カテゴリ:人生は映画とともに( 56 )


なんだろうね、どういったらいいのか…ハリウッド的な、
言わば日本にもとても理解できる作り込み的な映画じゃなくて、
こういった、明らかに異文化な世界の色の映画を観る分には、
とても好感が持てるし、映像体験として非常に快適だ。
ざらざらした日光の感じや砂埃、うらぶれた娼婦街ですら美しく照らす映画。

60年代初頭、パリのユダヤ人街ブルー通り。
娼婦が立ち並ぶあまりお行儀の良くないストリートに生まれ育ったモモ。
母親の顔すら知らない13歳の少年は、笑うことすら忘れていた。
そんな街の一角に食料品屋を営むアラブ人のじいさん、イブラヒム。
モモの万引きを分かって見過ごしていたイブラヒムは、モモに言う。
「どうして笑わない?幸せだから笑うんじゃない、笑うから幸せになれるんだ」

恵比寿ガーデンプレイスで予告編を観て以来、
良作の香りぷんぷんで、とても気になっていた一本。
「TSUTAYA DISCAS」で借りて、やっと観ることができた。
映画を観た感想としては…別にそんな事は作中にうたわれていなかったのだが…
「人生は一度きりなのだから、目一杯笑い、楽しみ、自分の色を貫け」
そんなメッセージを受け取った気がした。
例えば主人公のガールフレンドの洋服のコーディネートひとつとっても、
生きることに対して発せられるポジティブなメッセージ。
そういった意味で、とても映画らしい映画だと思う。
僕に言わせれば映画というメディアの役割はただひとつ、
「生きることも悪くない」と観た人に思わせること、それだけだと思うからだ。

物語が動くのは、モモの父親が会社を解雇されたことで、
モモに置き手紙と幾ばくかのお金を置いて失踪するところからである。
モモは心を寄せるイブラヒムの養子になることを望み、イブラヒムも快諾する。
そして2人は車で、イブラヒムの故郷であるトルコを目指すのだ。
フランスからスイス、アルバニア、ギリシャ、そしてトルコ。
映画はここでロードムービーとなる。
終着のトルコで2人を待っていた結末とは。

トルコ人商人イブラヒムを演じるのはオマー・シャリフ。
「アラビアのロレンス」で映画史に不朽の名を残した名優である。
また彼のセリフが「オシムの言葉」並みに含蓄に溢れていて素晴らしいのだ。
さらにセリフのみならず、そのチャーミングな笑顔と第一級のたたずまい、
オマー・シャリフだけで一見の価値はある映画だと思う。
ところでタイトルの、「花たち」というのはやはり彼女たち?
「コーランの」じゃないとは思うけれども、「花たち」にあたるのはアレしかないよね。

この映画を家で、タンカレーのNO.10をロックで飲みながら観ていた。
TSUTAYA DISCASは借りたいものがその時借りられるわけではない、
というのがネックではあるが、やはりなかなか便利だね。
ところでパリには一度行ってみたいと思っている。
なんとなくだけれど、すごく気に入りそうな気がしているのだ。
by shinobu_kaki | 2006-08-13 22:50 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(0)

映画「デスノート」

こないだ久しぶりに映画を観にいったんだよ、
…うん、いつ以来かなあ。
とにかくずいぶん映画館に行ってなかった。
観たのは「デスノート」なんだけどね。渋谷で。
そうそう、やっぱり年齢層低かったよね。
少年ジャンプのマンガだしさ、もともと。
でも僕もね、コミックス全巻持ってるんだよ、こう見えても。
好きなんだよね。終わっちゃったけどさ。
うん、面白かったと思うよ。

全体的にはナカナカ良く出来てたと思う。
ちょっと絵(画)がテレビっぽいというか、
映画っていう感じじゃあなかったけどね。
そういうのってあるんだよ。
映画らしいサイズ、柄ってものが。
だから「映画を観た」っていうたっぷり感はなかったかな。
前編だけだったっていうのもあると思うけど。
え?そうそう、11月に後編がやるらしいよ。
スクリーンでこういうのってなんとなく慣れない。

Lの造形は十分じゃないかな。
ポスターで見たほどハマってる感じじゃないけれど、
雰囲気はけっこう出ていたと思う。
でも、食べるシーンってやっぱり難しいね。
いつも甘いものを食べてるってのがLの個性なんだけど、
人がものを食べるシーンって微妙というか、
“食べる”ってもともとそんなキレイなものじゃないじゃない?
そこをいかに覆い隠すかがいわば食事の文化なわけで。
でもこれは実写である以上しょうがない部分。

藤原竜也の演技、キャラ作りは悪くないと思ったよ。
前に「古畑任三郎ファイナル」の第一話で、
まったく同じ役作り
をしているわけだしね(笑)
アレ見て「デスノート」のことを思ったもの、やっぱり。
でもしゃべり方が舞台くさいというか、
なんか吐息混じりに話す感じが無意味に色っぽいような。
あれ、どうなんだろうね?
「芝居がかって見える」のをどう思うかだけど。
まあでも、今の日本で夜神ライトの役をやるとしたら
彼しかいないでしょう。
興行的にもメジャーな人じゃないといけないし、
一定以上の演技力がないといけないし、ルックスも良くないとだし、
そう思うとキャスティングはもう彼しかいない。

CGのリュークに関しては賛否両論あるようだけど、
あれだけ出来てれば全然OKじゃないかと思うよ。
だって、布袋寅泰にコスプレさせるわけにもいかないじゃないか!!

ストーリーは原作をもとにしたオリジナルな展開で、
これはなかなか良かったよね。ライトの彼女とか。そうそう。
「デスノート」の内容・ルールをよく理解していないとできない話だし、
オリジナルキャラの設定も含めて、
これは評価すべきとこじゃないかと思ったけどね。

あと、松田の俳優の人。そう、秀逸。
大勢の警察の中で、「あ、コノ人が松田役だ!」とすぐ分かったものね。
三国志の張飛並みに分かりやすかった。素晴らしい。

それにしても最近の映画は、マンガを原作にしたのが多いじゃない?
いいんだか悪いんだかな風潮だよね。
by shinobu_kaki | 2006-07-27 11:35 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(2)
中上健次の小説の作中にも登場してくる、
ここのところにわかに気になっていた「蠅の王」。
有名なのはもちろんウィリアム・ゴールディングの小説なのだが、
TSUTAYA DISCASで映画のほうを借りてみた。
監督ハリーフック。1990年の作品。

陸軍学校の生徒達を乗せた飛行機が太平洋上に墜落した。
海に投げ出された24人の子供達はゴムボートでなんとか島にたどり着く。
しかしそこは無人の孤島、救助される望みはない。
リーダー・ラルフのもと、少年達は協力して火を起こしたり、
木の実を採ったりして生き延びるためにひとつになって行動する。
しかしそれも初めだけだった。
ある時、島に野豚がいることを発見した少年達の何人かは、
ジャックを頭とする狩猟隊として木を削った手製の槍を持つようになる。
武器を手にしたことでその心に攻撃性が芽生えたかのように、
彼らはどこかの原住民のようなペインティングを顔に施し、
秩序派であるラルフのもとから独立しやがて敵対するようになっていく。
ジャック達は狩猟で得た豚の肉を餌に、ラルフのもとにいた少年達を引き込む。
移ろいやすい意志しか持たない少年達はまるで集合的自意識のようだ。
徐々に膨れ上がったジャックの一派はたき火を囲んで一種の興奮状態に陥る。
そこで悲劇が起こる。それはあってはならないことだった。
しかし秩序という名の人間性をもはや失いつつあったジャック達は、
すでに恐ろしい精神領域へと足を踏み込んでいた…。

よく言われるように、「十五少年漂流記」のシチュエーションと、
「バトルロワイヤル」の狂気を併せ持った一作。
ウィリアム・ゴールディングはノーベル文学賞を受賞している大作家だ。
タイトルの「蠅の王」とは悪魔「ベルゼブブ」のこと。
ジャック達が野ブタの首を切り取り掲げ、
彼らが「怪物」と呼んだ島の闇に存在する恐怖の幻想に捧げた、
そのブタの首にはびっしりと蠅がたかり、
少年達はそれを「蠅の王」と呼んだ…と小説にはあるらしいが、
映画にはその名前はまったく登場しない(小説は未読である)。
ゆえに映画を観ただけでは「蠅の王」が何を意味するかがわからない。
だが「閉鎖された空間において、人が人間性を失う過程」というモチーフの、
これはひとつの定型・王道である。そこにこの作品の価値がある。

悲劇は続き、ラルフは孤立してしまった。
そして少年達は最後にどうなってしまうのか…?
それは本作をご覧いただきたい。
エグい描写もある。その手のものが苦手な方は注意だ。


話変わるけど、ワールドカップが始まりましたね。
いまのところ見たのはイングランド×パラグアイ、
オランダ×セルビア・モンテネグロの2戦。
イングランドもオランダも優勝を狙うチーム、慎重な滑り出し。
イングランド。ベッカムは貫禄が出たね。ルーニーが早く見たいな。
センターフォワードのクラウチ、2メートルの身長でやけに細いと思ったら、
体重がベッカムより少ない69kg!折れないか心配です。
オランダ、伝統的なスピードウイング・ロッベンがやはりいい。
ダイジェストで見たきりだが、コートジボワールのドログバ、
強いし速いし上手い驚異的な運動能力。
コートジボワールは前回のセネガルに続いてアフリカ旋風を起こすか。
アーセナルを率いる名将、アーセン・ベンゲルによると、
今回の優勝候補はブラジル、イングランド、そしてフランスだそうですが。

明日の夜はいよいよ日本の登場、相手はオーストラリア。
今の日本はいまいち読めない。相手との相性で強豪にも弱小にもなる。
博打打ち・ヒディングの策にハマってあえなく沈むのか、
それとも速いパス回しで圧倒するのか。どちらもあると思っている。
一つ言えるのは、明日は勝たねばならない、それだけだ。
対クロアチア、対ブラジル…かなわない気もするがいける気もする、
これはまったくわからない。ホントにわからない。もう観るしかない。
by shinobu_kaki | 2006-06-12 01:14 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(8)

ないね!

しかし「TSUTAYA DISCAS」は便利だね。
オンラインで「借りたいリスト」を登録すれば、
次々DVDないしCDを送りつけてくれる。
近くにレンタルビデオショップがない不便さもこれで払拭である。
ちなみにレンタルビデオショップは、
DVD隆盛の今日においてもレンタル「ビデオ」ショップである。
ちょっとおかしい感じだが、「レコード業界」みたいなものか。
いまやレコードを聴くのはアンティーク収集家のみだ。

久しぶりに三谷幸喜脚本の「12人の優しい日本人」を観た。
カタルシスのある複雑に入り組んだ脚本になる作品の常として、
2回目の鑑賞は1回目ほどの感動とサプライズがない。
しかし「12人の優しい日本人」はそれでも十分に面白い。

元ネタとなった「12人の怒れる男」に劣らず、
もはやあまりにも有名な作品なので紹介は割愛するが、
この作品の醍醐味は入れ替わる人間の心理と怒涛のダイアローグにある。
つまり会話の妙味、ということだ。
その中でも、豊川悦司演じる陪審員の鮮やかさは秀逸だ。
競馬における差し馬のごとく後半にわかに存在感を放ち始め、
混乱し弛緩していた場の議題を収束する役割を演じる。
さらにはそれだけではなくて、ダメダメかと思われていた他の陪審員を、
終盤見事に「生かす」のである。導くのだ。
脚本が見事というほかはない。

このエントリのタイトルはそんな豊川が終盤放つ一言だ。
物語の「使者」として現れる豊川が、
確信に満ちた表情で「ないね!」と言うその顔には、
本当の意味での爽やかさがある。
いわゆる「主役」と呼べるキャストが存在しないこの作品において、
最も印象に残ったのはこの豊川の表情であった。
それは、観る者をなぜだか元気にしてしまう類のそれなのである。
by shinobu_kaki | 2006-06-08 12:08 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(10)
世界記録の認定本として名高い「ギネスブック」を発行しているのは
黒ビールで有名な「ギネスビール」のギネス社だという話を聞くと、
レストランガイドの「ミシュラン」がタイヤ会社の発行だというのを思い出す。
世界記録とビール、三ツ星とタイヤ、それぞれの乖離が激しくて、
両者がいまいち繋がらない、という点において似ている。

それはそうと、ギネスブックに俳優のトム・ハンクスが登録されるそうだ。
もっともヒットを連発した映画俳優、ということなのだそうだが、
実に興行収入1億ドルの大台を突破した作品が14作品もあるのである。
ここまでの人はいなかった、というわけだ。確かにこれは凄い。

トム・ハンクスは善良で温和、実直なイメージで「アメリカの良心」と呼ばれる。
ちなみにトム・クルーズは「アメリカの息子」と呼ばれていたね。
2人ともファーストネームが同じ「トム」なのは象徴的で面白い。

スクリーンに生きるアクターはスクリーンにおいて人間を計られる。
つまりイメージ通り、トム・ハンクスは「良い人」の役柄が圧倒的に多い。
極めつけは善良というより白痴的にピュアな「傍観者」を演じた
「フォレスト・ガンプ一期一会」のフォレスト・ガンプだろうが、
まあとにかく悪役の似合わない人ではある。
ちなみに週刊文春の「顔面相似形」では「白菜に似ている」と言われた。
シルエットを見れば確かに八百屋に並んでいそうな気もする。


トム・ハンクスの主なフィルモグラフィ。

 ビッグ(1988)
 ターナー&フーチ/すてきな相棒(1989)
 プリティ・リーグ(1992)
 めぐり逢えたら(1993)
 フィラデルフィア(1993)
 フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)
 トイ・ストーリー(1995)※声の出演
 アポロ13(1995)
 ユー・ガット・メール(1998)
 プライベート・ライアン(1998)
 グリーンマイル(1999)
 トイ・ストーリー2(1999)
 キャスト・アウェイ(2000)
 マイ・ビッグ・ファット・ウェディング(2002)
 キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)
 ロード・トゥ・パーディション(2002)
 ターミナル(2004)
 ポーラー・エクスプレス(2004)※声の出演
 ダ・ヴィンチ・コード(2006)


このうち、プライベート・ライアンからキャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンまで、
7年連続で1億ドルを突破した記録がギネスには載るのだそうだ。

古いファンの中には、彼の最高作は「ビッグ」だと主張する声が多い。
僕は「ビッグ」を観ていないのでわからない。
トム・ハンクスを僕が初めて観たのは「プリティ・リーグ」じゃなかったかな?
彼のキャラクターからすると、ちょっとあれは異質な役柄ではあった。
素行の悪い野球の監督、というアウトローな役だったからね。
「プリティ・リーグ」は今思えばジーナ・デイビスやマドンナも出ていて、
(当然主題歌はマドンナである)、不思議と豪華な映画ではあった。

まるで国(というかハリウッド)を代表するかのような大娯楽作においては、
「ここはやっぱり格から言っても…」という感じで、
担ぎ上げられる気がする「アメリカの良心」トム・ハンクス。
日本人でこれにあたる人って誰になるんだろうと思うが、
一番良く言われるのは役所公司である。
確かに役所公司はよく使われている。
なぜだろうか?

もちろん確かな演技力が大事だが、
共通するのは「不思議な無個性さ」だ。
それはトム・ハンクスも一緒である。
実は「普通っぽさ」が一番強いのかもしれない。
by shinobu_kaki | 2006-05-18 11:57 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(2)
晴れた日曜の昼にさとなおさんとこで見かけた、
クロード・ルルーシュ監督のたった9分間の映画「ランデブー」。
F1レーサーにパリの公道をアクセル全開で走らせるという内容を見れば、
撮影後に監督が逮捕されたというエピソードもむべなるかなである。

「ランデブー」

詳しい考察はさとなおさんとこを見ていただくとして、
これを見てあらためて思うのは、
やはり映画監督という人種のエキセントリックさである。
社会的ルールから外れた言わば「犯罪者スピリッツ」のようなものだ。

「映画はテクニック」とよく言われるが、
テクニック以前にこういったスピリッツを持つ者が、
すなわち映画監督と言われる人種なのかもしれない。
by shinobu_kaki | 2006-04-30 14:04 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)

プレゼンターというか、受賞者・受賞作を読み上げる人、
これはいつもハリウッドスターがその役を担う。
今朝のテレビでジャック・ニコルソンを見た。
なんてカッコいいんだろう、と思った。声もいいしね。
テレビで一瞬見ただけで、その圧倒的オーラが伝わる。
これが本物のスターってやつだ。

閑話休題。第78回アカデミー賞。
主だったところを順に追っていってみましょう。


作品賞★「Crash/クラッシュ」

「ブロークバック・マウンテン」が本命という空気があったが、
やはり「アジア人が撮ったカウボーイの同性愛映画」という、
二重三重に設置されたるハードルをすべて越えることは難しかったか。
女の子が撃たれる衝撃的なシーンが繰り返しテレビで流れています。
作り物とわかっていても、ああいうのを何度も見るのはなかなかしんどい。


主演男優賞★フィリップ シーモア・ホフマン『Capote/カポーティ』

38歳だそうで、もっと年上かと思っていた。これは褒め言葉。
もともと評価の高い人ではあったよね。個人的には「マグノリア」が印象的。
高校時代はレスリングの選手で、かなり強かったらしい。
そう言われるとなんだかすごく「レスリング顔」に見えてくる。
そういうのってあるんですよ。「なんかバレー部っぽい」とか思って聞いてみると、
ほんとに学生時代バレー部だったという女の子とかね。


主演女優賞★リース・ウィザースプーン
 『Walk the Line/ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』

ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアンに続く「ラブコメの女王」だそうです。
ちなみに今回は逃したけれど、ノミネートのジュディ・デンチ。
「恋に落ちたシェイクスピア」のエリザベス女王役が良かった。


助演男優賞★ジョージ・クルーニー『Syriana/シリアナ』


「オーシャンズ11&12」等で有名なジョージ・クルーニー。
彼のフィルモグラフィを見るとなかなか豊富ですが、
個人的に一番印象に残っているのはロバート・ロドリゲスの
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」だったりする。ごめんね、ジョージ。


監督賞★アン・リー『Brokeback Mountain/ブロークバック・マウンテン』


「監督賞」という賞の存在意義がよくわからない。
作品が評価されたら「作品賞」なわけだよね?
監督「のみ」の何を評価するの?演出?
それは作品賞とどうやって区別されているの?
作品賞がトータルなら、監督賞は一部?どうも謎なんですが。
「映画を撮る」ことが監督の至上命題なわけだから、
それは作品と切り離して評価できるものなのかなあ。
脚本賞はまだわかるんですけどね。


余談。そういえば某所で、
「アカデミー賞史上、最高作品と最低作品は?」みたいな問いがあって、
いろいろな人がいろいろな作品を挙げていたけれども、
(最高は「アマデウス」とか「カッコーの巣の上で」とか…)、
最低は「タイタニック」という声が多かった気がする。
面白いことに、人は絵作りの圧倒的技術ではなく、脚本、
つまりそこに提示された息づく人間の機微でもって映画を記憶するのである。

結局どんな作品でも、映画というものは、
「人間」について描かれているものだということなのだろう。


あ、本日34歳になりました。
「34」という数字はなぜか好きなので、
意味もなく嬉しかったり。
by shinobu_kaki | 2006-03-07 10:59 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(20)

覇王別姫

DVD「覇王別姫」ジンを飲みながら6回目?か?
何度観ても文革の、ラスト近くの炎の前の糾弾のシーンは目を奪われるね。
主演3人(いや、2人か)のもっとも醜い部分が大衆の前で露になり、
直後の悲劇につながる。人が狂う瞬間だ。

けっこう長い映画を繰り返し観るくせがある。
アラビアのロレンスだって3回は観ている。へっちゃらである。

「大王様、早くその刀を私に…」
「だめだ、お前に自刃はさせぬ」
「いえ、刀を…」

レスリー・チャンの最後を思うと、
このラスト・オブ・ラストシーン、
なんというか、まともには観れない映画である。
by shinobu_kaki | 2006-02-18 23:41 | 人生は映画とともに | Trackback(1) | Comments(4)
2ch一般映画板より、
タイトルだけ聞いて、内容を勘違いしていた映画」だそうです。
面白かったので、抜粋。


「チャイルドプレイ」
→AVかと思った。

「デッドマンウォーキング」
→ホラー映画かと思ってた。

「スウィートホーム」
→なんかホームドラマ風ラブストーリーみたいなのかと思った。

「フェイス/オフ」
→熱血アイスホッケー映画だと思っていた。

「グッドウィルハンティング」
→アドベンチャー物かと・・・

「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」
→女王様に犬のように扱われるM男の話かと。

「ジョー・ブラックをよろしく」
→選挙の奮闘記映画かと思ってた。

「Mr.&Mrs. スミス」
→男と女の人格を持ち合わせた人の話だと・・・

「いま、会いにゆきます」
→ホラー映画だと思ってた…。


こういうのっていろいろありそうですね。
by shinobu_kaki | 2006-01-21 14:17 | 人生は映画とともに | Trackback | Comments(0)

WATARIDORIの見た風景。

いやーすごいね。
今さらですが、観ました「WATARIDORI」。
とにかく感想としては、どーやって撮ったの!おせーて!って感じ。
鳥にカメラをつけて撮ったとかいろいろ言われているけど、
そうだとしても、映像素晴らしすぎ。

主役は鳥たち、と言いたいところだけれど、
この映画の見所は間違いなく、鳥の目で見た地球そのものだろう。
とにかくカメラが凄すぎる。
アメリカのモニュメントバレー、シベリアの氷土、
南米アマゾン河の濁流、北極の氷河、アフリカの砂漠たちが、
おびただしい数の鳥たちと共に迫ってくる。
見とれること請け合いである。

映画的な起承転結は皆無で、映画としてはフラットで退屈なのだが、
とにかく映像が素晴らしいのだった。こういう映画もある。

タイトルは忘れたが、二十代の初めの頃、
よく行っていたニコタマの飲み屋で知り合いに「こういう映画がある」と教えてもらった。
それは、世界のランドスケープをはじめとする得難い映像で構成されたもので、
たとえばアフリカの部族の祈りの光景だとか、そういうもので出来た映画だった。
もちろんセリフはない。僕は、銀座の小さな映画館に観に行った記憶がある。
感触としては「映画」というよりも、何か別のもののような感じだった。
純粋に、映像としてストライキングなのである。

話はぜんぜん変わるけど、アキタコマチの新米って食べたことある?
田舎から送ってきたんだけどさ、凄いつやつやで、やーらかくて美味しいのよ。
まだちょっとあるから、食べたい人はどうぞ家へ。
おかずなしでも食べられる、おおげさでなしにそんな感じ。

秋は食欲ですな。
by shinobu_kaki | 2005-10-12 23:42 | 人生は映画とともに | Trackback(2) | Comments(6)

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by Shinobu_kaki
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