切った形になります、
 しかし兄は弟の秘密、女の子との事件前夜の事実を感づいていながら、 
 それについては何も言いません、兄は弟を当事者にすることなく、
 自分一人ですべてをかぶろうとしたフシがあります、
 ですから『兄はやはり兄だった』ということではないでしょうか、
 幼い日のフィルムに刻まれた、弟の手を引く兄、
 いくら大きくなって人生の華やかさにおいて差が生まれたとしても、
 どれだけ嫉妬や羨望などの醜い感情にさらされて、
 2人の仲がいびつなものになったとしても、
 『兄はやはり兄だった』ということが結論だったのかもしれないですね、
 兄というのは、有形無形に弟を守るというか、
 いつも兄がちょっとだけ損をしてあげるものなんですよ」

そういえばシノブさんも兄でしたね。
 「まあ、一応…という感じですが(笑)
 そういった意味では、兄失格かもしれないですね。
 良き兄であろうとも思いませんけど。
 兄弟はホント難しいですよ」

兄弟の付き合い方の秘訣ってあると思います?
 「ある程度ほっとくことですかね。…おそらく、ですが。
 でも、説得力はありませんね(笑)」


『ゆれる』
原案・脚本・監督:西川美和
出演:オダギリジョー/香川照之
伊武雅刀/新井浩文/真木よう子
木村祐一/ピエール瀧/田口トモロヲ/蟹江敬三
上映時間:119 分
製作年/国:2006/日本
配給:シネカノン
公式サイト:http://www.yureru.com
渋谷アミューズCQN、新宿武蔵野館ほか

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by shinobu_kaki | 2006-08-26 23:07 | 人生は映画とともに | Trackback(2) | Comments(6)

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