カテゴリ:酒に交われば( 3 )

酒の器について。

suntory Saturday Waiting Bar Avantiより、
酒の器についてだそうです。


中島誠之助さん(古美術鑑定家)
私は季節によって器を使い分けている。夏にビールを飲む時は薄手で軽い秋田杉のコップを使う。秋田杉の香りがビールにちょっと移って美味しい。でも冬なら備前焼。備前焼のコップはビールの泡が細かくなるのが良い。

僕は秋田出身ですけど、秋田杉のコップって初めて聞きましたね。
ちなみに秋田杉のコップってこれ。
個人的には木で作られた物には無条件に魅かれる傾向がありますけど、
ビールに木の香り…ってどうなんだろう。相性いいのかな。
「保温性が高いのでビールがぬるくならず、泡が消えない」のだそうで、
これはいいかもですね。流石にいい値段(8,400円)しますけど。


葉加瀬太郎さん(ヴァイオリニスト)
日本ではビールと言えばキレや喉越しを大事にするけど、イギリスでは味わいを大事にしているのでぬるいビールをちびちび飲む。その辺は気候の違いで、寒いロンドンの冬にはビールの白い泡が優しい。

僕は今、ビールしか飲まなくなってる感じです。
ハードリカーはもうすっかりごぶさたですね。ワインもそう。
家で食事したり眠る前にビールを少し、という晩酌的な飲み方です。
酔っぱらうと子供の相手が出来ないしね。
缶とグラス(もしくはそばちょこ)を冷凍庫で冷やして飲むんですけど、
これってビールの成分の何かが死んでしまうので、
本当はよろしくないということをどこかで聞いた事があります。
でもやっちゃうけどね。キンキンに冷えたビールというのが美味しいと思うし。
ギネスなんかのスタウトならぬるくても美味しいけどね。
ヘルムズデールなんかのいわゆるパブは、もうずいぶん行ってません。


中村博保さん(博報堂)
自分の一番のお気に入りは備前焼のぐい飲み。見た目は普通の備前焼なんだけど、焼きが良いというか、火の入りと灰の被りのバランスが良い。実はコレ、人間国宝の山本陶秀による作品で、デパートの骨董市で20万円以上した。

趣味人の粋…という感じですね。20万のぐい飲みなんて、
僕には荷が勝ち過ぎていていらないけど(笑)


何かと何かのすき間に生まれるのが文化、だと思うのだけど、
そういった意味では人と酒の間に存在するのがまさに器で、
そのきりがない世界にこそ、その人の趣味性だったり洒脱さだったりが、
色濃く現れるのかもしれませんね。「へうげもの」じゃないけれども。


今日は圧力鍋で鯖の味噌煮を作ってみた。
いま、鍋がまさにシューシューと鯖を煮込んでいる最中。
鍋を開けるのが楽しみです。
そして店頭に「キリン一番搾りとれたてホップ」が並び始めましたね。
これは「エビス・ザ・ホップ」と並んで僕が一番好きなビール。
「旬」っぽさがあるのがいいんだと思う。
やっぱり日本の食についての魅力は、最後は旬に行き着くと思うから。

さて、鯖の味噌煮が美味しく出来ているか、鍋を開けに行こうかな。
by shinobu_kaki | 2008-11-08 18:16 | 酒に交われば | Trackback | Comments(4)

SPIRIT OF

金曜の夜の食事にと、会社の近くの飲み屋へ一人で出向いた。
とりあえず生ビールを飲み、豚の角煮などをつつく。
ご飯セットなどもあったがそれも色気がないので、
意外に充実を見せるそば・うどんのカテゴリから釜玉うどんを頼んでみる。
カウンターで伊坂幸太郎を読みながら酔客の声を遠く聞きつつ、
食事を終え、勘定を済ませて外を歩いているうちに、
ふと、ある店の名前が断片的に浮かんだ。

「SPIRIT OF」

なんだっけ。思い出せないがやけに長い店名だった。
なんとかかんとか「SPIRIT OF」なんとか。
店の場所も、店内の雰囲気もしっかりと思い出せる。
5年以上も前だが、深夜にふらりと行った事が一度だけあった。
歩きながら考える。狭い道だが、車通りが多い。
そうだ、なんとかLADY。なんとかLADY SPIRIT OFなんとか。
確かロールスロイスのエンブレムというか、
車の鼻先についている羽根のあるシンボルの名前だったはずだ。

「FLYING LADY」

そうだ、羽根と言えば飛ぶ、だ。「FLYING LADY」だった。
FLYING LADY SPIRIT OFなんとか。
最後が思い出せない。難しい単語だっただろうか。
でも一度覚えたことがあるのだし、聞いたことのない単語じゃない。
FLYING LADY SPIRIT OF…ダメだ。
なんとかアンダーソンじゃないし、
なんだったかな。エクスタシーじゃないしなあ。

ん?

「FLYING LADY SPIRIT OF ECSTASY」

…合ってるんじゃなかったっけ?
確かこんな名前だったはず。

そうこうしているうちに会社に戻り、
すぐにググってみたところ、「エクスタシー」で合っていた。
でもオフィシャルサイトはないみたい。
というか店自体がないのか?
by shinobu_kaki | 2007-04-20 20:37 | 酒に交われば | Trackback | Comments(7)

I.W.HARPARとハシゴ酒。

【I.W.HARPAR】
バーボン。蒸留所を開いたアイザック・ウォルフバーンハイムと、
その知人で高名な馬のブリーダーだったフランク・ハーパー氏が名前の由来。
バーボンの中でもっともコーン比率が高い原料を醸造して作られている。



「I.W.HARPAR」という酒の名前は僕にとって、
いつも何かしらノスタルジックな響きを感じさせる。
それは僕が20歳になったばかりの頃、
初めて本格的・継続的に飲み始めたハード・リカーの銘柄であり、
ビールに次いでもっともよく飲んでいたのがこのI.W.HARPARだった。

初めてボトルを入れたのはI.W.HARPARではなく、
ほぼ同じ値段のバーボン「フォア・ローゼス」だったと記憶しているが、
当時の僕にとってはI.W.HARPARとフォア・ローゼスは
ほとんど「等価」であり、平たく言えばどちらでも良かった。
僕がビールの次にこれらの酒を好んだ理由はひとつ、
その店に置いてある酒の中で、一番安かったからだった。
ヒマな週末に僕は、よく一人してビールを飲み、
それからI.W.HARPARを何杯かロックで飲んだ。
ソーダや水では割らない。入れるのは氷だけである。
夏も冬もない。季節を問わず、僕はI.W.HARPARをよく飲んだ。
バーボン独特の、ざらざらした酔いが深夜によくまわった。

上京したばかりの20歳当時、
関東圏に唯一といっていい旧知の友人と
よく池袋あたりで飲んだのだった。
なぜ池袋なのかというと、僕は当時世田谷に住んでいて、
彼は埼玉に住んでいたからだった。
中間をとると池袋になるというわけだ。

その頃の僕らはよくハシゴをした。
一晩のうちに頻繁に河岸を変えるのである。
この飲み方のデメリットはお金がかかることであり、
メリットとしては、めまぐるしく場所を変えて飲むことが楽しい、
その一点に尽きた。多いときは3軒から5軒、ハシゴしたものだ。
今でもさすがに5軒は多い気がする。

ハシゴの行き着く先は主にバーである。
あるとき僕らは球形にカットされた氷でバーボンを飲み、
あるときはミックス・ナッツのジャイアントコーンを齧りながら、
今にして思えば少し青臭い話題で軽い高揚を覚えたりした。

最近はハシゴをすることも少なくなった。
というより、以前に比べて家で飲むケースが多い。
部屋にはビールのほかに、いくつかのハード・リカーが常備してある。
置いてあるのはジンだったりラムだったりだが、バーボンはない。
バーボンを外でも飲むケースもほとんどない。
あのざらざらとしたバーボンの舌触りは、なんとなく、
あの当時特有のものだったような気がしているからである。
by shinobu_kaki | 2006-05-24 14:22 | 酒に交われば | Trackback(1) | Comments(10)

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