浦和レッズ×FC東京
昨日は久しぶりにテレビでJリーグを観ていた。
味の素スタジアムでの浦和レッズ×FC東京の試合。
リーグ1位を走る浦和は勝てば初優勝、
引き分けでも、2位のガンバが負けるか引き分けるかすれば優勝。
ここ数年にわたって強豪としての威容を見せ続けた浦和だけに、
初優勝、というのはなんだか意外な感じがする。
浦和にはブラジルの血の混じった「日本人選手」が2人いる。
三都主(サントス)と闘莉王(トゥーリオ)だ。
2人ともが日本代表に名を連ねるほどの選手なのに加えて、
正規の外国人枠で登録された選手として、
FWのワシントン、MFのポンテ、DFのネネがいる。
この3人ともブラジル出身、浦和はちょっとした日伯混合軍といえる。
ちょっとズルいかもしれない。そりゃあ強いよねって感じだ。
浦和といえば小野、という図式はもう無いみたいね。
もう浦和は小野のチームじゃない。
この大事な試合も、小野はベンチスタートだった。
浦和の中盤には、新たな日本代表、鈴木啓太と長谷部がいる。
試合の後半から小野が交代で入ってきたが、
小野が入ったことでチームの何かが劇的に変わるということもない。
中田英寿との確執が噂されたドイツ・ワールドカップを経て、
小野はなんだか“汚れてしまった”感じがする。オーラがない。
子どもっぽい全能感を感じさせるほどの天真爛漫さが、
小野のプレーからは見えなくなってしまった。
浦和はこの試合、引き分けでもいいということもあって消極的。
逆に、FC東京のイキの良さが目立ったね。
右サイドの石川、まさにウイングといったスピードと動き、
自分で遠目からシュートも狙う、まるでオランダ人のようだ。
この石川と徳永が絡んで、浦和の左サイドをスピードで蹂躙する。
左右によく動く1トップのルーカス、
ボールを効果的に捌くトップ下の馬場、
機を見てはするすると上がっていくボランチの梶山…。
明らかに東京のほうが動きがいい。
結局、0-0のまま試合が終わった。
あとはガンバの試合結果を待つのみ…とカメラが切り替わった途端、
ガンバのマグノアウベスがこの試合ハットトリックとなる3得点目、
ロスタイムに入ってからの劇的ゴールで首の皮一枚つながったガンバだった。
これで次節は直接対決。ガンバが3点差をつけて勝てばガンバの逆転優勝。
かなり厳しい条件だけど、サッカーはたまに驚くような奇跡が起こるからね。
横浜FC、念願のJ1へ
優勝争いが頂上の戦いなら、底辺の戦いは入れ替え戦だ。
横浜FCがJ1に上がってくるという。横浜FCにはカズがいる。
カズだけじゃない、山口素弘もいるし、小村徳男もいる。
城もいたけど、引退してしまうらしい。
小倉も城も中田も前園も引退してしまった。
でもカズはまだ現役でいる。ちなみにゴン中山も現役だ。
このへんに“ドーハ世代”の逞しさを感じる。
というかカズとゴンの2人はは異常に元気だ。