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今日、見事な虹が出ていた。
見た人いますか?

雨模様の土曜日は午後の途中から天気雨で、
妻と娘と3人で外出していた僕は、
これがいわゆる「狐の嫁入り」だ、なんて娘に話しながら歩いていた。
家のすぐ近くのバス停で降りると、
西の空に太陽が顔を出していながら雨が降っていたことで、
信号待ちで見る東の空に大きなアーチを見たのだった。

虹を最初に見つけたのは妻だった。
「あっ、虹だよ」
との彼女の声で僕はすぐにわかったのだが、
何しろ実際の虹なんて生まれて初めて見るという2歳の娘は、
「えっ、どこどこ?(←これくらいは喋るのです)」
なんて言いながらしばらく見つけられずにいた。
「ほら、あの白いビルの横からこんなふうにスーッって出てるでしょ?」
「えー、わかんなーい…(不満そうに)」
そんなやりとりをしていたのだが、
信号が青に変わるまでの短い時間で、ついに娘も見つけられたようだった。
「赤と、黄色と、青と…」
色の名前を話す。
虹は常に、巷間言われるような律儀な七色というわけではないので、
2歳児によって描写された空のアーチの配色は、
まさに今我々が見ているそれに他ならないようであった。

「虹だね、すごいね」
「すごいねー」
「じゃあ、帰ろうか」
「帰ろうか」

空には七色、はらはらと降る明るい四月の雨の中、
赤から青に変わった信号を確認してから、
我々は横断歩道を小走りに渡っていった。
by shinobu_kaki | 2011-04-23 23:01 | パパなのだ。 | Trackback | Comments(2)

良き人生の定義。

「良い映画の定義とは何ですか?」
「意図通りにつくられていること」

先日、こんなやりとりを目にした。
なるほど、そうかもしれない。
良い映画の定義とは、意図通りにつくられていること。
制作者の意図が正しく表現されていること。
つまりイメージと表現がきちんと合致していること。
特に、映画はテクニックだからね。

では、こうしてみたらどうだろう。
「良い人生の定義とは何ですか?」と。

映画の話に照らすとこうなる。
「良い人生の定義とは、その人の意図通りであること」
さて、どうだろうか。これは違う気がする。
映画と人生は違うのだ。
むしろ真逆な気すらしてしまう。

もちろん、人が人生について強くイメージを持ち、
その通りに物事が進むことは素晴らしい。
計画し、実行する。
それゆえ破綻がない。
しなくていい苦労をせずに済む。
それは、このあまりに不確かで恐ろしい世界にあって、
ひとつの「成功」とすら言えるかもしれない。
ただ、それを「良い」とするかどうかはまた別じゃないかと思う。

結論から言うと、
人生が良いものであるかという問題は、
僕は「受け入れられるかどうか」にあると思っている。

つまり不確定要素をサプライズとして受け入れられるかどうか。
納得できるかどうか。
「それもまたひとつの結果」として、自分のものにできるかどうかだ。

精一杯膨らませたイメージを上回る現実に出会い、
驚き、世界の広さを感じ、またイメージする。
そのほうが豊かであると言えるように思える。
だって、人間ひとりのイメージの範疇にすべて収まる世界なんて、
ちょっと小さすぎるじゃないか。

とある詩人は言った、
「世界を1とすると、人は必ず1以下である」と。
そして、
「1以下ではあるが、1以上であろうとする働きがすべてだ」と。

良き人生というのはそのようでありたい。
自分の生きている世界が自分の想像も及ばぬものであって欲しい。
相対的に自分のちっぽけさを感じるほどの、
打ちのめされるくらいの巨大な世界であって欲しい。
生きるとは結局のところ出会いなのだ。
サプライズのまったくない出会いなんてつまらない。
そして、可能性は見えないことの中に、
つまり無明の中にこそ新しい希望はあるものなのだ。

そう思っている。
by shinobu_kaki | 2011-04-23 08:06 | ライフ イズ | Trackback | Comments(2)

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