カテゴリ:ダイアローグ・アワー( 11 )

当人であるS君がここを読んでくれていることがわかったので、
あえて再録。
2007年9月の記事である。

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「ジブリの映画の中で何が一番ッスか?」
会社での他愛もない会話のひとコマ。
ジブリ映画ねえ。

「やっぱり『カリオストロの城』とかになるんじゃないの?」と僕。
「それは確かに宮崎駿だけど、ジブリじゃないッスよ」と同僚。
「なんかさ、駿で『カリオストロの城』がいいって言うのって、
スピルバーグ映画で『激突』がナンバーワンって言うのと似てんね」
「そうッスね」
「なんだろうね、『ナウシカ』とかになるのかな、一つっていうと」
「ジブンにとってはダントツでコレ、っていうのがあるンスよ。
この一本っていうのが」
「へえ、なんだろ」
「当ててみてくださいッス」
「わかった、『カリオストロの城』」
「それはもういいッス」
「なーんだろ…多分『もののけ姫』とかじゃないんだろうけど」
「うん、それは違いますね。『もののけ姫』じゃない」
「『ラピュタ』?」
「違うッス」
「そうか、わかった『紅の豚』!」
「そうじゃないッス」
「『千と千尋』?『魔女の宅急便』?」
「違うッス」
「…あ、意表をついて『トトロ』か」
「なかなか出てこないッスね。難しいッスか?」
「えー、う〜ん、わからない…観ていないやつかもしれない」
「ああ、もしかしたら観ていないかもしれないッスね」
「観てないと多分出ないよなあ…『平成狸合戦ぽんぽこ』じゃないよね?」
「違うッス」

結局、彼がダントツで好きなジブリ映画というのは、
『耳をすませば』であった。
僕はこの映画を観ていない。
でも、彼の他にもこれが好きだという人はいた。
他にも見たい映画は溜まっているのだが
(周防正行の「それでも僕はやってない」とかね)、
週末にちょっと観てみてもいいなあ。

「『耳をすませば』もうナンバーワンッスよ。抜群ッス。
『カントリー・ロード』ッスよ」
「柳葉敏郎と今井美樹のやつだっけか?」
「違うッス」

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ちなみにもう2年半も経っているので、
さすがに「耳をすませば」は観ました。3回くらい。
オリビア・ニュートン=ジョンの歌うオープニングが特に好きだ。

すぐ下の記事の写真の、バックに写る風景が味わい深いですね。
by shinobu_kaki | 2009-12-26 22:19 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(2)

「ほら、あの人。何だっけ。名前出てこない」
「誰?」
「坊主の。目、細くて。ちょっとデカくて」
「坊主でデカい?
 怪僧ラスプーチン?」
「ちがう、もっと若い。そして死んでない」
「いやラスプーチンは、かつて殺しても死なないと言われて…」
「そうではなくて、いま生きてる。プレーしてる」
「プレー?何してる人?」
「あ、サッカー選手」
「それを早く言いなさいよ」
「でも名前が出てこない。のどち○このあたりまで出てるのに」
「その伏せ字はやめろよ!」
「じゃあ、のどちん…」
「ごめん。伏せないのもやめよう」
「ほら、あの人、知らない?」
「知らないよ!ヒントくれよ」
「なんか、あの、不動産ていうか、ゼネコンぽい名前の」
「不動産?ゼネコン?三井?住友?」
「財閥系じゃなくて」
「財閥系じゃないのか」
「じゃない。あと、海外でやってる」
「中村?」
「いや、俊輔じゃない」
「清水?竹中?」
「つうか、そんな選手はいないだろうがよ!」
「突然伊坂幸太郎風にキレんなよ!」
「ああ、もう気持ち悪い。誰だっけー」
「ゼネコン…長谷工…、あ、長谷部!これだろ!ドイツでやってる」
「長谷部…長谷部…、いや違うなあ」
「うーん、あとは藤和不動産とか…あ、テイ・トウワ?」
「非常に懐かしいな。でも違う」
「えー。もう、わかんなくなっちゃったよ」
「ブー。時間切れ。正解は森本でした」
「知ってたのかよ!」

というわけでイタリアはセリエA、カターニャの森本が、
あのローマを相手に2得点の大活躍だそうです。
これって凄いことなのでは?


カターニャ×ASローマ-Youtube


上のリンクのYoutubeで見たけど、
なかなか日本に少ないアニマル・タイプのFWとして、
結構いいんじゃないでしょうか。

ぜひ代表に呼んでくれ!!
(岡田監督は嫌いなタイプっぽいけど)
by shinobu_kaki | 2008-12-22 19:26 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(0)

テネシー・ワルツ

「テネシー・ワルツだよ」

「なんだって?」

「テネシー・ワルツという歌があるだろう、アメリカの古い曲だよ、
この歌が実に不思議なんだ」

「どこがどう不思議なんだ?」

「この曲は、『恋人とテネシー・ワルツを踊っていたら、
旧友が来たので、彼氏を紹介したら、
その友達にダーリンを盗られてしまった』という歌なんだが、
問題は、『テネシー・ワルツ』という曲が存在しないということなんだ」

「存在しない?」

「『テネシー・ワルツ』は架空の曲なんだよ」

「架空?おかしいじゃないか、
今話しているのは『テネシー・ワルツ』という曲のことだろう?
実際にあるから我々はそれについて話しているんじゃないのか?」

「いいか、ちょっとややこしいが、この『テネシー・ワルツ』という曲は、
『テネシー・ワルツという曲を聞いていた情景』のことを歌ったものだ、
『あの時聞こえていたのは麗しのテネシー・ワルツ』とね、
つまりこのアメリカンポップスは、『テネシー・ワルツ』という曲が
存在する世界のことを歌った歌だと言えるのだが、しかし、
この曲の中で出てくる『テネシー・ワルツ』という曲はどこにも存在しないんだ」

「入れ子構造になっているというわけか?」

「そういうことだよ、これは面白いと思ったね」

「もし、この曲で歌われている『テネシー・ワルツ』がこの曲自身のことだったら…」

「永遠に続く合わせ鏡さ、無限ループだ」

「終わらないマトリョーシカみたいなもんか」

「話し変わるけど『フランスベッド』という社名の由来を知ってるか?」

「いや、知らない」

「フランスベッドはフランスとはまったく関係がないそうなんだ」

「なんだって?」

「もとは株式会社双葉製作所と言ったんだが、
新社名を社内で公募をしたら『フランスベッド』になった。
だからここでいう『フランス』は素敵なものとしての記号くらいの意味なんだろう」

「かつての日本でなんでも『文化』ってつけてたみたいなもんか」

「文化包丁、文化住宅、文化鍋、ここでの『文化』は『新しい』くらいの意味だしな」

「時代を感じる言葉ってやつだな」

「浅草・神谷バーの『電気ブラン』の『電気』も同じようなことらしい。
ハイカラなもの、というぐらいの意味の『電気』なんだ」

「じゃあ『ブラン』は?」

「ブランデーさ」

「電気ブランか…なつかしいね、何度か行ったよな」

「神谷バーって不思議な趣があるよね」

「入り口で食券を買うんだよな、
昼から帽子かぶったみたいなおっちゃんが顔を赤らめててさ」

「ちょっと、これから行ってみる?」

「あ、いいね、じゃあ日の出桟橋から船に乗って…」


YOUTUBE Patti Page-Tennesse Waltz
by shinobu_kaki | 2008-04-27 10:11 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(0)

一番いいジブリ映画。

「ジブリの映画の中で何が一番ッスか?」
会社での他愛もない会話のひとコマ。
ジブリ映画ねえ。

「やっぱり『カリオストロの城』とかになるんじゃないの?」と僕。
「それは確かに宮崎駿だけど、ジブリじゃないッスよ」と同僚。
「なんかさ、駿で『カリオストロの城』がいいって言うのって、
スピルバーグ映画で『激突』がナンバーワンって言うのと似てんね」
「そうッスね」
「なんだろうね、『ナウシカ』とかになるのかな、一つっていうと」
「ジブンにとってはダントツでコレ、っていうのがあるンスよ。
この一本っていうのが」
「へえ、なんだろ」
「当ててみてくださいッス」
「わかった、『カリオストロの城』」
「それはもういいッス」
「なーんだろ…多分『もののけ姫』とかじゃないんだろうけど」
「うん、それは違いますね。『もののけ姫』じゃない」
「『ラピュタ』?」
「違うッス」
「そうか、わかった『紅の豚』!」
「そうじゃないッス」
「『千と千尋』?『魔女の宅急便』?」
「違うッス」
「…あ、意表をついて『トトロ』か」
「なかなか出てこないッスね。難しいッスか?」
「えー、う〜ん、わからない…観ていないやつかもしれない」
「ああ、もしかしたら観ていないかもしれないッスね」
「観てないと多分出ないよなあ…『平成狸合戦ぽんぽこ』じゃないよね?」
「違うッス」

結局、彼がダントツで好きなジブリ映画というのは、
『耳をすませば』であった。
僕はこの映画を観ていない。
でも、彼の他にもこれが好きだという人はいた。
他にも見たい映画は溜まっているのだが
(周防正行の「それでも僕はやってない」とかね)、
週末にちょっと観てみてもいいなあ。

「『耳をすませば』もうナンバーワンッスよ。抜群ッス。
『カントリー・ロード』ッスよ」
「柳葉敏郎と今井美樹のやつだっけか?」
「違うッス」

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by shinobu_kaki | 2007-09-14 17:24 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(12)
A「ブラジル人って何が違うのかね?」

B「何の話?」

A「ワールドカップで負けたじゃん、4-1で。1点は取ったけど、あとはボコスカだったよねえ。なんであいつらあんな上手いの?上手くて強いの?」

B「知らない…。体の大きさとかそんな違わないのにね」

A「だからさ、体のサイズは関係ないんだよきっと。もっとこう…なんか細胞の密度というか」

B「細胞の問題なのかなあ。しかしそうすると、話は暗いね。解決のしようがないよ。日本人はブラジル人になるしかない、ということになる」

A「ブラジル人になっちゃったらもう日本人じゃないものなあ」

B「ものすごい当たり前のことを言ったね、今」

A「あれかね、ブラジルなんてのはメスティーソ(白人+インディオ)とかムラート(白人+黒人)だとかサンボ(黒人+インディオ)だとかの混血の国だからさ、もちろん混血はどんどん進むから、メスティーソとムラートの混血だとかそのまた混血だとかになっちゃうと、ほとんど何がなんだか分からなくなるわけだけど。で、やっぱ異種交配というかまぜこぜになると進化するって話があるでしょう」

B「ハイブリッドのほうがたくましく強くなるってのはあるのかもね。ただ、そっちの方向でも話が終わっちゃうんだよなあ」

A「三都主がいるじゃない。彼もブラジルだよね。細胞とか言い始めたら彼だって凄いことになるんじゃん。でも、やっぱり同一フィールドでセレソン(ブラジル代表)と見比べると圧倒的に見劣りするよね」

B「ブラジル代表なんてもうただの人間じゃないからね、ものすごいことだから。昔の日本でかなり突出していたあのラモス瑠偉だってさすがにセレソンには入れない。ブラジルのサッカー人口ってすごいし、何もできなくてもサッカーで身を立てれば英雄っていう土壌が出来てる。ブラジリアン・ドリームなわけでしょ。そこを通過して頂点に君臨するプライドとか競争の激しさっていうのは想像を絶するものがある。『裾野の広いピラミッドは高くなる』だよ、世界における日本の柔道もそうだけど」

A「柔道って言えばオランダが強いじゃない。オランダってなんでサッカー強いの?九州ぐらいの広さだし、人口だっておよそ1600万人だから大したことないよねえ」

B「オランダは育成システムが凄いんだよ。あと哲学。小さい集積回路的な国だから、ひとつのパワーから、昔の日本のような強力なブレイクスルーが起こる可能性があるんじゃないかな」

A「そうなの?」

B「いや、知らない。適当」

A「何それ」

B「そういえば、ブラジルとオランダは格闘技が強いっていう共通項があるね。代表は引退しちゃったけど、トラップの技術が史上最高とも言われるオランダのベルカンプ、空手着とか着せても似合いそうだ」

A「ベルカンプはちょっとドルフ・ラングレンってとこあるからね」

B「でも、並べてみると全然似てないんだよな」

A「ベルカンプって飛行機乗れないっていうじゃない。オランダ人の彼が、所属クラブのアーセナルがあるイングランドにどうやって渡ったのかな?」

B「泳いだんじゃない?」

A「ドーバー海峡を?」

B「そう」

A「まさか…」
by shinobu_kaki | 2006-06-23 19:00 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(0)

ワールドカップ2006

「あー、まあまあ、タカシ、となり座れ」
「オレはキヨシだよ」
「お前も大きくなったから酒ぐらい大丈夫だろう」
「まだ小5だよ」
「んー、ビールでいいか?」
「ビールは苦くて嫌いだ、コーラでいいよ」
「冷えてないぞ、あまり」
「で、なんだ?」
「ん?」
「何の話をするために呼び出したのかって聞いてんの」
「あ、それそれ、あのな、もうすぐ6月だろ」
「今5月だからすぐだな、なんかもう梅雨どきみたいな湿気だけどな」
「実はよ、手にいれた」
「何をだよ、年寄りがもったいぶるとなんだか死期を告白されるんじゃないかって思ってキモいんだからよ」
「実はワールドカップのチケットを手に入れた」
「ほんとかよ、すげえじゃん」
「もちろん日本戦で、現地への旅費も込みだ、町内会での扱いが2枚だけの分を2枚ともゲットだ、日本の予選リーグ第2戦、えーと相手はクロアチアだな」
「どうやったんだよ」
「まあ、年金のへそくりとか、コネクションとか、あとはむにゃむにゃむにゃ」
「むにゃむにゃって何だよ」
「だからむにゃむにゃだよ」
「まあいいや、それでそのチケットどうすんだよ、くれるのか?」
「ただではやらん」
「なんだよ、可愛い孫にプレゼントとかねえのかよ」
「全然ないね」
「だいたいじいさんが行こうったって海外までもたねえよ」
「不謹慎なこというな、平気だよ、12時間くらいのフライトはよ」
「だってじいさん零戦しか乗ったことないだろ?」
「ばか、そこまで齢じゃない、旅客機ぐらいあるぞ」
「ワールドカップか…欲しいな、学校の友達にも自慢できるしな」
「チケットは2枚しかない、1枚はとうぜんわしだ、実はお前の親父のヒロシも欲しがっとる」
「親父はツヨシだよ!」
「でな、ヒデキな」
「キヨシだつってんだろ!」
「考えたが、お前にゆずってやろうと思ってる」
「ほんとかよ、おじいちゃん大好き」
「調子のいいやつめ、だがな、ただではやらん」
「なんだよ、取引かよ」
「いくつかある…まず」
「まず、なんだ?」
「死んだ婆さんに会わせてくれ」
「無茶言うなよ」
「今のは冗談だ」
「当たり前だよ、一瞬怖かったぞマジで、だけど世の中のじいさんってつれあいのこと“ばあさん”って呼ぶのな、父さんも“母さん”って呼ぶだろ、あれなんでだろうな、名前で呼べばいいのにさ、いつから変わるんだろうな」
「しゃべれない赤ちゃんに大人が赤ちゃん言葉で話しかけるのも謎だな」
「それよかもっと現実的な条件を出してくれよ頼むから」
「そうだなあ」
「言っとくけど、小学生に金の相談は無理だぞ」
「じゃあ、向こう2週間毎日マッサージってのはどうだ?」
「いいな、チケットのためならそれくらい軽いよ」
「…を、1日6時間」
「ジイさん死んじまうよ逆に」
「まあ、これも嘘だ」
「当然だよ」
「でも、うーん、引っ張ってもあれだからな」
「うん?」
「実はわしと行くもう一人は決まっとる」
「ひでえじゃねえかよ、誰だよもう一人は」
「ガールフレンドのな、トメさんと行くことになったんだ」
「婆さんとはいえずいぶんアナクロな名前のガールフレンドだな」
「ホテルの部屋だけどな、一緒の部屋にしたいんだが、どう思う、サプライズで黙ってツイン予約したらトメさん怒るかな」
「小学5年生に聞くなよそういうことをよ」
「楽しみじゃのう、ワインが美味い国だからな、夜はワインを飲んでな」
「年の割りにハイカラなジジイだな、まあワインもいいけどね、飲んだことないけど、でもどっちかっていうとビールが有名な国じゃないか?」
「そんなことないよ、やっぱりワインだろう、日本対クロアチア戦を見てだな、飲みに行くわけだよ2人してな、いいだろう」
「ジジババのランデブーなんか興味ないよ、でも、行きたかったなあくそう、やっぱり一度中田は見ときたいよな」
「中田ヒデな、あいつはなんだかんだ凄いよ、あとキーパーの川口もいいな」
「ヨシカツな、いろいろ言うやつはいるけど、オレ結構好きなんだよあの熱さが、あと、小野は出るかな?」
「ちょっと微妙かもわからんな、でも、わしが好きなのは名波なんだ、あいつが日本の心臓だよ」
「名波なんて出ないよ」
「ばか、背番号10じゃないか、日本の10番だよ名波は、中田ばっかり言われるけどあいつが代表の中では一番上手いんだぞ」
「なに言ってんだよ10番は中村俊輔だよ」
「いい加減なこと言っちゃいかん、その選手は知らんがな、FWは城に、中山に、でも今回はカズが落ちたのが信じられないな、『外れるのはカズ、三浦カズ』、岡田監督は判断ミスったと思うがな」
「…ジジイちょっと待て…」
「呂比須はアルゼンチン戦には出してやりたいな、ブラジル系だしな、あと相馬に秋田に名良橋の鹿島勢もな」
「ジジイ、そりゃ、フランスW杯の話だよ!1998年のだよ、今回はドイツなんだよ!」
「…違うのか?だって、ほれ、チケットに」
「…これ、チケットがすでにフランスW杯のだよ!なんだよ、町内会ぐるみでボケてんじゃねえかよ!」
「待てよわしゃボケてないよヤスシ」
「オレはキヨシだよ!」
by shinobu_kaki | 2006-05-26 21:08 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(10)
A「土曜日の夕方はビールがいいね。しかし、こないだの野球の話もそうだけどあんたスポーツ好きだよね」

B「スポーツを観る、のがね。正確には。自分じゃやんないから。そういえば今日はこの後サッカーですよ、テレ朝で。ここの店のテレビでもやるけどさ。」

A「なに、また代表戦?テレ朝ってのがなあ。あの『絶対に負けられない戦いが〜』っていうW杯予選のキャンペーンはちょっと上すべりだったけどね。またセルジオ節を聞かされるわけね。で、今日の相手は?」

B「フィンランド。リバプールのヒッピアが有名だけど、今日は来てない。北欧の国らしく平均身長の高い国だから、オーストラリアやクロアチアの高さ対策とも言えるね」

A「フィンランドってドイツW杯には出るの?」

B「出ない。そんなに強い国じゃないから」

A「フィンランドの人って、自分の国のことフィンランドって呼ばないよね。『スオミ』って言うんだ」

B「日本って対外的には『ジャパン』だけど、日本人は『日本』って呼ぶみたいなものかなあ」

A「そういうのっていくつかあるんだよね。ギリシャは『ヘラス』だしね。オランダも呼び方がいくつかある。特にフランス語で、オランダって『ペイバ』なんだよね。なんでだろ。」

B「知らない。お、スタメンが発表になった。3-5-2だ。巻がスタメンだよ!久保もいる!もいっかい試すつもりなんだね、期待してるんだろうなあ」

A「3-5-2とか4-4-2とか2-5-8とか、みんなそれ好きね。よくわかんないけどさ」

B「いや、2-5-8だとキーパー入れて16人になっちゃうから。ないし。…お!君が代斉唱、川平慈英だよ!やっぱシンガーと違って別に上手くないな」

A「サッカーが絡むとテンションが上がるのね(笑)サッカーゲームをやっても思うのは、人の配置って結局相手との相性じゃないかな?たとえば3-5-2というフォーメーションはDFが3人で、4-4-2、つまりツートップの相手に対してDFを一人余らすように考えられた布陣なわけだし、相手のDFが例えば3人の時に1トップ、つまりFWが一人だとチャンスもなかなかないだろうし…あれ、聞いてる?」

B「お!いいぞ、小野、散らせ散らせー!」

A「…えっと、じゃあレコメンドは世界のサッカーエンブレム完全解読ブック。ヨーロッパと日本のクラブチームのエンブレムのデザインの理由とか意味、歴史なんかが載っている。データ好きにオススメ。国ごとにも傾向があったりしてて面白い」

B「小野!久保!もっと動け!ほら、小笠原も!」

A「……。…あ、すいませーん、僕にギネス、パイントでね」

B「加地!加地!…あー加地!」

A「……」
by shinobu_kaki | 2006-02-18 19:28 | ダイアローグ・アワー | Trackback(1) | Comments(4)
B「今さらライブドア?」

A「今さらってなんだよ、まだ何も終わってないだろ。日本人はひととおり報道されるとすぐ飽きる、出る杭を寄ってたかって打つだけ打って消費した気になってしまう、でも教祖・堀江はひたすら否認したままだし、沖縄で亡くなったあの人も、まだ自殺だか他殺だかはっきりしたわけじゃない」

B「教祖って、オウムじゃないんだから。堀江は麻原か?」

A「でもちょっと印象として似てない?本人じゃなくて、ライブドアがだよ。これは橋本治がどっかに書いてたことでもあるんだけど、いや、真似じゃないよ、最初にテレビで堀江逮捕の報を聞いたとき、僕の第一声は『オウムみたいだ』だった。なんか似てるなって思ったんだ、その後で橋本治を読んだ」

B「具体的にどこが似てると?」

A「うん、カリスマ性のある強引な人物の下に“優秀”と言われるような大学出の人間が集まる、そこがまず似ている。あと引用するとね、『現実社会とはちょっとずれたところにある特殊な知識を振りかざす(一方は宗教、一方は株取引)』『やたらの金が集まっていることを誇示する』『ある世代の人間だけでその集団が形成されている』、以上の四点においてオウムとライブドアは似てると言っている」

B「でもライブドアは企業で、宗教団体ではない」

A「宗教団体じゃないけど、構造としては似ているよ。いまいち得体は知れないんだけど、ミラクルを起こす個人のもとに人間が集まっている。その人に添っていけば、普通と違う人生が待っている気がする、そう思ってしまうんだ、実際ライブドアに入って給料が激減したうえ残業も増えた、そんな人がたくさんいるわけだよ。でもそれは、堀江率いるライブドア帝国はそれだけの魅力があったってことでしょ?近鉄球団の買収騒動にしてからがそうだけど、派手だし、ちょっと奇跡的なくらいに大きくなっていった。堀江が若いのも一役かったよね。マスメディアに出るのにTシャツとか、常識におさまらない感じが魅力に映ったんだろうし」

B「そしてどちらもトップが犯罪を犯していた。そういうことね。関係ないけど企業も宗教も法人登録されていれば法律上は『人』なんだよね。しかし近鉄か…でも、今回の逮捕劇を聞いて球団側は思っただろうね、楽天にしといてよかった~って」

A「間違いないな」

B「まあ、そういう意味では球団上層部は賢明だったということか」

A「でも、ライブドアの、あのなんかわけのわからないパワーは凄いとは思うけどね」

B「過去形でね。『凄かった』。六本木ヒルズの森タワーはちょっとした墓標だよね。ベンチャーバブルの夢の跡。
話変わるけど、オリックスってなんか根無し草的な球団だよね。阪急ブレーブス、オリックスブレーブス、オリックスブルーウェーブ、そして今度はオリックスバファローズだ。なんつうかアイデンティティがコロコロ変わってるような気がして、オリックス球団の純粋なファンってどのくらいいるのかと思っちゃう」

A「日本ハムみたいにリニューアルに成功するといいけどね」

B「清原に中村紀だからねえ。清原もスマートなイメージの当時の西武でずっと四番張ったりしてたりしたけど、中身はバリバリ『岸和田少年愚連隊』だからなあ」

A「イチローがいた頃のスマートなチームカラーがどっかにいってしまった。でもちょっと面白そうだよね。オリックス。清原もものすごい減量に成功してたし。ホームラン何本打つと思う?」

B「25本ってとこじゃない?それよりも岡本太郎デザインのバファローズのマークがなくなったのはもったいない!」

A「残してほしかったけどね。ライオンズの手塚治虫のレオマークは死守したいな」

B「風前の灯じゃないかなあ。日本人は飽きっぽいんでしょ?
で、今日のレコメンドは?」

A「プロ野球ユニフォーム物語。ちょっと高いけど、AMAZONに出てる読者の推薦文を見るとその充実度がわかる。まあ一生もんの資料と思えばいいやね」

B「お好きな人にはたまらんもんがあるでしょう。…あ、ビール空いちゃったね。おかわり頼もうか。またビールでいい?」

A「ドリンクのメニューもらおうかな。おうい、メニュー」

B「おうい、メニュー。…あれ、今日って最初、何の話だっけ?」

A「えーとあれだよ、ライブドア。いいんだよ、もう終わった話だから」
by shinobu_kaki | 2006-02-16 18:19 | ダイアローグ・アワー | Trackback | Comments(2)

BOMBAY SAPPHIRE

B「ジンって好き?」

A「ジンって酒のジン?スピリッツの?基本的には好きでも嫌いでもない」

B「まあ、そもそもあまり美味しいものでもないというか」

A「誰かの小説にあるくらいだからね、ジンを好んで飲む人は、ジンが美味くないから飲み過ぎて酔っぱらわずに済むからだって。ジン飲みすぎた人が医者に行って、腕しぼったら消毒液いらなくなって小話もあるくらい。クスリくさいってことでね」

B「でも、美味いジンもある」

A「そう、美味いのもある。まさに、これなんかいいよね、今ロックで飲んでるボンベイサファイア。青いボトルの」

B「ボンベイは美味しいですよね」

A「透明感があるよね。味もボトルも。ビーフィーター、タンカレー、ボンベイ…僕はボンベイが一番好き。」

B「なんでボンベイサファイアって名前なの?」

A「インドのボンベイ。インドってイギリスのコロニー(統治下)だったわけだから。インドで人気だったんだ。もともとマラリア予防で、トニックにキニーネを混ぜて飲んでた。キニーネって知ってる?南米ってコカもそうだけど葉っぱがいろいろあるんだよね。しかし大航海時代的列強の侵略ってのは、しばしば文化を生むよね。オーストラリアやニュージーランドがラグビー強いのもイギリス入ってるからだし。ところでドライ・マティーニって飲む?」

B「飲まない」

A「ショートのハード・リカーばっかり飲んでちゃダメだよ、バーテンダーの腕のふるいようが無いでしょ?カクテルを頼まなきゃ。ボンベイはドライ・マティーニによく使われる」

B「でも、ドライ・マティーニってなんか古い気障だよね。スノッブ」

A「なんか酒文化に関しては世代の断絶があるような気がするね、日本のJリーグみたいに、1年経つとファン層の平均年齢が丁度1歳上がるという。伝統として継がれることなく、その人だけが持ったまま歳をとる。衰退のベクトルだよね。今は、バーに行く人も減ってるんじゃない?」

B「最近行ってないからわかんない」

A「バーの由来が「止まり木」だとか言う話も浸透してないでしょ?そんなのどうでもいいっちゃいいんだけど、例えば自分の興味あることの来歴に興味持たないとかって個人的には考えられない。知りたいとか、そういうの無いのかな?でも今、小さいオーセンティックなバーに若い人は入らないよ、なかなか。ていうかそもそも、あんまり酒を飲まない」

B「いやー、人によると思うよ。で、それは何、嘆いているの?なんなの?」

A「いや、このボンベイサファイアのロックは美味しいよって言いたいだけ。でも、直接飲ませることはもちろんできないわけだから、表象でよ。あくまで。とんかつを写真で美味しいって言うみたいにね。で、そっちは何飲んでるの?」

B「ラム。キャプテンモルガン」

A「すんごい甘いやつでしょ?西麻布のラムいっぱい置いてる店「タフィア」で、一番甘いのって頼むと出てくる。ヴァニラっぽいやつだ。けっこう甘い味だよね。あんた甘党だっけ?」

B「いや、辛党でしょ。酒飲んでる時点で。それで、今日のレコメンドは?」

A「今日はこれ。DVDなんだけど、『SAW』」

B「どんな話?」

A「まあ一種の計画猟奇犯罪ものなんだけど、起きたら残酷なゲームが始まるっていう感じは『CUBE』に似てる。でももっと、バイオハザードとかのテレビゲームっぽい。有名な俳優は出てないしね。で、構成としてはすごーく練られててメチャクチャ面白い。ラストに意外なドンデン返しもあって、そのラスト数分のための映画とも言える」

B「へえ。じゃ、これから観ようか。おかわり頼む?」

A「うん。あ、すいませーん、これダブルにしてくれる?」
by shinobu_kaki | 2006-02-15 23:56 | ダイアローグ・アワー | Trackback(1) | Comments(20)

非可聴音的デジタル考。

●「うちの娘は、今は写真やってますけど昔はピアノ習わせていて」
○「ああ、某芸術学部でしたよね」
●「ええ、その昔に習った先生は生徒によってやらせる曲が違うんですよね。
 ショパンの子がいたり、ベートーベンの子がいたり。
 ちなみにうちの子はバッハでしたけど、やっぱり子供によってタイプが違うので、
 適性というのを見てるんです。合わないものをやらせるのはお互い不幸ですから」
○「ショパンとか、音が多いというか速いですからね」
●「ええ、それにショパンは有名な曲が多いので、聞く方も耳が肥えてるというか、
 どんな曲かをみんな知ってるだけにミスも目立つというのがありますね。
 難しいらしいです」
○「サックスとかヴァイオリンならまだしも、ピアノって要するに鍵盤でしょう、
 なんで人によってあんなに音が違うんでしょうね。
 誰が弾いても同じ音がするわけじゃない。あと、間の取り方なのかな、
 フジコ・ヘミングの音とか結構それとわかったりしますよね」
●「あれが不思議ですよね。うちに来てる人でミュージシャンがいるんですけど、
 秋元康さんと組んで仕事されたりした方ですが、
 彼がいうには最近のR&B系、例えば宇多田ヒカルなんかもそうですけど、
 ベースが非常に効いてるタイプの曲に関しては、
 打ち込みというか、コンピュータの方がいいらしいですね、仕事的には。
 やっぱりテイクを重ねていくことになるんですけど、
 何度も何度もやらせるのは正直申し訳ないと(笑)」
○「あとはやっぱりひたすら正確、というのもありますね」
●「ただ今はいろいろがデジタルになっていて、音に関しても、
 人間の可聴音の部分というのはデジタルでも拾えるんだけども、
 非可聴音的な部分が無い、というのはプロの耳でわかっちゃうんだそうです。
 どうしても音が薄っぺらいらしい。僕にはわからないけど(笑)」
○「僕もまったくわからない(笑)」
●「サックスのような『泣き系』の楽器に関してはどうも人間がやらないとダメで、
 そこはコンピュータというわけにはいかないらしいですけどね、さすがに」
○「たしか人間の声に近い音の楽器って、チェロと…」
●「チェロとサックス、と言われてますね」
○「写真でもね、最近はデジカメで撮ったデジタルデータ写真が多いんだけど、
 どうしても奥行きがないというか、のっぺりしちゃうんですよね。
 情報系の、要素として写真があればいいような仕事に関しては十分ですけど、
 結局空気感のある写真というか、デジタルはそういうものには向かないですね。
 デジタルってふるいの目が荒いってことですから。
 本、文庫なんかそうですけど、書体がDTPの書体になってしまいましたよね。
 あれ、みんな気にならないかもしれないけれど、比べると明らかに違うですよね」
●「味というか、字面の品格がまったく違いますね」
○「写植の大手の会社の写研がDTPに来なかったんですよ、
 モリサワは入ってるんですけど、そのせいで見なれた書体が
 軒並み差し変わってしまった。あれ、全然違いますからね。明朝体とか」
●「映画でも、いっときやたらともてはやされたCGですけど、
 CGに頼りきった映画って最初は凄いと言われても、結局評価が低いんですよね」
○「ばれちゃいましたね。
 味をおろそかにして舞台装置ばっかりが凝った店と一緒ですよ。
 どんな絵づくりもいい料理、脚本にはかなわないし。映画は脚本だしね」
●「もちろん話を活かすCGならいいわけだけど、CGだけで中身が無いのはね…、
 お金かければいいってもんじゃないんですよね」
○「ハリウッドは俳優のギャラの高騰が問題らしいですね、
 ギャラが高いということは撮影が一日のびると凄い額になるということで、
 カメラも撮り直しがなるべくないように1シーンに何台も入れる、
 要するにそれだけ照明の数も多い訳で、
 一度にいろんな方向からライティングされるわけでしょう、
 写真もそうですけど映画って要は『影』ですから、
 それで本当に奥行きのある綺麗な絵が撮れるわけがない。
 昔は女優の顔を美しく撮ることに命を賭けてたわけだけれども、
 ハリウッドはそうじゃないですからね。というかできない、システム的に」
●「結局お金というか、経済的な話なんですよね。
 でもきっと、本も映画も、それが当たり前になってくると
 みんな慣れちゃうんでしょうね。まいどー」
○「どもー」



ある晴れた土曜日の鍼灸院での会話。

●…鍼灸師の先生 ○…患者というかワタクシ
by shinobu_kaki | 2004-10-04 06:59 | ダイアローグ・アワー | Trackback(1) | Comments(10)

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